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第4章 宮廷魔法士
第8話 「アニエス様をあがめ隊」と夕食
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夕食は「アニエス様をあがめ隊」と食べることになる。俺は彼らが応援で来たことはなぜかと思い質問する。
「アヒムたちは偶然、応援できたのですか。」「いいえ、アニエス様がルマール男爵領に調査に向かったと言うので探しに来たのです。」
「冒険者の仕事はいいのですか。」「すでに十分稼いでいますし、みんな家族がいるので、今はアニエス様の素晴らしさの布教が中心です。」
「まだ、そんなことしているのですか。」「はい、コロール村の村長にもアニエス様だから村を助けることが出来たと教えてきました。」
ぶれない連中である。彼らが家庭をいつの間にか持っていたとは驚きだ。
「アニエス様、コロール村の魔物をどう思います。」「シルバーグリズリーが少なくとも50匹はいたわ。魔族が関係していないかしら。」
「普通、シルバーグリズリーは群れを作りません。操られているという考え方もできます。」「なぜ、コロール村なのかしら。」
「4年前を思い出しますね。」「氷獄のエスエ、どうしてルマール男爵領なのかしら。」
「俺には思いつきません。」「アニエス様、領主に聞いてみてはどうでしょか。」
アニタの意見はもっともである。ルマール男爵領のことをいちばんしっているのはカールハインツ・ド・ルマール男爵なのだから。
「アニタの言うとおりね。明日、カールハインツ様に会いに行きましょう。」「アニエス様、俺たちを調査に同行させてくれませんか。」
「どうしてですか。」「これからは魔物の群れや魔族にあう可能性があります。アニエス様を助けたいのです。」
「お願いします。心強いですわ。でも明日は男爵様に会うので2人で行かせてください。」「もちろん承知しています。」
俺たちは夕食の間に今後の方針を決めてしまった。俺とアニタは宿に戻るとコロール村の魔物の群れの襲撃の報告書を書き始める。
この調査は、リーザ宮廷魔法士長の指示で行っている。しかし、ルマール男爵領の魔族の動向調査の必要性を説いたのはローズである。
彼女は、魔族に襲われたので再び襲われる恐れがあると説明していた。俺は、動向調査をする根拠としては必要性が薄いと感じている。
ローズは、別に理由を知っていて、リーザに秘密で教えたのではないかと考えてしまう。
「アヒムたちは偶然、応援できたのですか。」「いいえ、アニエス様がルマール男爵領に調査に向かったと言うので探しに来たのです。」
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「普通、シルバーグリズリーは群れを作りません。操られているという考え方もできます。」「なぜ、コロール村なのかしら。」
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アニタの意見はもっともである。ルマール男爵領のことをいちばんしっているのはカールハインツ・ド・ルマール男爵なのだから。
「アニタの言うとおりね。明日、カールハインツ様に会いに行きましょう。」「アニエス様、俺たちを調査に同行させてくれませんか。」
「どうしてですか。」「これからは魔物の群れや魔族にあう可能性があります。アニエス様を助けたいのです。」
「お願いします。心強いですわ。でも明日は男爵様に会うので2人で行かせてください。」「もちろん承知しています。」
俺たちは夕食の間に今後の方針を決めてしまった。俺とアニタは宿に戻るとコロール村の魔物の群れの襲撃の報告書を書き始める。
この調査は、リーザ宮廷魔法士長の指示で行っている。しかし、ルマール男爵領の魔族の動向調査の必要性を説いたのはローズである。
彼女は、魔族に襲われたので再び襲われる恐れがあると説明していた。俺は、動向調査をする根拠としては必要性が薄いと感じている。
ローズは、別に理由を知っていて、リーザに秘密で教えたのではないかと考えてしまう。
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