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第3章 ルマールの地にて
第29話 ローム村への進軍
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朝になり、俺たちは冒険者ギルドに行く。すでに「アニエス様をあがめ隊」は来ている。そこにカスパーとデリアが出てくる。
カスパーはステッキを持ち冒険者の魔法士の格好をしている。デリアは剣士の格好をしている。カスパーが説明するように言う。
「私はSランク冒険者の魔法士をしていた。戦うのは20年ぶりだ。デリアは2年前までAランク冒険者の剣士をしていた。今回は私たちも復帰させてもらう。」「足を引っ張らなければ歓迎ですよ。」
アヒムが答える。
俺たちはローム村に向かって出発する。街を出ると騎士団が待っていた。騎士団長がカスパーに言う。
「私たちは魔法戦が出来ないから、魔物に対処することになるが、戦いは冒険者主導で行っていただきたい。」「分かりました。魔物と戦うまで私の指示に従ってください。」
「お願いします。元宮廷魔法士のカスパー殿の手腕に期待していますぞ。」
カスパーは今は辺境のギルドマスターをしているが意外と大物らしい。
俺たちは慎重に村へ向かって行く。俺たちの行動を察知されれば、優位に戦闘を開始できなくなる。俺は魔物の群れを探知する。
「魔物の群れです。まだ距離がありますが間違いありません。」「私には探知できていないぞ。」
カスパーが言う。アネットがカスパーに言う。
「間違いありません。魔物の群れがいます。」「そうか、君たちは魔力探知が優れているようだ。みんな気配を殺して進んでくれ。」
魔物の群れは大きい。ラトワ村の魔物の数とは比べ物にならない。そして、群れの中心に大きな魔力の反応がある。
「魔物の群れはかなり大きいです。中心に大きな魔力反応があります。」「そうか。アネット様も同じですか。」
「はい。こんな大きな群れは初めてです。中心の魔力反応はかなり大きいです。」「アニエス様とアネット様で敵に気づかれないように進んでください。」
「アニー、気づかれないように近づくわよ。」「分かったわ。ネティー。」
俺とアネットは慎重に近づいていく。カスパーにも魔物が探知できたようで、俺たちに説明する。
「魔物の群れの中心にいるのは氷獄のエスエで間違いありません。群れが移動していないのは待ち構えているのかもしれません。」
カスパーの言葉に俺の心に赤信号がともる。
「魔物の別動隊がいる恐れはありませんか。」「エスエなら魔物をそのように使うことも可能でしょう。」
「後方の騎士団にも魔法士を配置して探知を行ってください。」「分かりました。」
アネットが歩みを止める。俺はアネットに聞く。
「どうしたの、ネティー。」「私の勘だけどこれ以上は危ない気がするわ。」
「まだ、私が探知できたばかりですよ。アネット様。」
カスパーが俺たちに言う。俺はアネットの勘を信じることにする。
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「私たちは魔法戦が出来ないから、魔物に対処することになるが、戦いは冒険者主導で行っていただきたい。」「分かりました。魔物と戦うまで私の指示に従ってください。」
「お願いします。元宮廷魔法士のカスパー殿の手腕に期待していますぞ。」
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「間違いありません。魔物の群れがいます。」「そうか、君たちは魔力探知が優れているようだ。みんな気配を殺して進んでくれ。」
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「はい。こんな大きな群れは初めてです。中心の魔力反応はかなり大きいです。」「アニエス様とアネット様で敵に気づかれないように進んでください。」
「アニー、気づかれないように近づくわよ。」「分かったわ。ネティー。」
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「魔物の群れの中心にいるのは氷獄のエスエで間違いありません。群れが移動していないのは待ち構えているのかもしれません。」
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「どうしたの、ネティー。」「私の勘だけどこれ以上は危ない気がするわ。」
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カスパーが俺たちに言う。俺はアネットの勘を信じることにする。
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