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第3章 ルマールの地にて
第14話 「アニエス様をあがめ隊」の参加
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俺は頼まれた紹介をどのようにするか考えたが、良い考えは浮かばなかった。そこで適当に済ますことにする。
「「アニエス様をあがめ隊」の皆さん。彼女は受付のダリアさんです。このギルドは高ランクの冒険者がいないので困っているそうです。」「なら、今日で解決だな。」
リーダーのアヒムがそう答えるとダリアに声をかける。
「俺たちは「アニエス様をあがめ隊」だ。今日からこの街を拠点に動くからよろしく。」「ありがとうございます。「アニエス様をあがめ隊」の方々に来ていただけるなんて夢のようです。」
ダリアは涙目で感激している。彼らはいつの間にか名の通った冒険者になったようだ。
「「アニエス様をあがめ隊」は有名なんですか。」「アニエス様、知らないのですか。」
「私は冒険者になる前からの知り合いですよ。」「そうではなくて、ブラバント男爵領の悲劇を知らないのですか。」
「確か、魔族に5つの村が滅ぼされて、街に魔族の軍隊が押し寄せたのですよね。」「そうです。群体のソルネが襲ってきたのです。」
「聞かない名前ですね。」「有名ですよ。昆虫型の魔物を従えて軍隊のように襲って来るんです。」
「そのソルネがどうかしたのですか。」「ソルネを討ち取ったのが「アニエス様をあがめ隊」なのです。みんなに英雄視されていますよ。」
「それは知りませんでした。」「ダリア嬢、仕方ありませんよ。アニエス様にとっては大したことではないのですから。だから我々はアニエス様をあがめているんです。」
アヒムが自分たちの功績を誇ることなく、俺を持ち上げる。俺はちょっと恥ずかしい。アネットが俺に言う。
「「アニエス様をあがめ隊」は、アニーが言わせているの。」「そんなわけないです。やめて欲しいのですけど聞いてくれないのです。」
「何を言っているのですかアニエス様、アニエス様のすばらしさを布教しているんです。私たちが救った人々にはアニエス様のすばらしさを説いて回っているのです。」
そんな恥ずかしいことをして回っているのか。ブラバント男爵領には行かない方がよさそうだ。
ルマール男爵領の冒険者ギルドはSランク冒険者の「アニエス様をあがめ隊」が加わることで高位の冒険者不足はかなり解消されることになる。
しかし、アヒムたちは俺たちがCランク冒険者と知るとダリアに抗議を始める。彼らにとって俺が自分たちより低い冒険者ランクであることが我慢できないのだ。
ダリアは長い時間をかけて、アヒムたちをなだめることになる。
「「アニエス様をあがめ隊」の皆さん。彼女は受付のダリアさんです。このギルドは高ランクの冒険者がいないので困っているそうです。」「なら、今日で解決だな。」
リーダーのアヒムがそう答えるとダリアに声をかける。
「俺たちは「アニエス様をあがめ隊」だ。今日からこの街を拠点に動くからよろしく。」「ありがとうございます。「アニエス様をあがめ隊」の方々に来ていただけるなんて夢のようです。」
ダリアは涙目で感激している。彼らはいつの間にか名の通った冒険者になったようだ。
「「アニエス様をあがめ隊」は有名なんですか。」「アニエス様、知らないのですか。」
「私は冒険者になる前からの知り合いですよ。」「そうではなくて、ブラバント男爵領の悲劇を知らないのですか。」
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「そのソルネがどうかしたのですか。」「ソルネを討ち取ったのが「アニエス様をあがめ隊」なのです。みんなに英雄視されていますよ。」
「それは知りませんでした。」「ダリア嬢、仕方ありませんよ。アニエス様にとっては大したことではないのですから。だから我々はアニエス様をあがめているんです。」
アヒムが自分たちの功績を誇ることなく、俺を持ち上げる。俺はちょっと恥ずかしい。アネットが俺に言う。
「「アニエス様をあがめ隊」は、アニーが言わせているの。」「そんなわけないです。やめて欲しいのですけど聞いてくれないのです。」
「何を言っているのですかアニエス様、アニエス様のすばらしさを布教しているんです。私たちが救った人々にはアニエス様のすばらしさを説いて回っているのです。」
そんな恥ずかしいことをして回っているのか。ブラバント男爵領には行かない方がよさそうだ。
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しかし、アヒムたちは俺たちがCランク冒険者と知るとダリアに抗議を始める。彼らにとって俺が自分たちより低い冒険者ランクであることが我慢できないのだ。
ダリアは長い時間をかけて、アヒムたちをなだめることになる。
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