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第7章 王都への帰還
第2話 打倒国王の裏側
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俺たちは、ボドリヤール伯爵領に向かうが、ヴォーデ男爵の騎士団も加わっており、かなり目立つ。通る村や街ではすでにヴォーデ男爵領のことが伝わっており、お祭り騒ぎの歓迎を受ける。
しかし、国王に味方する貴族もいるはずである。途中で攻撃を受けてもおかしくないのだが襲われることはなかった。俺はカロリーネに質問する。
「私たちのことを面白くないと考える貴族がいると思いますが動きがありませんね。」「私たちは勇者一行がついているのですよ。直接攻撃を加えるようなことはしないでしょう。」
「ならば、安全ですね。」「それは違いますよ。裏で手をまわしてチャンスをうかがっています。戦いに参加しなくとも自分たち利益を考えているかもしれません。」
「そうことは、味方に付いたからと言って信じることはできませんね。」「その通りです。だから私は民衆を味方に付けることにしました。」
「カロリーネ様、もしかして・・・」「これ以上は言わない方が身のためですよ。」
カロリーネは以前から国王を玉座から引きずり下ろすチャンスをうかがっていたのではないだろうか。彼女は父である王が人身売買をしていると知って驚きはしたが立ち直ってからの行動は早かった。
すでに計画が頭の中にあるような手早さで民衆を味方につけ、国王打倒の決起をしている。
ボドリヤール伯爵領に入るとアニエス様コールに代わる。まるで俺が国王を倒すような騒ぎだ。館に帰るとジルベールは俺を抱きしめて言う。
「アニー、良かったなー、あんな王様はやめてもらって、カロリーネ様に女王になってもらおう。」「気が早いですよ。お父様。」
ジルベールはカロリーネの前に出て片膝をついて言う。
「カロリーネ様、ジルベール・ド・ボドリヤールとその騎士団はあなたに忠誠を誓います。」「ありがとうございます。ジルベール様のことを信頼していますよ。」「はっ。」
「カロリーネ様、すでに親友のファヴィアン・フォン・バレーヌに協力依頼の手紙を出しています。良い返事が来るでしょう。」「心強いですわ。」
俺は屋敷の中にアルベルトとベルントがいることに気づく。アルベルトは商人ギルドマスターでベルントはランベルズ商会の主である。
2人で街の経済のほとんどを牛耳ることが出来る街の経済の支配者と言っても過言ではない。その2人が難しい顔をして立っているのである。
しかし、国王に味方する貴族もいるはずである。途中で攻撃を受けてもおかしくないのだが襲われることはなかった。俺はカロリーネに質問する。
「私たちのことを面白くないと考える貴族がいると思いますが動きがありませんね。」「私たちは勇者一行がついているのですよ。直接攻撃を加えるようなことはしないでしょう。」
「ならば、安全ですね。」「それは違いますよ。裏で手をまわしてチャンスをうかがっています。戦いに参加しなくとも自分たち利益を考えているかもしれません。」
「そうことは、味方に付いたからと言って信じることはできませんね。」「その通りです。だから私は民衆を味方に付けることにしました。」
「カロリーネ様、もしかして・・・」「これ以上は言わない方が身のためですよ。」
カロリーネは以前から国王を玉座から引きずり下ろすチャンスをうかがっていたのではないだろうか。彼女は父である王が人身売買をしていると知って驚きはしたが立ち直ってからの行動は早かった。
すでに計画が頭の中にあるような手早さで民衆を味方につけ、国王打倒の決起をしている。
ボドリヤール伯爵領に入るとアニエス様コールに代わる。まるで俺が国王を倒すような騒ぎだ。館に帰るとジルベールは俺を抱きしめて言う。
「アニー、良かったなー、あんな王様はやめてもらって、カロリーネ様に女王になってもらおう。」「気が早いですよ。お父様。」
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「カロリーネ様、ジルベール・ド・ボドリヤールとその騎士団はあなたに忠誠を誓います。」「ありがとうございます。ジルベール様のことを信頼していますよ。」「はっ。」
「カロリーネ様、すでに親友のファヴィアン・フォン・バレーヌに協力依頼の手紙を出しています。良い返事が来るでしょう。」「心強いですわ。」
俺は屋敷の中にアルベルトとベルントがいることに気づく。アルベルトは商人ギルドマスターでベルントはランベルズ商会の主である。
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