128 / 303
第4章 宮廷魔法士
第19話 泥沼対策
しおりを挟む
俺たちは魔族の追撃を受けることなく冒険者ギルドに戻る。Bランクパーティーがローズに詰め寄る。
「何で後退の指示を出した。俺たちは優勢だったんだぞ。あんたがミスをしなければダニーは死ぬことは無かったんだ。」
ダニーは、魔族に水の剣で切り殺された剣士だ。
「後退していなければ、今頃多くの犠牲者が出ていました。」「そんなことわかるか。」
「あの魔族は間違いなく液化のラミアと配下の魔族です。シテルを泥の沼に変えて自分たちの領域にしたのです。それが判らないのですか。」「もういい!やってられるか。」
Bランクパーティーが冒険者ギルドから出ていく。
「お姉様、どうしますか。」「アニー、あの泥の沼の中では戦えません。厄介ですね。」
「ローズ様、魔法で遠距離から攻撃したらどうでしょう。」「ラミアはもっと泥の沼を広げられるのかもしれません。それにその方法では私たちに不利です。」
良い案がないのか、みんな黙っている。俺も考えるがラミアは魔法で地面を液状化させている。舟を使うことを考えたがラミアの魔法の領域の中である何が起きるかわからない。
困ったときの女神様と言ことで女神テイアに聞いてみることにする。
(テイア様、液化のラミアの攻略ですけど、あの泥の沼を何とかできませんか。)(あんた、悪知恵が回るのだから何とかしたら。)
(分からないから聞いているのです。)(宮廷魔法士になってもバカのままなのね。)
この女神は何もしない口だけのくせにその口も悪い。
(あんた、今、私を馬鹿にしたでしょ。)(いいえ、尊敬してます。)
(まあいいわ。ラミアの泥の沼は何なの。)(魔法の領域でしょか。)
(そう、魔法の効果範囲よ。魔法で打ち消せばいいでしょ。)(クレイウォールなら地面に効果範囲を広げられますね。)
(クレイウォールなら足場になるから都合が良いかもしれないわね。)(ありがとうございます。)
(ラミアの恐ろしさはそこじゃないから、気を付けるのよ。)(教えてくれないのですか。)
(想像力を働かせるのね。)
俺はラミアの液化について考える。そして、液化が地面だけでないとしたら、人間も液化できるとしたらと考えつく。
「お姉様、泥の沼をクレイウォールで地面に変えるのはどうですか。」「すぐに液化されてしまうわ。」
「クレイウォールを維持し続けるのです。」「ラミアと陣取り合戦をするつもり。」
「そうです。」「ラミアの魔力は強大よ対抗できるの。」
「私たちは、自分たちの足場だけ地面を維持できれば良いのです。」「それならできるかもしれないわね。アネット様できますか。」
「私ですか。」「アネット様はクレイウォールが得意だと思いましたが・・・」
「分かりました。役目を果たして見せます。」「お願いします。」
俺たちは明日再びシテルに向かうことにする。
「何で後退の指示を出した。俺たちは優勢だったんだぞ。あんたがミスをしなければダニーは死ぬことは無かったんだ。」
ダニーは、魔族に水の剣で切り殺された剣士だ。
「後退していなければ、今頃多くの犠牲者が出ていました。」「そんなことわかるか。」
「あの魔族は間違いなく液化のラミアと配下の魔族です。シテルを泥の沼に変えて自分たちの領域にしたのです。それが判らないのですか。」「もういい!やってられるか。」
Bランクパーティーが冒険者ギルドから出ていく。
「お姉様、どうしますか。」「アニー、あの泥の沼の中では戦えません。厄介ですね。」
「ローズ様、魔法で遠距離から攻撃したらどうでしょう。」「ラミアはもっと泥の沼を広げられるのかもしれません。それにその方法では私たちに不利です。」
良い案がないのか、みんな黙っている。俺も考えるがラミアは魔法で地面を液状化させている。舟を使うことを考えたがラミアの魔法の領域の中である何が起きるかわからない。
困ったときの女神様と言ことで女神テイアに聞いてみることにする。
(テイア様、液化のラミアの攻略ですけど、あの泥の沼を何とかできませんか。)(あんた、悪知恵が回るのだから何とかしたら。)
(分からないから聞いているのです。)(宮廷魔法士になってもバカのままなのね。)
この女神は何もしない口だけのくせにその口も悪い。
(あんた、今、私を馬鹿にしたでしょ。)(いいえ、尊敬してます。)
(まあいいわ。ラミアの泥の沼は何なの。)(魔法の領域でしょか。)
(そう、魔法の効果範囲よ。魔法で打ち消せばいいでしょ。)(クレイウォールなら地面に効果範囲を広げられますね。)
(クレイウォールなら足場になるから都合が良いかもしれないわね。)(ありがとうございます。)
(ラミアの恐ろしさはそこじゃないから、気を付けるのよ。)(教えてくれないのですか。)
(想像力を働かせるのね。)
俺はラミアの液化について考える。そして、液化が地面だけでないとしたら、人間も液化できるとしたらと考えつく。
「お姉様、泥の沼をクレイウォールで地面に変えるのはどうですか。」「すぐに液化されてしまうわ。」
「クレイウォールを維持し続けるのです。」「ラミアと陣取り合戦をするつもり。」
「そうです。」「ラミアの魔力は強大よ対抗できるの。」
「私たちは、自分たちの足場だけ地面を維持できれば良いのです。」「それならできるかもしれないわね。アネット様できますか。」
「私ですか。」「アネット様はクレイウォールが得意だと思いましたが・・・」
「分かりました。役目を果たして見せます。」「お願いします。」
俺たちは明日再びシテルに向かうことにする。
1
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる