勇者がアレなので小悪党なおじさんが女に転生されられました

ぽとりひょん

文字の大きさ
上 下
100 / 303
第3章 ルマールの地にて

第28話 ギルドマスター動く

しおりを挟む
 領主のカールハインツ・ド・ルマールとギルドマスターのカスパー・タウアーが1階に降りてくる。デリアがBランクのパーティーのことをカスパーに報告する。
 「Bランクのパーティーがローム村に向かいましたが帰って来ません。」「そうか、貴重な戦力だったが仕方がない。」
 「それだけですか。」「彼らは帰って来ないよ。」
カスパーは感情を殺して言う。カールハインツがみんなに言う。
 「明日、君たちにはローム村に向かってもらう。指揮はカスパーに取ってもらう。」「俺たちだけで戦うのですかい。」
アヒムがカールハインツを睨みつける。
 「いや、騎士団もローム村に向かうが相手をするのは魔物だけだ。氷獄のエスエは、君たちに対処してもらう。」
カールハインツはアヒムに言う。カスパーが俺たちに言う。
 「アネット様、アニエス様、アニタは今からSランク冒険者だ。魔法士の指揮はあたしがとる。剣士たちの指揮はアヒムにとってもらう。」「分かりましたけど、エスエの情報がありませんよ。」
 「奴は私の村を滅ぼしている。魔物を自在に使い。自身は強力な氷魔法の使い手だ。油断すると氷柱にされてしまうから近接戦は奴の魔力をそぐまでできないと思っていてくれ。」「分かりました。剣士たちは魔法士の守りに徹します。]
アネットが言う。
 「私たち、今日Bランクになったばかりですけど。もうSランク冒険者ですか。」「君たちは今日、魔族を倒している。十分実力はあると思っている。Sランクの立場から助言を期待している。」
 「分かりました。お受けします。」「では、明日、ローム村に向かう。今夜のうちに万全の調子にしてくれ。」
俺たちは、氷獄のエスエとの戦いに駆り出されてしまった。
 俺とアネットは宿に戻るとどうやってエスエと戦うか相談する。
 「エスエは魔物を従えているから面倒ね。」「アニー、やっぱり最初にパイルサイクロンで魔物の数を減らすのはどお。」
 「ネティー、それならメテオフォールがいいわ。」「あれは魔力の消費が大きいわよ。」
 「なら、私がメテオフォールを使うから、その後、残った魔物をパイルサイクロンでつぶしましょ。」「アニー、魔力は持つの。」
 「それくらいなら問題ないわよ。」「あなたの持続力は化け物じみているわね。」
 「それほどではないわ。」「褒めていないわよ。」
俺は人の10倍の魔力量があるからメテオフォールを1回使ったくらいでは消耗したりしない。エスエについてはどんな相手かわからないので対処法の結論は出なかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...