勇者がアレなので小悪党なおじさんが女に転生されられました

第8章 魔獣を操る者

第29話 危機の回避とカロリーネの指示

　エック、エマ、ヨーゼフはそれぞれ１つづつマグマウォールを作ることにして３人で３重のマグマウォールを作ることにする。
　俺はディープウェーブを使うとマグマウォールと接触して水蒸気爆発を起こすおセレガあるため、マグマウェーブを使うことにする。
　ワーウルフの大軍の中に突然、溶岩の波が起き上がりワーウルフを飲み込み、焼き殺していく。まずはエマが外側にマグマウォールを作りだす。
　マグマウォールの周りにはワーウルフが集まっていたため、多くのワーウルフがマグマウォールに接触して焼け死んでいく。
　さらにヨーゼフがその外側にマグマウォールを作りだす。この時も多くのワーウルフが巻き込まれる。最後のエックが一番外側にマグマウォールを作りだす。
　アネットがウインドシールドを解除する。ポールが一番内側のマグマウォールの間をマグマウェーブで満たし、そこにいたワーウルフを全滅させる。
　カスパーが同じくその外側のマグマウォールの間をマグマウェーブで満たして、そこにいるワーウルフを全滅させる。
　アネットとローズは外にいるワーウルフの大軍の中にマグマウェーブを発現させてワーウルフを焼き殺していく。
　これにカスパーとポールが攻撃に加わるとワーウルフの大軍は急速に数を練らしていく。カロリーネが戦況を見て言う。
　「順調のようですね。アニエス様お願いがあります。」「カロリーネ様、どうしたのですか。」
　「あなたの魔力探知で魔獣を操っている物を探してください。」「はっ。仰せのままに。」
俺は魔力探知で周囲を探る。ここにワーウルフの大軍を送り込んだとすれば、戦況を見ていたことになる。しかし、ワーウルフの大軍以外に探知にかからない。
　そんなことはないはずだ。必ずどこかで見ているはずである。リミッターを解除して魔力探知の範囲を広げる。見つけた。２キロくらい先の丘の上だ。
　大きな魔力が１つある。俺はカロリーネに報告する。
　「見つけました。２キロ先の丘の上です。」「分かりました。前進しますよ。マグマウォールを解除してください。アニエス様はパイルサイクロンで道を作ってください。」
俺はパイルサイクロンで冷えて固まったマグマウォールを破壊して道を作る。生き残ったワーウルフが向かって来るか俺はサンダーボルトで感電死させる。
　アネット、ローズ、カスパー、ポール、エック、エマ、ヨーゼフが離れたところにいるワーウルフを片付けていく。
　アニタ、ナツキ、アヒムたち、騎士たちは向かってくるワーウルフを切り殺して、カロリーネや魔法士を守る。
　俺たちは少しづつ魔獣を操る者に近づいて行く。