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第7章 王都への帰還
第4話 アルテンブルク伯爵邸へ行く
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カロリーネは、俺とアネット、アニタ、近衛騎士たちを連れてボドリヤール伯爵邸を出発する。今回、ナツキや「アニエス様をあがめ隊」たちは留守番である。
彼女はツェザールを黙らせるためにアルテンブルク伯爵領へ向かうのである。途中に立ち寄る村や町で俺たちは歓迎される。カロリーネは、機会を逃さず、国王の悪事を暴露して国王の打倒を訴えかける。
アルテンブルク伯爵領の隣の領主の街に到着すると執事が現れる。俺たちは宿に泊まり、カロリーネの部屋に集まる。彼女の部屋は宿でも一番広い部屋だが騎士たちも集まったのでかなり狭い。
「何かわかりましたか。」「ボドリヤール伯爵領の商人への嫌がらせは本当のようです。関税どころか通行料も多く徴収しています。」
「商人の情報は信用できそうですね。」「はい。ツェザールはいまだにリュシー様に恋慕しているようです。」
「いまだにですか。」「そのためかどうか分かりませんが、妻のアマーリア様はツェザール様へのあたりが強く。恐妻家として家臣たちに知られています。」
「お気の毒に・・・ネタはありますか。」「以前、使用人と浮気をしていて子供を作り、アマーリア様を激怒させています。」
「ネタとしては弱いわね。」「続きがあります。今、新しい浮気をしています。」
「いいわね。」「出入りの花屋の娘と深い仲のようです。」
分かりました。それを使いましょう。あとアニエス様がいれば盤石ですわ。俺が関係するのか。まさかツェザールの餌にするつもりではないだろうな。
俺が不安になるとカロリーネは俺に役割を教える。う~ん、俺としては微妙だ。こういうのは得意ではないのだ。
アルテンブルク伯爵邸の街に着くと兵に止められる。
「どこから来た。」「ボドリヤールからです。」
「そうか、通行料は1人につき銅貨10枚、馬車は銅貨20枚だ。売り物があるなら1割を置いて行け。」「通行料が高くありませんか。」
「あんたらがボドリヤールから来たからこの値段なんだ。」「分かりました。」
俺は黙って通行料を払い通してもらう。アルテンブルク伯爵邸に着くと門番に言う。
「カロリーネ・ド・エマール王女がツェザール様とアマーリア様に会いに来ました。」「お待ちください。」
門番の1人が屋敷へ走って行った。俺がカロリーネを見ると悪い顔をしていた。
彼女はツェザールを黙らせるためにアルテンブルク伯爵領へ向かうのである。途中に立ち寄る村や町で俺たちは歓迎される。カロリーネは、機会を逃さず、国王の悪事を暴露して国王の打倒を訴えかける。
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「何かわかりましたか。」「ボドリヤール伯爵領の商人への嫌がらせは本当のようです。関税どころか通行料も多く徴収しています。」
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「いいわね。」「出入りの花屋の娘と深い仲のようです。」
分かりました。それを使いましょう。あとアニエス様がいれば盤石ですわ。俺が関係するのか。まさかツェザールの餌にするつもりではないだろうな。
俺が不安になるとカロリーネは俺に役割を教える。う~ん、俺としては微妙だ。こういうのは得意ではないのだ。
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「カロリーネ・ド・エマール王女がツェザール様とアマーリア様に会いに来ました。」「お待ちください。」
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