同棲しているけど彼女じゃない~怨霊は恋のキューピット

ぽとりひょん

文字の大きさ
上 下
120 / 175

120話 美琴の父の考え

しおりを挟む
 4人の食事は続く。つよしは美琴の父に酌をする。父はつよしに聞く。
 「木村君のご両親は元気かな。」「両親揃って元気です。」
 「兄弟はいるのかい。」「はい、兄が1人います。」
 「そうか、お兄さんがいるのか。」「はい、会社員をしています。」
 「さあ、木村君も飲みなさい。」「ありがとうございます。」
美琴の父は、つよしの目にも機嫌よく見える。誕生日会の時とは全く違う。美琴は、父が何をしたいのか考える。
 美琴の母は、父が何を考えているのか気づいているが、黙って見ている。
 つよしは十分に食べて飲む。4人は焼肉屋を出て美琴の家に帰る。4人は居間でお茶を飲む。父はつよしに言う。
 「今日の食事は楽しかったよ。」「ごちそうさまです。」
 「これからの遠慮なく家に来てくれ。」「よいのですか。」
 「美琴の彼氏だからな。大事なお客さんだ。」「ありがとうございます。」
つよしは美琴の父の態度が変わっても自分の立場は変わっていないことを感じる。つよしはお茶を飲むとお暇する。
 美琴はつよしが帰ると父に言う。
 「今日はどうしたの。」「美琴の彼氏と食事をしただけだよ。」
 「今日は機嫌が良いみたいだけど・・・」「彼はお前と結婚するかもしれないだろ。」
 「まだ、そんな話はしていないよ。」「彼が好きなんだろ。」
 「そうよ。」「木村君は次男だから美琴と結婚したら一緒に住むこともできるだろ。」
 「何を言っているの。」「同居が嫌なら近所に家を建てればいいよ。」
美琴の母が父に言う。
 「そのような話はまだ早いですよ。」「そうか、婚約の時までに決めておきたいと思っているよ。」
美琴は父の自分勝手な言い分に怒りを覚える。美琴は父に言う。
 「お父さんは、私を家に縛り付けときたいの。」「娘が大切なだけだよ。」「・・・」
美琴は自分の部屋に入ると荷造りを始める。そして、家を飛び出す。
 美琴の両親は異変に気付くが、すでに美琴は外に飛び出していた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃった件

楠富 つかさ
恋愛
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃうし、なんなら恋人にもなるし、果てには彼女のために職場まで変える。まぁ、愛の力って偉大だよね。 ※この物語はフィクションであり実在の地名は登場しますが、人物・団体とは関係ありません。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

処理中です...