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第6章 逃亡の旅
第21話 カロリーネ王女の影
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俺たちはワーウルフの群れを退治したので、街へ戻ると領主代行として統治している騎士にワーウルフの群れを討伐したことを報告する。
騎士は、カロリーネ王女がいるので平伏して礼を言う。騎士が俺たちに申し出る。
「ワーウルフの群れを討伐していただいたお礼を何かしたいのですが。」「そこの女の子を紹介してよ。」
ナツキが軽い感じで言う。カロリーネの目が冷たく光る。彼女の心の動きを察した近衛騎士たちがナツキを縛り上げて口を封じる。
カロリーネは騎士に言う。
「私に恩を感じているのならば、私が女王になった時には私の元にはせ参じるのです。」「分かりました。必ず従います。」
こうしてカロリーネは旧リッシュ子爵を土地している騎士たちを味方に付ける。俺はカロリーネはかなりの野心家だと思う。
すでに俺とアネットの実家であるボドリヤール伯爵とモンレルラン伯爵は彼女の手の上である。
彼女は俺たちの行く先々で領主たちを味方につけるつもりではないかと考える。
そして、魔王を倒した時には、この国はカロリーネのものになっているのではなかろうか。
カロリーネは魔王の首で王位を簒奪するつもりではないかと思ってしまう。俺は寒気を感じる。最初は勇者が魔王を倒すだけの話しが王位争いに巻き込まれているのかもしれないのだ。
アネットは気づいているのだろうか、だが確かめる方法はない。俺が今、考えたことを口にすればどうなるかわからないのだ。
俺たちは仕事を終え、ボドリヤール伯爵領に帰ることになる。今回の討伐で近衛騎士たちはカロリーネの騎士として誇りを取り戻し復活することが出来た。
ボドリヤール伯爵の街に戻るとすでにワーウルフの群れを討伐したことは知れ渡っており、人々に歓迎されての凱旋となる。
騎士は、カロリーネ王女がいるので平伏して礼を言う。騎士が俺たちに申し出る。
「ワーウルフの群れを討伐していただいたお礼を何かしたいのですが。」「そこの女の子を紹介してよ。」
ナツキが軽い感じで言う。カロリーネの目が冷たく光る。彼女の心の動きを察した近衛騎士たちがナツキを縛り上げて口を封じる。
カロリーネは騎士に言う。
「私に恩を感じているのならば、私が女王になった時には私の元にはせ参じるのです。」「分かりました。必ず従います。」
こうしてカロリーネは旧リッシュ子爵を土地している騎士たちを味方に付ける。俺はカロリーネはかなりの野心家だと思う。
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彼女は俺たちの行く先々で領主たちを味方につけるつもりではないかと考える。
そして、魔王を倒した時には、この国はカロリーネのものになっているのではなかろうか。
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アネットは気づいているのだろうか、だが確かめる方法はない。俺が今、考えたことを口にすればどうなるかわからないのだ。
俺たちは仕事を終え、ボドリヤール伯爵領に帰ることになる。今回の討伐で近衛騎士たちはカロリーネの騎士として誇りを取り戻し復活することが出来た。
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