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第8章 魔獣を操る者
第24話 もう1人の好色男
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カロリーネが回復して、俺たちは旅を再開する。ハイドランド帝国の王都には、アリュード四世に北方軍全滅の知らせが届く。
「敵はどこの軍だ。」「エマール王国のカロリーネ女王率いる30人ほどの軍勢です。」
「30人だと、そんな軍と呼べない連中に全滅させられたのか。」「強力な魔法士がいるのです。」
「魔法士ごときに何ができる。」「1万の兵が、たった1人の魔法士の魔法でつぶされました。」
「化け物か。」「エマール王国には天使と悪魔と呼ばれる美人の2人組がいるそうです。」
「ほう、美しいのか。」「天使と呼ばれる魔法士は国一番の美女だそうです。そして悪魔と呼ばれる剣士はトラの獣人の美女で、ギルク将軍と討ち取っています。」
「ギルクに勝ったというのか。その天使と悪魔は私にこそふさわしいと思わんか。」「陛下のそば付きになれるとなれば断らないでしょう。」
「よし、天使と悪魔に会いに行くぞ。」
アリュード四世は美女がいると知ると早速行動を始める。彼は10人の騎士の護衛を伴って馬を駆って行く。そして、2日後、俺たちの前に立ちはだかる。
「今度は10騎ほどですがどうしますか。」「相手の出方を見ましょう。」
カロリーネは馬車を止める。すると派手な飾りをつけた馬に乗る目立つ格好の男が近づいて来る。彼は、俺たちの前に来ると話し始める。
「私はアリュード四世、ハイドランド帝国の皇帝だ。エマール王国の天使と悪魔に会いに来た。しかし、美しい女性が5人もいる。私は幸運だ。」
「私はカロリーネ・ド・エマール、エマール王国の女王をしています。」「そうか、私の妻になるが良い。エマール王国は属国として名を残そう。」
「何を言っているのです。私たちは先を急いでいるので通してください。」「私は宮殿に招いているのだよ。5人とも私のものになるのだ。」
俺はアリュード四世がキモク感じる。ナツキが彼の言葉に反応する。
「彼女たちは俺のものだ。」
ナツキはアリュード四世に飛び掛かると馬から引きずり降ろして、顔面にパンチを入れる。アリュード四世は一発でノックダウンする。護衛の騎士たちがやって来る。
騎士たちが剣を抜けば戦闘の始まりである。騎士たちは俺たちを警戒している。俺たちが動けば、騎士たちは攻撃を始めるだろう。
一触即発の状況の中、場の空気を読まないナツキが言う。
「さっさと、このバカを連れて行け。」
騎士たちはものすごい形相でナツキを睨みつける。しかし、剣を抜かず。アリュード四世を馬に乗せて去って行く。
「敵はどこの軍だ。」「エマール王国のカロリーネ女王率いる30人ほどの軍勢です。」
「30人だと、そんな軍と呼べない連中に全滅させられたのか。」「強力な魔法士がいるのです。」
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「ほう、美しいのか。」「天使と呼ばれる魔法士は国一番の美女だそうです。そして悪魔と呼ばれる剣士はトラの獣人の美女で、ギルク将軍と討ち取っています。」
「ギルクに勝ったというのか。その天使と悪魔は私にこそふさわしいと思わんか。」「陛下のそば付きになれるとなれば断らないでしょう。」
「よし、天使と悪魔に会いに行くぞ。」
アリュード四世は美女がいると知ると早速行動を始める。彼は10人の騎士の護衛を伴って馬を駆って行く。そして、2日後、俺たちの前に立ちはだかる。
「今度は10騎ほどですがどうしますか。」「相手の出方を見ましょう。」
カロリーネは馬車を止める。すると派手な飾りをつけた馬に乗る目立つ格好の男が近づいて来る。彼は、俺たちの前に来ると話し始める。
「私はアリュード四世、ハイドランド帝国の皇帝だ。エマール王国の天使と悪魔に会いに来た。しかし、美しい女性が5人もいる。私は幸運だ。」
「私はカロリーネ・ド・エマール、エマール王国の女王をしています。」「そうか、私の妻になるが良い。エマール王国は属国として名を残そう。」
「何を言っているのです。私たちは先を急いでいるので通してください。」「私は宮殿に招いているのだよ。5人とも私のものになるのだ。」
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「さっさと、このバカを連れて行け。」
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