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98話 依頼の終了
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一久は玉枝に聞く。
「鬼は、全部倒したのですか。」「倒しましたわ。危険な目に遭わせてごめんなさい。」
「無事でしたから良いですよ。」「私の油断が招いたことです。」
「玉枝さんは、多くの鬼を相手にしたんだから仕方ないよ。」
九郎が自分を責める玉枝に言う。一久は、月ヶ瀬にいる蛇抜にスマホで連絡する。
「五郎丸達鬼はみんな退治しました。」「そうですか、村が救われます。」
「今からそちらへ向かいます。」「はい、お願いします。」
九郎たちは蛇抜と蛇神のいる月ヶ瀬に戻る。
九郎たちは合流する。九郎は蛇神に質問する。
「蛇神様、どうして力が弱くなったのですか。」「この沼を見てわからぬか。」
「水が亡くなって干上がっています。」「そうじゃ、この状態では力を振るうことはできぬ。」
九郎は蛇抜に聞く。
「沼の水はどうしたのですか。」「今年は雨が降らなくて沼の水を田に引いたのです。それで沼が干上がってしまったのです。」
「確かに今年は空梅雨でしたね。」「雨が降らなくては沼に水がたまりません。」
蛇神が言う。
「人の営みは分かるが水を取りすぎじゃ。沼には生き物がおるのだぞ。」「すみません、蛇神様。」
蛇抜が蛇神に謝る。蛇神は黙って沼に戻って行く。
九郎たちは村を回って、体調を崩していた人たちの様態を聞いていく。
そして、皆回復していることを確認する。
一久は、村人が回復しているので、蛇神のことは村人に任せて帰ることにする。
彼は帰りの車の中で玉枝に言う。
「玉枝さんは本当にすごい人だったんですね。本来なら社を建立して祀らないといけませんね。」「この話は内緒にしてください。」
「すごいのにどうしてですか。」「私のイメージが悪くなります。」
「分かりました。誰にもしゃべりません。」
九郎は、怨霊がイメージを気にしても仕方ないと思う。
家に帰るとあやめとかえでが出てくる。2人は九郎たちの無事を喜ぶ。一久は命を落としそうになったことは言わない。
言っても、お祓いの度に心配をかけるだけだからだ。
「鬼は、全部倒したのですか。」「倒しましたわ。危険な目に遭わせてごめんなさい。」
「無事でしたから良いですよ。」「私の油断が招いたことです。」
「玉枝さんは、多くの鬼を相手にしたんだから仕方ないよ。」
九郎が自分を責める玉枝に言う。一久は、月ヶ瀬にいる蛇抜にスマホで連絡する。
「五郎丸達鬼はみんな退治しました。」「そうですか、村が救われます。」
「今からそちらへ向かいます。」「はい、お願いします。」
九郎たちは蛇抜と蛇神のいる月ヶ瀬に戻る。
九郎たちは合流する。九郎は蛇神に質問する。
「蛇神様、どうして力が弱くなったのですか。」「この沼を見てわからぬか。」
「水が亡くなって干上がっています。」「そうじゃ、この状態では力を振るうことはできぬ。」
九郎は蛇抜に聞く。
「沼の水はどうしたのですか。」「今年は雨が降らなくて沼の水を田に引いたのです。それで沼が干上がってしまったのです。」
「確かに今年は空梅雨でしたね。」「雨が降らなくては沼に水がたまりません。」
蛇神が言う。
「人の営みは分かるが水を取りすぎじゃ。沼には生き物がおるのだぞ。」「すみません、蛇神様。」
蛇抜が蛇神に謝る。蛇神は黙って沼に戻って行く。
九郎たちは村を回って、体調を崩していた人たちの様態を聞いていく。
そして、皆回復していることを確認する。
一久は、村人が回復しているので、蛇神のことは村人に任せて帰ることにする。
彼は帰りの車の中で玉枝に言う。
「玉枝さんは本当にすごい人だったんですね。本来なら社を建立して祀らないといけませんね。」「この話は内緒にしてください。」
「すごいのにどうしてですか。」「私のイメージが悪くなります。」
「分かりました。誰にもしゃべりません。」
九郎は、怨霊がイメージを気にしても仕方ないと思う。
家に帰るとあやめとかえでが出てくる。2人は九郎たちの無事を喜ぶ。一久は命を落としそうになったことは言わない。
言っても、お祓いの度に心配をかけるだけだからだ。
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