勇者がアレなので小悪党なおじさんが女に転生されられました

ぽとりひょん

文字の大きさ
上 下
163 / 303
第5章 勇者一行

第17話 ローズの切り札

しおりを挟む
 俺はローズにコルトバを灰にした魔法について聞く。
 「お姉様、さっきの魔法は何ですか。」「ファイヤーボールとパイルサイクロンを組み合わせたものよ。」
 「2つの魔法を同時に詠唱したのですか。不可能だと思いますが・・・」「新しい詠唱を作りだしたのよ。ファイヤーサイクロンと呼んでいるわ。」
 「私にも教えて下さい。」「私の切り札だからダメよ。それより、あなたのマグマウェーブは何。」
 「何と言われても。ただのマグマウェーブです。」「いいえ、あんな強力なものは見たことないわ。」
 「追いつめられて力が出たのかもしれません。」「そうお、アニーの魔力ではできないはずよ。」
俺はリミッターを解除してマグマウェーブを使っていた。全力でないにしても強力なものになったのだ。
 ローズは、戦いの功労者のナツキに言う。
 「勇者様のおかげで斬撃のコルトバを倒すことが出来ました。」「と言うことは、ローズさんからご褒美をもらえますか。」
 「勝ったのはみんなが力を合わせたからです。」「でも、キス位は欲しいなー」
 「しません。評価が下がりますよ。」「俺は評価を気にしません。」
ローズは渋い顔になる。そこへ使用人の女の子5人が来て言う。
 「勇者様、ありがとうございます。」「約束忘れていないよね。」
 「はい、勇者様と御付き合いします。」「うれしいなー」
俺はナツキに言う。
 「女の子と付き合っている時間はないわよ。」「嫌だ。俺はここに住むぞ。連れて行こうっとしても無駄だからな。」
俺はウインドバインドでナツキを拘束する。そしてアヒムたちに言う。
 「今のうちです。勇者様を縛って運ぶ用意をしてください。」「お言葉のままに。」
 「アニエスちゃん、ひどいよ。」「勇者殿、アニエス様からの指示です。おとなしくしてください。」
「アニエス様をあがめ隊」によって、ナツキは荷造りされる。
 ニコルは家族を失ったショックで落ち込んでいる。ローズがニコルに声をかける。
 「ニコル様、ご家族の敵は討ちました。」「ありがとうございます。」
彼が立ち直るには時間がかかりそうだ。俺たちは旅の準備をするとルマール男爵領へ向けて出発する。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...