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第5章 勇者一行
第1話 ナツキ、感涙する
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ナツキがアニタに勝ってから1週間、2人は同等の剣の腕前で攻防を続けている。アニタがナツキに食い下がって腕を上げているのである。
トラの獣人であるアニタは元々身体能力が高く、ナツキについて行くことが可能となっている。
一方でナツキの魔法の訓練は思うように進んでいない。これはナツキにとって魔法の腕を上げてもご褒美がないことに他ならない。
ローズが俺にナツキのことを聞く。
「勇者様は剣の腕はすぐに上達したのになぜな方は上達しないのですか。」「それは、剣の訓練は私とデートするという約束があったからです。」
「そうですか、なら魔法が上達したらアニーが夜を共にするというのはどうですか。」「死んでもお断りです。お姉様がすればよいのです。」
「分かりました。魔法でアニーより腕を上げたら私が夜をともにしましょう。」「待ってください。お姉様、自分を大事にしてください。」
「エマール王国の明日がかかっています。体くらい捧げましょう。」「やめてください。あれは女のことになったら何でもしますよ。」
「分かりました。」
ローズは去って行くが、俺は悪い予感しかしない。
次の日、ナツキがエック、エマ、ヨーゼフと魔法の訓練をしているとローズがやって来る。ローズはエックに聞く。
「魔法の訓練は順調ですか。」「ファイヤーボールは何とか形になりました。今はウインドシールドの練習をしています。」
「勇者様、あなたが魔法でアニエス様に勝ったら私がご褒美に夜を共にしようと思いますがどうですか。」「ローズさんと夜を一緒に・・・」
ナツキが涙を流す。それを見てローズが言う。
「私ではだめでしたか。」「いいえ、俺はいま感動しています。ローズさんと深い仲になれるなんて、こんな素晴らしいことはない。」
「すぐにアニエスちゃんと戦いましょう。」「何を言っている。ひょろひょろのファイヤーボールで勝てるわけないだろ。」
ヨーゼフがナツキに言う。エックがナツキに言う。
「まずは俺たちに勝てるようになってからだ。」「分かりました。エック、勝負してください。」
ナツキはエックと模倣で戦うことになる。エックはナツキをなめてかかっている。
「勇者様、ファイヤーボール、撃ってきてください。」「行きますよ。」
ナツキは詠唱して両手をかざしバスケットボール位の大きさのファイヤーボールを作りだす。エックは驚き慌ててウインドシールドを二重に張る。
ナツキのファイヤーボールは外側のウインドシールドを打ち破り内側のウインドシールドにぶつかる。エックは防ぎきれないと判断して逃げると内側のウインドシールドも砕ける。
エックはファイヤーボールを2発撃ち出す。ファイヤーボールはナツキに向かって行くがナツキはこぶしで2発のファイヤーボールを打ち壊す。
ナツキはこぶしにウインドシールドを張ったのだ。ウインドシールドが小さい分守りは固くなる。そこでローズが戦いを止める。彼女はナツキに言う。
「勇者様、見事です。しかし、いろいろな魔法を覚えないとアニエス様には勝てませんよ。」「はい、訓練を積んで必ずローズさんをものにします。」
俺は後からこのことを聞く。俺も魔法の訓練を始める。ローズをナツキの毒牙から救わなければならないのだ。
トラの獣人であるアニタは元々身体能力が高く、ナツキについて行くことが可能となっている。
一方でナツキの魔法の訓練は思うように進んでいない。これはナツキにとって魔法の腕を上げてもご褒美がないことに他ならない。
ローズが俺にナツキのことを聞く。
「勇者様は剣の腕はすぐに上達したのになぜな方は上達しないのですか。」「それは、剣の訓練は私とデートするという約束があったからです。」
「そうですか、なら魔法が上達したらアニーが夜を共にするというのはどうですか。」「死んでもお断りです。お姉様がすればよいのです。」
「分かりました。魔法でアニーより腕を上げたら私が夜をともにしましょう。」「待ってください。お姉様、自分を大事にしてください。」
「エマール王国の明日がかかっています。体くらい捧げましょう。」「やめてください。あれは女のことになったら何でもしますよ。」
「分かりました。」
ローズは去って行くが、俺は悪い予感しかしない。
次の日、ナツキがエック、エマ、ヨーゼフと魔法の訓練をしているとローズがやって来る。ローズはエックに聞く。
「魔法の訓練は順調ですか。」「ファイヤーボールは何とか形になりました。今はウインドシールドの練習をしています。」
「勇者様、あなたが魔法でアニエス様に勝ったら私がご褒美に夜を共にしようと思いますがどうですか。」「ローズさんと夜を一緒に・・・」
ナツキが涙を流す。それを見てローズが言う。
「私ではだめでしたか。」「いいえ、俺はいま感動しています。ローズさんと深い仲になれるなんて、こんな素晴らしいことはない。」
「すぐにアニエスちゃんと戦いましょう。」「何を言っている。ひょろひょろのファイヤーボールで勝てるわけないだろ。」
ヨーゼフがナツキに言う。エックがナツキに言う。
「まずは俺たちに勝てるようになってからだ。」「分かりました。エック、勝負してください。」
ナツキはエックと模倣で戦うことになる。エックはナツキをなめてかかっている。
「勇者様、ファイヤーボール、撃ってきてください。」「行きますよ。」
ナツキは詠唱して両手をかざしバスケットボール位の大きさのファイヤーボールを作りだす。エックは驚き慌ててウインドシールドを二重に張る。
ナツキのファイヤーボールは外側のウインドシールドを打ち破り内側のウインドシールドにぶつかる。エックは防ぎきれないと判断して逃げると内側のウインドシールドも砕ける。
エックはファイヤーボールを2発撃ち出す。ファイヤーボールはナツキに向かって行くがナツキはこぶしで2発のファイヤーボールを打ち壊す。
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「勇者様、見事です。しかし、いろいろな魔法を覚えないとアニエス様には勝てませんよ。」「はい、訓練を積んで必ずローズさんをものにします。」
俺は後からこのことを聞く。俺も魔法の訓練を始める。ローズをナツキの毒牙から救わなければならないのだ。
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