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第6章 逃亡の旅
第13話 カロリーネ王女仲間になる
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カロリーネたちは、途中の村々で歓待を受けながら街へ向かっている。村人にとっては、アニエス様を害する恐れのある勇者を求めるカロリーネ王女は救世主なのだ。
街に入る門で、カロリーネたちは兵に止められる。兵は豪華な馬車だなと考え、貴族が乗っているのものだと思う。
「申し訳ありません。この街にはどのような用事で立ち寄られたのですか。」「勇者様を探しに来ました。」
「勇者なんてこの街にはいないと思います。」
兵は王都からの追手だと思って嘘を言う。
「それは本当ですか。王女の私に嘘をつくとただでは済みませんよ。」「王女様!」
「そうです。」「いけません。勇者は女たらしです。近づいたらどのような目にあうかわかりませんよ。」
「あなたは私の身を案じているのですね。」「まあ~そうです。」
「心配はいりません。私と勇者様は結婚するのです。」「結婚ですか・・・」
兵は考える。王女が勇者の元に行けば、勇者は女に不埒な真似はできなくなる。これは勇者に会わせるべきだ。
「勇者はボドリヤール伯爵邸にいます。」「教えてくださり、ありがとうございます。」
カロリーネたちはボドリヤール伯爵邸に向かう。すると屋敷の門は解放されて庶民が自由に出入りしている。カロリーネは驚く。いったい何が起こっているの。
彼女は叫びながら屋敷の敷地に入って行く。
「勇者様ー、どこですかー」
カロリーネの声に近衛騎士が気づいてアニエスに報告する。
「カロリーネ王女が屋敷に入ってきました。」「分かりました。私が応対します。」
俺はカロリーネの所へ行く。
「カロリーネ様、お久しぶりです。」「アニエス嬢、勇者様はどこですか。」
「女に悪さをしないように隔離しています。」「私に会わせないつもりですか。」
「いいえ、どうぞ会ってさし上げてください。」
ナツキは女性から隔離され、男に囲まれて涙を流していた。そこへカロリーネが姿を現す。ナツキは彼女に飛びつく。
「カロリーネ、会いたかったよ。」「良かった。それでは結婚式の続きをしましょう。」
「け、結婚・・・それは、その・・・」「さーしますよ。すぐにしますよ。今、しますよ。」
「待ってくれ。俺は勇者だから魔王を倒さなくてはならないのだ。」「ならば、お供します。」
「いやー、責任者はアニエスちゃんだから。」「アニエス様、私も旅に同行します。良いですね。」
「しかし、危険な旅です。」「私は勇者様と共にあります。」
「分かりました。よろしくお願いします。」
俺はカロリーネ王女がついて来れば、ナツキは俺たちにちょっかい出さなくなると考える。ナツキは落ち込む。
カロリーネの護衛をしていたSランク冒険者たちは依頼を達成したので報酬を受け取ると一目散に逃げていく。
カロリーネ王女と結婚式を壊したお尋ね者の俺たちにトラブルの予感しかしなかったのだ。
街に入る門で、カロリーネたちは兵に止められる。兵は豪華な馬車だなと考え、貴族が乗っているのものだと思う。
「申し訳ありません。この街にはどのような用事で立ち寄られたのですか。」「勇者様を探しに来ました。」
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「それは本当ですか。王女の私に嘘をつくとただでは済みませんよ。」「王女様!」
「そうです。」「いけません。勇者は女たらしです。近づいたらどのような目にあうかわかりませんよ。」
「あなたは私の身を案じているのですね。」「まあ~そうです。」
「心配はいりません。私と勇者様は結婚するのです。」「結婚ですか・・・」
兵は考える。王女が勇者の元に行けば、勇者は女に不埒な真似はできなくなる。これは勇者に会わせるべきだ。
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カロリーネたちはボドリヤール伯爵邸に向かう。すると屋敷の門は解放されて庶民が自由に出入りしている。カロリーネは驚く。いったい何が起こっているの。
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「勇者様ー、どこですかー」
カロリーネの声に近衛騎士が気づいてアニエスに報告する。
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「女に悪さをしないように隔離しています。」「私に会わせないつもりですか。」
「いいえ、どうぞ会ってさし上げてください。」
ナツキは女性から隔離され、男に囲まれて涙を流していた。そこへカロリーネが姿を現す。ナツキは彼女に飛びつく。
「カロリーネ、会いたかったよ。」「良かった。それでは結婚式の続きをしましょう。」
「け、結婚・・・それは、その・・・」「さーしますよ。すぐにしますよ。今、しますよ。」
「待ってくれ。俺は勇者だから魔王を倒さなくてはならないのだ。」「ならば、お供します。」
「いやー、責任者はアニエスちゃんだから。」「アニエス様、私も旅に同行します。良いですね。」
「しかし、危険な旅です。」「私は勇者様と共にあります。」
「分かりました。よろしくお願いします。」
俺はカロリーネ王女がついて来れば、ナツキは俺たちにちょっかい出さなくなると考える。ナツキは落ち込む。
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