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第6章 逃亡の旅
第16話 旧リッシュ子爵領
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俺たちは街の人々に見送られて街を出発する。カロリーネは馬車に乗っているが軍服を着て帯剣している。俺は彼女に戦闘が出来るかどうか質問している。
「カロリーネ様、魔法や剣術はできますか。自分の身を守らないといけないかもしれませんよ。」「魔法は使えませんが、剣の腕はそこそこ強いですよ。」
そこそこがどのくらいかわからないが、彼女が自分の身を守れることを期待する。
俺たちは途中の村々でも歓迎される。なぜか近衛騎士たちはこわばっていた。そして、ボドリヤール伯爵領を出て旧リッシュ子爵領に入る。
村に通りかかると村人に会う。アネットが村人に聞く。
「私たちはワーウルフの群れを探しているのだけれども魔獣の話はないかしら。」「ワーウルフは街の近くで出るそうだ。」
「村は大丈夫なの。」「襲われたらひとたまりないけど、今のところ無事だ。ワーウルフは街から出てくる人を襲うそうだ。」
村人の言葉に俺たちは街を目指すことにする。俺たちは、俺とアネット、アニタが先頭を歩き、後をカロリーネの馬車が続く。近衛騎士が馬車を守り、馬車の後には、カスパーと「アニエス様をあがめ隊」が続いている。
肝心のナツキは「アニエス様をあがめ隊」に囲まれているため、俺とアネット、アニタの姿を見ることはできない。それでもナツキはくじけない。村娘を見つけると手を振り声をかける。
「君かわいいね。俺と一緒に来ないか。」
馬車の中でカロリーネがパンパンと手を叩く、すると執事が現れて言う。
「お任せください。」
執事は姿を消すと村娘の所に現れて、彼女に耳打ちをする。すると彼女は見る見る顔が青くなって逃げ出す。
「いやー、近づかないでー」
彼女はナツキから泣き叫びながら走り去る。それを見たナツキはしおれて何かうわごとをつぶやく。
「カロリーネ様、魔法や剣術はできますか。自分の身を守らないといけないかもしれませんよ。」「魔法は使えませんが、剣の腕はそこそこ強いですよ。」
そこそこがどのくらいかわからないが、彼女が自分の身を守れることを期待する。
俺たちは途中の村々でも歓迎される。なぜか近衛騎士たちはこわばっていた。そして、ボドリヤール伯爵領を出て旧リッシュ子爵領に入る。
村に通りかかると村人に会う。アネットが村人に聞く。
「私たちはワーウルフの群れを探しているのだけれども魔獣の話はないかしら。」「ワーウルフは街の近くで出るそうだ。」
「村は大丈夫なの。」「襲われたらひとたまりないけど、今のところ無事だ。ワーウルフは街から出てくる人を襲うそうだ。」
村人の言葉に俺たちは街を目指すことにする。俺たちは、俺とアネット、アニタが先頭を歩き、後をカロリーネの馬車が続く。近衛騎士が馬車を守り、馬車の後には、カスパーと「アニエス様をあがめ隊」が続いている。
肝心のナツキは「アニエス様をあがめ隊」に囲まれているため、俺とアネット、アニタの姿を見ることはできない。それでもナツキはくじけない。村娘を見つけると手を振り声をかける。
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「お任せください。」
執事は姿を消すと村娘の所に現れて、彼女に耳打ちをする。すると彼女は見る見る顔が青くなって逃げ出す。
「いやー、近づかないでー」
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