171 / 303
第5章 勇者一行
第25話 婚約解消王女
しおりを挟む
リヒャルト・ド・エマール国王の第1王女カロリーネ・ド・エマールは、婚約解消王女として有名である。
現在27歳で、これまで5回婚約解消をされている。5回すべて婚約解消の理由は秘密になっている。
これまでの相手は全て彼女に音を上げて女性不信に陥っている。貴族たちは噂をするが真実は誰も知らないようである。
機嫌と良くした王様は1週間後、カロリーネとナツキを引き合わせるパーティーを開くと宣言した。
王様を止める者はいない。宰相でさえ石のように口を閉じている。誰も王様の逆鱗に触れたくないのだ。
ナツキは王女様と言う言葉に舞い上がっている。俺は今回は見守ることにする。ナツキの身に何が起こるのかわからないが知ったことではない。
俺たちは魔法省に帰るとゆっくりと休息をとり、聖剣の鞘を作ってくれる鍛冶屋を探す。聖剣の鞘となると腰を引く鍛冶屋が多い中、引き受けてくれるところを見つける。
鞘は2週間ほどでできるらしい。そんな中、パーティーの招待状が届く。勇者一行全員が呼ばれている。
ローズが遅れて魔法省に帰って来る。彼女の元にも招待状が届いていた。彼女は、ナツキがカロリーネの相手に選ばれたことを知ると固まる。
固まったまま動かないので、俺はローズに声をかける。
「お姉様、大丈夫ですか。」
ローズは震え始める。そして、俺を怒鳴りつける。
「なぜ止めなかったの!」「あの場で王様に意見できる者はいませんでしたわ。」
「勇者様がつぶれるのかもしれないのよ。」「それは自業自得だと・・・」
「魔王を倒してもらわないと困るのよ。」「もう、手遅れですわ。王様とナツキは乗り気です。」
ローズは頭を抱える。パーティーの当日、俺たちはスーツやドレスを着てパーティーにふさわしい服装を着る。しかし、ナツキ以外全員無表情である。俺と同様現実逃避をしていたに違いない。
俺たちが王宮の広間に行くと貴族たちが会話もせず、ボーッと立っている。静かでパーティーが始まるとは思えない。
しばらくすると王様とカロリーネ王女が登場する。皆、機械的に拍手する。俺はカロリーネを始めてみるが化け物と言うわけではない。特に美人と言うわけではないが気の強そうな顔をしている。
俺には彼女が婚約解消王女と言う理由がわからない。
現在27歳で、これまで5回婚約解消をされている。5回すべて婚約解消の理由は秘密になっている。
これまでの相手は全て彼女に音を上げて女性不信に陥っている。貴族たちは噂をするが真実は誰も知らないようである。
機嫌と良くした王様は1週間後、カロリーネとナツキを引き合わせるパーティーを開くと宣言した。
王様を止める者はいない。宰相でさえ石のように口を閉じている。誰も王様の逆鱗に触れたくないのだ。
ナツキは王女様と言う言葉に舞い上がっている。俺は今回は見守ることにする。ナツキの身に何が起こるのかわからないが知ったことではない。
俺たちは魔法省に帰るとゆっくりと休息をとり、聖剣の鞘を作ってくれる鍛冶屋を探す。聖剣の鞘となると腰を引く鍛冶屋が多い中、引き受けてくれるところを見つける。
鞘は2週間ほどでできるらしい。そんな中、パーティーの招待状が届く。勇者一行全員が呼ばれている。
ローズが遅れて魔法省に帰って来る。彼女の元にも招待状が届いていた。彼女は、ナツキがカロリーネの相手に選ばれたことを知ると固まる。
固まったまま動かないので、俺はローズに声をかける。
「お姉様、大丈夫ですか。」
ローズは震え始める。そして、俺を怒鳴りつける。
「なぜ止めなかったの!」「あの場で王様に意見できる者はいませんでしたわ。」
「勇者様がつぶれるのかもしれないのよ。」「それは自業自得だと・・・」
「魔王を倒してもらわないと困るのよ。」「もう、手遅れですわ。王様とナツキは乗り気です。」
ローズは頭を抱える。パーティーの当日、俺たちはスーツやドレスを着てパーティーにふさわしい服装を着る。しかし、ナツキ以外全員無表情である。俺と同様現実逃避をしていたに違いない。
俺たちが王宮の広間に行くと貴族たちが会話もせず、ボーッと立っている。静かでパーティーが始まるとは思えない。
しばらくすると王様とカロリーネ王女が登場する。皆、機械的に拍手する。俺はカロリーネを始めてみるが化け物と言うわけではない。特に美人と言うわけではないが気の強そうな顔をしている。
俺には彼女が婚約解消王女と言う理由がわからない。
1
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる