同棲しているけど彼女じゃない~怨霊は恋のキューピット

ぽとりひょん

文字の大きさ
上 下
115 / 175

115話 秋祭りの準備

しおりを挟む
 九郎は、秋祭り開催のために氏子総代と市役所、消防署、警察署を回る。九郎は氏子総代に言う。
 「露店や神輿の道路使用などに届け出が必要なんですね。」「秋祭りは夏祭りより規模が大きくて花火もやるから大変だよ。」
 「市役所や警察と以前から打ち合わせをしていたんですか。」「秋祭りは警察官が警戒に来るんだよ。」
 「そうなんですか。」「どうも人手が多いかららしいよ。」
九郎はイベントをやるにはいろいろなところと打ち合わせや届け出が必要なことを知る。
 玉枝とあやめは毎晩、巫女神楽の練習をしている。夏祭りで一度やっているのでスムーズに進んでいる。
 九郎は役員や氏子たちと連絡を取り合っている。九郎の手際が良いので氏子総代は来賓の出席依頼の連絡を任せる。
 九郎たちは忙しく、ハイキング部に顔を出せていない。一久は上機嫌で九郎に言う。
 「九郎君、評判いいよ。婿さんは機転が利いて大変役に立っているそうだ。」「僕は、彼氏ですよ。」
九郎は婿は早いと思うが、頑張りを認められてうれしかった。
 10月になると巫女神楽の通し稽古を氏子たちが集まって見る。
 九郎はあやめの巫女姿に惹かれる。氏子たちが口々に評価する。
 「夏に比べて、もっとよくなりましたな。」「玉枝さんは美しい、惚れてしまいそうですわ。」
 「いや、あやめちゃんも負けていないですよ。」
巫女神楽は本番を待つだけのようである。九郎は氏子たちから配っておいたアンケート用紙を回収する。
 アンケートには巫女神楽について改善するところは書かれていない。皆、好評価ばかりだった。
 一久は九郎に言う。
 「アンケートは良いアイデアだね。」「無記名にすることで言いずらいことでも意見できると思いました。」
九郎は、秋祭りの運営でいろいろアイデアを出していた。そのためか祭りの準備は順調である。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・

希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!? 『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』 小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。 ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。 しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。 彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!? 過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。 *導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。 <表紙イラスト> 男女:わかめサロンパス様 背景:アート宇都宮様

処理中です...