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第4章 宮廷魔法士
第27話 勇者の正体
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国王が俺に言う。
「勇者殿の名前を知りたい。頼むぞ。」「かしこまりました。」
俺は日本語で中年男の名前を聞く。
『あなたの名前を教えてくれませんか。』『まず、君の名前を教えてよ。』
『私はアニエス・ド・ボドリヤールです。』『アニエスちゃんか。貴族みたいな名前だね。』
『私は伯爵家の令嬢です。早く名前を教えなさい』『工藤夏樹と言うんだ。アニエスちゃん、こんなところで話していないで出かけようよ。』
俺は、こいつが自分の置かれた立場を全然気にしていないと思った。俺は国王に報告する。
「勇者様の名前はクドウ・ナツキと言うそうです。」「クドウ・ナツキか言いづらいな。」
「ナツキと呼べばよいと思います。」「そうか。」
「ナツキ殿、魔王の討伐よろしく頼むぞ。」『俺のこと?』
「ナツキ殿は何と申した。」「お任せあれです。」
「そうか、よくぞ申してくれた。期待しているぞ。」
国王は機嫌を良くして、勇者ナツキは魔法省で預かることになった。魔法省に行く途中、アネットがナツキの横についていた。
ナツキは日本語でアネットを口説き続けていたが彼女に日本語は通じない。魔法省に到着すると俺はナツキに召喚前のことを聞く。
彼は30歳で2年前に結婚して子供が1人いる。彼は妻に隠れて2人の女性と付き合っていたそうだ。
そして、妻に浮気がばれて家を追い出されて、街をさまよい、公園に立ち寄った所を召喚されたのだ。
さらに彼は女神テイアに会うと彼女を口説いたのだった。彼の能力は人の3倍の身体能力と魔力である。
俺は聞き取ったことを報告書にまとめた。ローズは俺の報告書を読むと俺に言う。
「これ本当よね。」「はい、勇者は私が話しかけるなり口説いてきました。事情聴取中もずっと口説いていましたよ。」
「この勇者、クズね。どうするの。」「とりあえず鍛えなければなりませんので「アニエス様をあがめ隊」に鍛えてもらおうと思います。」
「それが良いわ。アネットを呼んできて。」「はい。」
俺はアネットを呼びに行く。俺はアネットに言う。
「気を落とさないでね。」「勇者様のこと。」
「ええ、残念な人なの。」「信じないわよ。」
宮廷魔法士長の執務室に入るとローズがアネットに言う。
「アネット、勇者に熱を上げているみたいだけど、落ち着いてこの報告書を読んでくれる。」「はい。」
アネットは報告書を読み始める。彼女の手が震え始める。そして、顔が青くなり、膝をつく。俺はアネットに言う。
「勇者ナツキは、ネティーにしきりに日本語で話しかけていたけど、ずっと口説いていたのよ。」「何でこんなダメ人間が勇者なの。」
アネットは泣き出す。俺に付き添っていたアニタが部屋を出て行こうとする。
「アニタ、どこ行くの。」「勇者の所です。稽古をつけてやります。」
「殺したらだめよ。」「分かっています。」
俺はアネットが泣き止むのを待つ。彼女が泣き止むと勇者の所へ行く。勇者はアニタによってボロボロになって倒れていた。
俺はヒールウインドで勇者ナツキのけがを治す。するとナツキは俺に話しかける。
『あの強い白い子、なんていうの。惚れちゃったよ。もちろんアニエスちゃんが一番だからね。』『少しは反省しろ。』
ナツキはくじけることの知らないクズだった。
「勇者殿の名前を知りたい。頼むぞ。」「かしこまりました。」
俺は日本語で中年男の名前を聞く。
『あなたの名前を教えてくれませんか。』『まず、君の名前を教えてよ。』
『私はアニエス・ド・ボドリヤールです。』『アニエスちゃんか。貴族みたいな名前だね。』
『私は伯爵家の令嬢です。早く名前を教えなさい』『工藤夏樹と言うんだ。アニエスちゃん、こんなところで話していないで出かけようよ。』
俺は、こいつが自分の置かれた立場を全然気にしていないと思った。俺は国王に報告する。
「勇者様の名前はクドウ・ナツキと言うそうです。」「クドウ・ナツキか言いづらいな。」
「ナツキと呼べばよいと思います。」「そうか。」
「ナツキ殿、魔王の討伐よろしく頼むぞ。」『俺のこと?』
「ナツキ殿は何と申した。」「お任せあれです。」
「そうか、よくぞ申してくれた。期待しているぞ。」
国王は機嫌を良くして、勇者ナツキは魔法省で預かることになった。魔法省に行く途中、アネットがナツキの横についていた。
ナツキは日本語でアネットを口説き続けていたが彼女に日本語は通じない。魔法省に到着すると俺はナツキに召喚前のことを聞く。
彼は30歳で2年前に結婚して子供が1人いる。彼は妻に隠れて2人の女性と付き合っていたそうだ。
そして、妻に浮気がばれて家を追い出されて、街をさまよい、公園に立ち寄った所を召喚されたのだ。
さらに彼は女神テイアに会うと彼女を口説いたのだった。彼の能力は人の3倍の身体能力と魔力である。
俺は聞き取ったことを報告書にまとめた。ローズは俺の報告書を読むと俺に言う。
「これ本当よね。」「はい、勇者は私が話しかけるなり口説いてきました。事情聴取中もずっと口説いていましたよ。」
「この勇者、クズね。どうするの。」「とりあえず鍛えなければなりませんので「アニエス様をあがめ隊」に鍛えてもらおうと思います。」
「それが良いわ。アネットを呼んできて。」「はい。」
俺はアネットを呼びに行く。俺はアネットに言う。
「気を落とさないでね。」「勇者様のこと。」
「ええ、残念な人なの。」「信じないわよ。」
宮廷魔法士長の執務室に入るとローズがアネットに言う。
「アネット、勇者に熱を上げているみたいだけど、落ち着いてこの報告書を読んでくれる。」「はい。」
アネットは報告書を読み始める。彼女の手が震え始める。そして、顔が青くなり、膝をつく。俺はアネットに言う。
「勇者ナツキは、ネティーにしきりに日本語で話しかけていたけど、ずっと口説いていたのよ。」「何でこんなダメ人間が勇者なの。」
アネットは泣き出す。俺に付き添っていたアニタが部屋を出て行こうとする。
「アニタ、どこ行くの。」「勇者の所です。稽古をつけてやります。」
「殺したらだめよ。」「分かっています。」
俺はアネットが泣き止むのを待つ。彼女が泣き止むと勇者の所へ行く。勇者はアニタによってボロボロになって倒れていた。
俺はヒールウインドで勇者ナツキのけがを治す。するとナツキは俺に話しかける。
『あの強い白い子、なんていうの。惚れちゃったよ。もちろんアニエスちゃんが一番だからね。』『少しは反省しろ。』
ナツキはくじけることの知らないクズだった。
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