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第1章 魔法士
第12話 宮廷魔法士
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俺は5歳になった。ローズとは家族のような付き合いになっている。俺はローズのことを授業中は先生と呼ぶが、それ以外はお姉ちゃんと呼んでいる。
別に俺が馴れ馴れしくしているわけではない。ローズが望んだのだ。彼女は俺のことを妹のようにかわいがっている。
俺はどちらかと言うと好ましく思っている。決してスキンシップや一緒にお風呂がご褒美だからと言うわけではないぞ。
俺は2年間でいろいろな魔法を学んだ。土魔法や癒しの魔法も無詠唱で使える。
ローズが俺に言う。
「中級魔法士の試験を受けましょう。すでに受験の申し込みはしてあるわ。」「先生、私、受かりますか。」
「上級魔法士の試験だって受かるわよ。アニーの習得が早いから教えられることは、ほとんど教えてしまったの。」「受かったら、先生はやめてしまいますよね。」
「そうだけど、すぐに合えるわよ。私、宮廷魔法士になるから、アニーもそちらへ進むことになるわ。」「宮廷魔法士?」
「国の凄腕魔法士の集まりよ。私、そこで成り上がって見せるわ。」「私もなれますか?」
「アニーは自慢の弟子よ。間違いないわ。」「先生の後を追うことにします。」
俺の将来の目標が決まった瞬間だ。女神テイアが声をかけてくる。
(宮廷魔法士、いいじゃないのー)(よかったんですか。)
(勇者は宮廷魔法士に召喚されるのよ。)(それじゃあ、召喚の時に居合わせることもできますね。)
(16歳までに宮廷魔法士になるのよ。)(分かりました。上級魔法士の最年少記録を塗り替えて見せます。)
ちなみに下級魔法士の最年少記録は俺の3歳である。中級魔法士の最年少記録は8歳なので俺が受かれば記録を塗り替えることになる。
上級魔法士の最年少記録は12歳だ。この記録は53年間破られていない。
俺とローズは、中級魔法士の試験を受けることを両親に報告する。父が心配して俺に言う。
「パパが付き添わなくて大丈夫か、初めての王都だぞ迷子にまらないか。」「大丈夫です。お姉さまもついています。」
今度は母が言う。
「ママがついて行くわ。」「お母さま、領民のために働いてください。」「私は領民よりアニーが大切よ。」
おいおい、それはダメだろう。俺は母に言う。
「私への愛を領民に分け与えてください。」「まぁ、アニー立派よ。」
俺はついて行くという両親をなだめて、ローズと王都に行くことになる。
別に俺が馴れ馴れしくしているわけではない。ローズが望んだのだ。彼女は俺のことを妹のようにかわいがっている。
俺はどちらかと言うと好ましく思っている。決してスキンシップや一緒にお風呂がご褒美だからと言うわけではないぞ。
俺は2年間でいろいろな魔法を学んだ。土魔法や癒しの魔法も無詠唱で使える。
ローズが俺に言う。
「中級魔法士の試験を受けましょう。すでに受験の申し込みはしてあるわ。」「先生、私、受かりますか。」
「上級魔法士の試験だって受かるわよ。アニーの習得が早いから教えられることは、ほとんど教えてしまったの。」「受かったら、先生はやめてしまいますよね。」
「そうだけど、すぐに合えるわよ。私、宮廷魔法士になるから、アニーもそちらへ進むことになるわ。」「宮廷魔法士?」
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「アニーは自慢の弟子よ。間違いないわ。」「先生の後を追うことにします。」
俺の将来の目標が決まった瞬間だ。女神テイアが声をかけてくる。
(宮廷魔法士、いいじゃないのー)(よかったんですか。)
(勇者は宮廷魔法士に召喚されるのよ。)(それじゃあ、召喚の時に居合わせることもできますね。)
(16歳までに宮廷魔法士になるのよ。)(分かりました。上級魔法士の最年少記録を塗り替えて見せます。)
ちなみに下級魔法士の最年少記録は俺の3歳である。中級魔法士の最年少記録は8歳なので俺が受かれば記録を塗り替えることになる。
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俺とローズは、中級魔法士の試験を受けることを両親に報告する。父が心配して俺に言う。
「パパが付き添わなくて大丈夫か、初めての王都だぞ迷子にまらないか。」「大丈夫です。お姉さまもついています。」
今度は母が言う。
「ママがついて行くわ。」「お母さま、領民のために働いてください。」「私は領民よりアニーが大切よ。」
おいおい、それはダメだろう。俺は母に言う。
「私への愛を領民に分け与えてください。」「まぁ、アニー立派よ。」
俺はついて行くという両親をなだめて、ローズと王都に行くことになる。
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