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第3章 ルマールの地にて
第10話 魔族の影
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俺たちは街に戻ると冒険者ギルドに直行する。受付嬢のデリアに収穫した薬草を渡す。彼女は感心したように言う。
「初めてなのに依頼をちゃんとこなせたね。」「デリアに薬草のあるところを教えてもらったので楽に見つけることが出来ました。」
「魔物に出会わないかと心配してたのよ。」「魔物に会いましたよ。」
「えっ。」「ホーンボーアの魔物化した個体に会いました。」
「ホーンボーアが魔物化?聞いたことないわ。」「ホーンボーアの魔石と角を持って来ています。」
アネットがカウンターに魔石と角を出す。
「この魔石、大型の魔物並みの大きさがあるわ。本当にホーンボーアだったのね。」「はい、間違いありません。」
デリアは俺の言うことが信じきれない様子である。
「ちょっと待っていて、ギルドマスターに伝えてくるから。」
デリアは慌てて奥に入って行く。俺たちの周りには冒険者たちが集まり始める。冒険者の1人が声をかける。
「その魔石、お嬢ちゃんたちが仕留めたのか。」「そうよ。」
アネットが答える。
「そうか、魔物は強かっただろ。魔石が大きいほど強力だからな。」「ワーウルフと大して変わりなかったわ。」
「ワーウルフをお嬢ちゃんたちで狩ったことがあるのか。一人前だな。」「ありがとう。」
冒険者は感心する。デリアが戻って来る。
「ギルドマスターが会いたいと言っているから来てください。」「分かりました。」
俺たちはギルドマスターのカスパーに会う。
「魔物化したホーンボーアはどこにいた。」「谷の近くの森の中です。」
「そうか、森からは出ていないな。」
アネットが質問する。
「魔物化を始めてみましたけど自然に発生するのですか。」「自然には発生しない。魔石を埋め込まれたんだ。」
「誰がそんなことを・・・」「おそらく魔族だ。魔石を埋め込んで強力な魔物を生み出しているんだ。」
俺は疑問に思う。3人で魔物はあっさり仕留めたのだ。強力とはいいがたい。
「あの、そんなに強くなかったのですが・・・」「それは君たちが強いからだ。ダリア、彼女らをDランクの冒険者にする。」
「まだ、初仕事をこなしただけですよ。」「本当は、Cランクにしたいが目立つからDランクにしておく。」
「分かりました。こんなこと初めてですよ。」
俺たちはDランクの冒険者証と薬草、魔石の報酬をもらう。
カスパーには、獣に魔石を埋め込む手口を使う魔族に心当たりがある。氷獄のエスエ、7大魔族の1人である。
「初めてなのに依頼をちゃんとこなせたね。」「デリアに薬草のあるところを教えてもらったので楽に見つけることが出来ました。」
「魔物に出会わないかと心配してたのよ。」「魔物に会いましたよ。」
「えっ。」「ホーンボーアの魔物化した個体に会いました。」
「ホーンボーアが魔物化?聞いたことないわ。」「ホーンボーアの魔石と角を持って来ています。」
アネットがカウンターに魔石と角を出す。
「この魔石、大型の魔物並みの大きさがあるわ。本当にホーンボーアだったのね。」「はい、間違いありません。」
デリアは俺の言うことが信じきれない様子である。
「ちょっと待っていて、ギルドマスターに伝えてくるから。」
デリアは慌てて奥に入って行く。俺たちの周りには冒険者たちが集まり始める。冒険者の1人が声をかける。
「その魔石、お嬢ちゃんたちが仕留めたのか。」「そうよ。」
アネットが答える。
「そうか、魔物は強かっただろ。魔石が大きいほど強力だからな。」「ワーウルフと大して変わりなかったわ。」
「ワーウルフをお嬢ちゃんたちで狩ったことがあるのか。一人前だな。」「ありがとう。」
冒険者は感心する。デリアが戻って来る。
「ギルドマスターが会いたいと言っているから来てください。」「分かりました。」
俺たちはギルドマスターのカスパーに会う。
「魔物化したホーンボーアはどこにいた。」「谷の近くの森の中です。」
「そうか、森からは出ていないな。」
アネットが質問する。
「魔物化を始めてみましたけど自然に発生するのですか。」「自然には発生しない。魔石を埋め込まれたんだ。」
「誰がそんなことを・・・」「おそらく魔族だ。魔石を埋め込んで強力な魔物を生み出しているんだ。」
俺は疑問に思う。3人で魔物はあっさり仕留めたのだ。強力とはいいがたい。
「あの、そんなに強くなかったのですが・・・」「それは君たちが強いからだ。ダリア、彼女らをDランクの冒険者にする。」
「まだ、初仕事をこなしただけですよ。」「本当は、Cランクにしたいが目立つからDランクにしておく。」
「分かりました。こんなこと初めてですよ。」
俺たちはDランクの冒険者証と薬草、魔石の報酬をもらう。
カスパーには、獣に魔石を埋め込む手口を使う魔族に心当たりがある。氷獄のエスエ、7大魔族の1人である。
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