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第2章 上級魔法士
第34話 上級魔法士試験の合格発表
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5人の試験官たちはしばらく話し合っている。そして結論が出たのか、試験官の1人が大声で言う。
「今から合格者の発表をします。アニエス・ド・ボドリヤール、前へ。」「はい。」
観客から拍手が起こる。俺はアネットに負けたと思う。
「アネット・フォン・モンレルラン、前へ。」「はい。」
「以上2名が上級魔法士合格者です。」
観客から拍手と歓声が巻き起こる。首席合格者はアネットである。俺はアネットに言う。
「負けてしまいましたわ。」「私は納得していないわよ。」
「アネット様が首席ですわ。」「試験官はあなたを過少評価しているわ。」
「試験官が決めたことです。」「明日の試合で勝って金バッチをもらうわ。」
「金バッチは渡せませんわ。」「手加減は無しよ。」「分かっています。」
俺とアネットはポールの様子を見に行く。救護室に入るとポールは人相の悪い男と一緒にいる。
俺はすぐにヒーラーである「アニエス様をあがめ隊」のディルクだと気づく。
しかし、アネットは驚いて言う。
「あんた、ポールをどうするつもり。」「俺は、この兄ちゃんの腕を直したヒーラーだ。」
「嘘でしょ。」「アネット、本当にヒーラーなのよ。」
「アニエス様、お会いできてうれしいです。上級魔法士の合格おめでとうございます。」
アネットは後ずさりながら言う。
「アニエス様の知り合いなの。」「俺は「アニエス様をあがめ隊」のディルクだ。」
「アニエス様をあがめ隊?」「そう俺たち冒険者のパーティ名だ。」
俺が補足説明をする。
「私が野盗を改心させて冒険者にしたのよ。」「なぜ「アニエス様をあがめ隊」になるの。」「彼らが望んだからよ。」
ディルクがアネットに言う。
「アニエス様は天使だから俺たちは心酔しているのだ。」「確かにアニエス様は天使のようにかわいいけれど・・・」
「分かってくれるか。見どころがあるぞ。」「どうも。」
アネットは関わらない方が良いと思ったのかディルクから距離を取る。ポールの腕は完治していた。ポールは来年、上級魔法士の試験を受けるそうだ。
死にかけたのに彼の心は折れていなかった。
「今から合格者の発表をします。アニエス・ド・ボドリヤール、前へ。」「はい。」
観客から拍手が起こる。俺はアネットに負けたと思う。
「アネット・フォン・モンレルラン、前へ。」「はい。」
「以上2名が上級魔法士合格者です。」
観客から拍手と歓声が巻き起こる。首席合格者はアネットである。俺はアネットに言う。
「負けてしまいましたわ。」「私は納得していないわよ。」
「アネット様が首席ですわ。」「試験官はあなたを過少評価しているわ。」
「試験官が決めたことです。」「明日の試合で勝って金バッチをもらうわ。」
「金バッチは渡せませんわ。」「手加減は無しよ。」「分かっています。」
俺とアネットはポールの様子を見に行く。救護室に入るとポールは人相の悪い男と一緒にいる。
俺はすぐにヒーラーである「アニエス様をあがめ隊」のディルクだと気づく。
しかし、アネットは驚いて言う。
「あんた、ポールをどうするつもり。」「俺は、この兄ちゃんの腕を直したヒーラーだ。」
「嘘でしょ。」「アネット、本当にヒーラーなのよ。」
「アニエス様、お会いできてうれしいです。上級魔法士の合格おめでとうございます。」
アネットは後ずさりながら言う。
「アニエス様の知り合いなの。」「俺は「アニエス様をあがめ隊」のディルクだ。」
「アニエス様をあがめ隊?」「そう俺たち冒険者のパーティ名だ。」
俺が補足説明をする。
「私が野盗を改心させて冒険者にしたのよ。」「なぜ「アニエス様をあがめ隊」になるの。」「彼らが望んだからよ。」
ディルクがアネットに言う。
「アニエス様は天使だから俺たちは心酔しているのだ。」「確かにアニエス様は天使のようにかわいいけれど・・・」
「分かってくれるか。見どころがあるぞ。」「どうも。」
アネットは関わらない方が良いと思ったのかディルクから距離を取る。ポールの腕は完治していた。ポールは来年、上級魔法士の試験を受けるそうだ。
死にかけたのに彼の心は折れていなかった。
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