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96話 鬼の復活
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九郎と玉枝、一久は、五郎丸たちを封印してある塚へ行く。蛇抜は蛇神との連絡役のために月ヶ瀬に残る。
塚に着くと一久は蛇抜にスマホで連絡する。
「今、塚の前に到着しました。」「分かりました。蛇神様に封印を解いてもらいます。」
蛇神が五郎丸の封印を解くと瘴気が強くなる。そして瘴気は塚へ吸収されていく。
九郎は塚の中に異形の気配を感じ取って言う。
「塚から出てきますよ。」「九郎君、判るのかい。」
玉枝の気配が大きくなる。彼女は自分の周りに燐火を9つ作り出す。燐火はいつものよりはるかに大きい。
塚が崩れる。そして、地中で何かがうごめくように土が盛り上がる。さらに何本もの腕が地中から出てくる。
腕は人間の者より大きく鋭い爪があり、こぶだらけである。鬼が姿を現す。全部で7匹いる。
その中にひときわ大きい鬼がいる。これが五郎丸らしい。玉枝は問答無用で燐火を鬼に向かって飛ばす。
7匹の鬼は燐火に包まれる。玉枝が九郎と一久に言う。
「危ないから後ろに下がって。」「はい。」
鬼は呼吸ができないのかもがいているが消滅するものはいない。五郎丸が吠える。
「玉藻前、我を滅ぼそうとするか、返り討ちにしてやる。」
鬼たちが燐火に包まれながら玉枝に向かっていく。玉枝が両手をかざすと。鬼が吹き飛ぶ。玉枝は次々と鬼を吹き飛ばしていく。
鬼は燐火に包まれながら玉枝に突撃を繰り返す。その中で玉枝に向かわず、九郎たちに向かう鬼がいる。
玉枝は気づくと顔色が変わる。気づいた時には九郎たちの間近に迫っていたのである。
一久が前に出て九郎をかばう。鬼は燐火に包まれながら右腕を振り上げる。
一久は死を覚悟する。しかし、鬼の爪が届くことはない。新たな鬼が2匹現れ、九郎たちを襲った鬼と戦っている。
九郎は2匹の鬼に見覚えがある。九郎が辺りを見回すと水鏡が肩で息をして立っている。九郎は水鏡に言う。
「どうして助けてくれたんだ。」「間に合いましたね。人間を助けるのは当然でしょう。」
「ありがとうございます。」「水鏡さん、助かりました。ありがとうございます。」
「もっと離れたほうがよさそうですよ。」
3人は、その場からさらに下がる。玉枝は戦いながら九郎たちが無事なのを確認してホッとする。
塚に着くと一久は蛇抜にスマホで連絡する。
「今、塚の前に到着しました。」「分かりました。蛇神様に封印を解いてもらいます。」
蛇神が五郎丸の封印を解くと瘴気が強くなる。そして瘴気は塚へ吸収されていく。
九郎は塚の中に異形の気配を感じ取って言う。
「塚から出てきますよ。」「九郎君、判るのかい。」
玉枝の気配が大きくなる。彼女は自分の周りに燐火を9つ作り出す。燐火はいつものよりはるかに大きい。
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「危ないから後ろに下がって。」「はい。」
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鬼たちが燐火に包まれながら玉枝に向かっていく。玉枝が両手をかざすと。鬼が吹き飛ぶ。玉枝は次々と鬼を吹き飛ばしていく。
鬼は燐火に包まれながら玉枝に突撃を繰り返す。その中で玉枝に向かわず、九郎たちに向かう鬼がいる。
玉枝は気づくと顔色が変わる。気づいた時には九郎たちの間近に迫っていたのである。
一久が前に出て九郎をかばう。鬼は燐火に包まれながら右腕を振り上げる。
一久は死を覚悟する。しかし、鬼の爪が届くことはない。新たな鬼が2匹現れ、九郎たちを襲った鬼と戦っている。
九郎は2匹の鬼に見覚えがある。九郎が辺りを見回すと水鏡が肩で息をして立っている。九郎は水鏡に言う。
「どうして助けてくれたんだ。」「間に合いましたね。人間を助けるのは当然でしょう。」
「ありがとうございます。」「水鏡さん、助かりました。ありがとうございます。」
「もっと離れたほうがよさそうですよ。」
3人は、その場からさらに下がる。玉枝は戦いながら九郎たちが無事なのを確認してホッとする。
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