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127話 一久の発言

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 九郎たちは話を終えて、玉枝とあやめが夕食の準備を手伝っているとつよしと美琴がやってくる。
 2人はいつものように戻っている。九郎が2人に聞く。
 「話はできたの。」「ああ、九郎たちのおかげだよ。」
つよしが機嫌よさそうに答える。夕食になり7人での食事になる。つよしが玉枝がいるのを不思議に思い聞く。
 「玉枝さん、どうしているのですか。」「一久さんと仕事の話をしていたんですよ。」
 「つよし、明日の夜、お祓いをするんだ。僕と玉枝さんはお祓いの手伝いをすることになったいる。」「九郎も手伝うのか。」
 「僕は見るだけだよ。霊とか妖を見ることが出来るんだ。」「九郎も力があるのかさすがに姉弟だな。」
つよしは感心する。あやめが美琴に聞く。
 「みこ、木村君とは話着いたんでしょ。」「ええ、将来、2人で生活する約束をしたわ。」
 「結婚の約束。」「違うわ、2人で生活することだけで結婚は別の話よ。」
 「お父さんとはどうするの。」「分からないけど、私が一緒に暮らさないとわかったら反対すると思うわ。」
 「まだ、家出を続けるのね。」「もうしばらく厄介になります。」
話を聞いていた一久が九郎に言う。
 「もう、九郎君のお父さんとは話してあるんだが、アパートを引き払ってこの家に住まないかい。」「この家にですか。」
 「九郎君のお父さんも賛成しているよ。」「あやめと婚約しろということですか。」
 「それは別の話だよ。婚約してくれたらうれしいけどね。」「すぐ答えないといけませんか。」
 「そんなことないよ。」「分かりました。考えてみます。」
一久は、九郎とあやめが外で一緒に暮らすことを決める前に一緒に住んでもらえるように話を切り出したのだった。
 九郎は、自分の親があやめと同じ家に暮らすことに賛成したのだと思う。それとも下宿代が浮くとでも考えたのだろうか。
 あやめが九郎に言う。
 「一緒に暮らせるのはうれしいわ。」「僕もそうだけど、まだ早いような気がするんだ。」
 「私は九郎ちゃんが選べばいいと思うわ。」
玉枝が九郎とあやめだけに聞こえるように言う。
 つよしと美琴は一久の発言に驚き、困惑する。2人は美琴の父に会った時、同じようなことを言われるのだろうかと思う。
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