113 / 175
113話 誕生日会が終わって
しおりを挟む
帰る途中、つよしは九郎たちに言う。
「今日は、ありがとう。みこのお父さんとは話せなかったけど、お母さんと話すことが出来たよ。」「つよし、それだけでも一歩前進だな。」
「ああ、お母さんには反対されなかったよ。」「木村君、問題はお父さんでしょ。」
「そうなんだよなぁ。今日はいきなり険悪になってしまったよ。」
玉枝が話に割り込む。
「大丈夫よ、お父さんとはお話をして、みこちゃんとよく話しをするようにしておいたから。」
「玉枝さん、ありがとうございます。」「あとは木村君の努力次第よ。」「はい。」
誕生日会は結局、玉枝が仕切っていた。父とつよしが話にならないと見た玉枝は、父と美琴が話すことで父が態度を軟化させるように仕向けたのである。
4人はあやめの家に寄る。玄関から一久が出てきて言う。
「誕生日会お疲れ様、夕食を用意するからみんな寄って行きなさい。」「お邪魔します。」
「九郎君の友達の・・・」「木村です。」「君も寄って行きなさい。」
九郎たちは居間に入る。つよしがあやめに言う。
「お父さん、えらく明るいな。」「いつもあんな感じよ。」
「九郎のお父さんはどうだい。」「一久さんと仲良くしているよ。似たような感じかな。」
「そうか、うらやましいな。」
九郎とあやめはそれなりに苦労があることを黙っておく。玉枝がつよしに言う。
「九郎ちゃんとあやめちゃんは、双方の父親の中では婚約が秒読み状態よ。」
「もうそんなに話が進んでいるのか。」「玉枝さん。」
九郎とあやめがハモる。一久が言う。
「いいじゃないか、僕たちはいつでも用意できているよ。」
「九郎、おまえ、すごいな。」
つよしが感心する。九郎がつよしに言う。
「つよしの両親はどうなんだ。」「僕の両親は心配いらないよ。」
「まだ話していないんだろ。」「そうだけど、みこなら大丈夫だよ。」
九郎たちは夕食をごちそうになる。食事中、一久は自分の誕生日を公表していた。
「今日は、ありがとう。みこのお父さんとは話せなかったけど、お母さんと話すことが出来たよ。」「つよし、それだけでも一歩前進だな。」
「ああ、お母さんには反対されなかったよ。」「木村君、問題はお父さんでしょ。」
「そうなんだよなぁ。今日はいきなり険悪になってしまったよ。」
玉枝が話に割り込む。
「大丈夫よ、お父さんとはお話をして、みこちゃんとよく話しをするようにしておいたから。」
「玉枝さん、ありがとうございます。」「あとは木村君の努力次第よ。」「はい。」
誕生日会は結局、玉枝が仕切っていた。父とつよしが話にならないと見た玉枝は、父と美琴が話すことで父が態度を軟化させるように仕向けたのである。
4人はあやめの家に寄る。玄関から一久が出てきて言う。
「誕生日会お疲れ様、夕食を用意するからみんな寄って行きなさい。」「お邪魔します。」
「九郎君の友達の・・・」「木村です。」「君も寄って行きなさい。」
九郎たちは居間に入る。つよしがあやめに言う。
「お父さん、えらく明るいな。」「いつもあんな感じよ。」
「九郎のお父さんはどうだい。」「一久さんと仲良くしているよ。似たような感じかな。」
「そうか、うらやましいな。」
九郎とあやめはそれなりに苦労があることを黙っておく。玉枝がつよしに言う。
「九郎ちゃんとあやめちゃんは、双方の父親の中では婚約が秒読み状態よ。」
「もうそんなに話が進んでいるのか。」「玉枝さん。」
九郎とあやめがハモる。一久が言う。
「いいじゃないか、僕たちはいつでも用意できているよ。」
「九郎、おまえ、すごいな。」
つよしが感心する。九郎がつよしに言う。
「つよしの両親はどうなんだ。」「僕の両親は心配いらないよ。」
「まだ話していないんだろ。」「そうだけど、みこなら大丈夫だよ。」
九郎たちは夕食をごちそうになる。食事中、一久は自分の誕生日を公表していた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる