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133話 ドキドキは止まらない
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九郎たちは、大学を出て家路につく。九郎はスーパーまで来るとあやめ、つよし、美琴と別れる。
彼はスーパーで玉枝が指示するまま食材をかごに入れて買う。そしてアパートに帰る。
玉枝が夕食の支度を始める。九郎は口数が少ない玉枝に違和感を感じるが、自分も玉枝を妙に意識しているため声をかけられずにいる。
彼女は料理ができるとテーブルに並べる。ぶりの照り焼きになめこの味噌汁である。
九郎は「いただきます」をして食べ始める。彼は玉枝に言う。
「このぶり、脂がのっておいしいよ。」「よさそうだったから、ぶりにしたのよ。」
「玉枝さんの目利きはすごいよ。」「前の生活で鍛えたのよ。」
「前に一緒に暮らしていた人に感謝しないといけないな。」「私への感謝も忘れないでね。」
九郎は、夕食が終わると風呂に入る。玉枝も入って来る。九郎は玉枝の姿に驚いて言う。
「玉枝さん、なんでバスタオル巻いているの。」「おかしかったかしら。」
「そんなことないけど、これまで全裸だったから。」「裸の方が良かった。」
「バスタオルを巻いてくれた方がいいよ。」「なら、良かった。」
玉枝は九郎の体を丁寧に洗い始める。九郎はこれまで全裸だった玉枝がバスタオルを巻いているのでなんだか恥ずかしくなる。
九郎が風呂から出ると、玉枝はネグリジェ姿になるはずだった。しかし、彼女はピンクのパジャマを着ている。
九郎は玉枝に言う。
「玉枝さん、何かあったの。」「あったとかいうか・・・何もないよ。」
「どうしてパジャマ着ているの。」「脱げというの。」
「そんなこと言っていません。」「なら、いいでしょ。」
「急にパジャマ着たりして、僕が何かした?」「なにもないわよ。」
「玉枝さん、変だよ。」「恥ずかしいのよ。」
玉枝は顔を赤らめる。九郎は顔を赤らめて恥ずかしがる玉枝をかわいいと思ってしまう。
彼は固まる。「えっ」玉枝さんかわいいよ。かわいい女子と2人きり、どうしよう。これまで美人だったけど大丈夫だったよな。
これまでどうしていたっけ。そうだ怨霊。彼女は怨霊、彼女は怨霊、彼女は怨霊・・・かわいい怨霊。違う、違う。
九郎は何か気まずいので寝ることにする。彼がベットに入ると玉枝が入って来る。彼は限界を感じる。
このままいつものように抱き着いてきたら耐えられそうにない。
しかし、玉枝はベットに入っても抱き着いてこなかった。九郎に背中を向けて寝ている。
九郎は玉枝の色香に耐える必要はなかった。それなのに彼のドキドキは止まらない。
彼は朝まで一睡もできなかった。
彼はスーパーで玉枝が指示するまま食材をかごに入れて買う。そしてアパートに帰る。
玉枝が夕食の支度を始める。九郎は口数が少ない玉枝に違和感を感じるが、自分も玉枝を妙に意識しているため声をかけられずにいる。
彼女は料理ができるとテーブルに並べる。ぶりの照り焼きになめこの味噌汁である。
九郎は「いただきます」をして食べ始める。彼は玉枝に言う。
「このぶり、脂がのっておいしいよ。」「よさそうだったから、ぶりにしたのよ。」
「玉枝さんの目利きはすごいよ。」「前の生活で鍛えたのよ。」
「前に一緒に暮らしていた人に感謝しないといけないな。」「私への感謝も忘れないでね。」
九郎は、夕食が終わると風呂に入る。玉枝も入って来る。九郎は玉枝の姿に驚いて言う。
「玉枝さん、なんでバスタオル巻いているの。」「おかしかったかしら。」
「そんなことないけど、これまで全裸だったから。」「裸の方が良かった。」
「バスタオルを巻いてくれた方がいいよ。」「なら、良かった。」
玉枝は九郎の体を丁寧に洗い始める。九郎はこれまで全裸だった玉枝がバスタオルを巻いているのでなんだか恥ずかしくなる。
九郎が風呂から出ると、玉枝はネグリジェ姿になるはずだった。しかし、彼女はピンクのパジャマを着ている。
九郎は玉枝に言う。
「玉枝さん、何かあったの。」「あったとかいうか・・・何もないよ。」
「どうしてパジャマ着ているの。」「脱げというの。」
「そんなこと言っていません。」「なら、いいでしょ。」
「急にパジャマ着たりして、僕が何かした?」「なにもないわよ。」
「玉枝さん、変だよ。」「恥ずかしいのよ。」
玉枝は顔を赤らめる。九郎は顔を赤らめて恥ずかしがる玉枝をかわいいと思ってしまう。
彼は固まる。「えっ」玉枝さんかわいいよ。かわいい女子と2人きり、どうしよう。これまで美人だったけど大丈夫だったよな。
これまでどうしていたっけ。そうだ怨霊。彼女は怨霊、彼女は怨霊、彼女は怨霊・・・かわいい怨霊。違う、違う。
九郎は何か気まずいので寝ることにする。彼がベットに入ると玉枝が入って来る。彼は限界を感じる。
このままいつものように抱き着いてきたら耐えられそうにない。
しかし、玉枝はベットに入っても抱き着いてこなかった。九郎に背中を向けて寝ている。
九郎は玉枝の色香に耐える必要はなかった。それなのに彼のドキドキは止まらない。
彼は朝まで一睡もできなかった。
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