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68話 母の電話
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朝、九郎が目覚めると玉枝は九郎を抱き枕のように抱き着いて添い寝している。
玉枝の体は柔らく、目の前に玉枝のきれいな顔が間近にある。九郎は赤くなり、これは怨霊、これは怨霊、これは怨霊と心で唱えて精神統一する。
彼は玉枝の添い寝になれてきたが、彼女の色香は強烈である。彼は逃げるように起きる。玉枝が目を開けて九郎に言う。
「お目覚めのキスはないのですか。」「しないよ。」
「あやめちゃんとはキスしたのだから、私にもしてください。」「しません。」
九郎は、怨霊の玉枝に手を出したら人間失格だと思っている。玉枝はネグリジェ姿のまま起きると朝食を作り始める。
梅干しと大葉の冷やし茶漬けがテーブルに置かれる。
九郎は「いただきます」をして食べる。食べやすく、おかわりをすると玉枝が抱きついてくる。
「とうとう、私を食べる気になったのね。うれしいわ。」「ちがうよ。茶漬けをおかわりしたんだ。」
九郎が言うが、玉枝はなかなか離してくれない。玉枝の色香に九郎の精神力が削られる。
九郎はおかわりを諦めて、着替える。玉枝もネグリジェ姿から白い半そでシャツとデニムのショートパンツに変える。
玉枝は最近、ショートパンツを九郎がエッチな目で見るからと気に入っている。
九郎は、夏休みに入って、部活とお祓いと忙しく過ごしたが、その後、予定がなくのんびりしている。彼が部屋にいると母親から電話がかかってくる。
「九郎、夏休みは戻ってこないのかい。」「戻るよ。彼女を紹介するよ。」
「嘘をつかなくていいんだよ。」「何のこと。」
「この前は、女の子の声が聞こえたから舞い上がってしまったけど、よく考えたら九郎に彼女作ること無理よね。」「本当に彼女いるよ。」
「ごまかさなくていいから、友達が出来ただけでも母さんはうれしいよ。」「とにかく彼女連れて行くから。」
「友達に迷惑かけたらいけないよ。」「もう電話切るよ。」
両親は、九郎に彼女ができるはずないと思い込んでいるらしい。確かにあやめが彼女になってくれたのは奇跡のように感じる。
これまでの九郎なら友達を作るのにも苦労していたはずだ。しかし、玉枝と暮らして生活は一変している。
九郎は、両親にあやめを紹介して、彼女が出来たことを信じさせることにする。
彼はあやめに電話する。
「あやめ、お願いがあるんだけど。」「何、私のできることならするよ。」
「両親にあやめを紹介したいんだ。」「夏休みに行く話していたから大丈夫よ。」
「両親が僕に彼女が出来たこと信じていないんだよ。」「どうして、この前、彼女が出来たって騒いでいたと思ってけど。」
「落ち着いたら、僕に彼女ができるわけないと結論に至った様なんだ。」「私が彼女だって証明すればいいのね。」
「頼むよ。」「完璧な彼女になって見せるわ。」
あやめの気合が伝わってくる。九郎とあやめは3日後、九郎の実家に出発することになる。
玉枝の体は柔らく、目の前に玉枝のきれいな顔が間近にある。九郎は赤くなり、これは怨霊、これは怨霊、これは怨霊と心で唱えて精神統一する。
彼は玉枝の添い寝になれてきたが、彼女の色香は強烈である。彼は逃げるように起きる。玉枝が目を開けて九郎に言う。
「お目覚めのキスはないのですか。」「しないよ。」
「あやめちゃんとはキスしたのだから、私にもしてください。」「しません。」
九郎は、怨霊の玉枝に手を出したら人間失格だと思っている。玉枝はネグリジェ姿のまま起きると朝食を作り始める。
梅干しと大葉の冷やし茶漬けがテーブルに置かれる。
九郎は「いただきます」をして食べる。食べやすく、おかわりをすると玉枝が抱きついてくる。
「とうとう、私を食べる気になったのね。うれしいわ。」「ちがうよ。茶漬けをおかわりしたんだ。」
九郎が言うが、玉枝はなかなか離してくれない。玉枝の色香に九郎の精神力が削られる。
九郎はおかわりを諦めて、着替える。玉枝もネグリジェ姿から白い半そでシャツとデニムのショートパンツに変える。
玉枝は最近、ショートパンツを九郎がエッチな目で見るからと気に入っている。
九郎は、夏休みに入って、部活とお祓いと忙しく過ごしたが、その後、予定がなくのんびりしている。彼が部屋にいると母親から電話がかかってくる。
「九郎、夏休みは戻ってこないのかい。」「戻るよ。彼女を紹介するよ。」
「嘘をつかなくていいんだよ。」「何のこと。」
「この前は、女の子の声が聞こえたから舞い上がってしまったけど、よく考えたら九郎に彼女作ること無理よね。」「本当に彼女いるよ。」
「ごまかさなくていいから、友達が出来ただけでも母さんはうれしいよ。」「とにかく彼女連れて行くから。」
「友達に迷惑かけたらいけないよ。」「もう電話切るよ。」
両親は、九郎に彼女ができるはずないと思い込んでいるらしい。確かにあやめが彼女になってくれたのは奇跡のように感じる。
これまでの九郎なら友達を作るのにも苦労していたはずだ。しかし、玉枝と暮らして生活は一変している。
九郎は、両親にあやめを紹介して、彼女が出来たことを信じさせることにする。
彼はあやめに電話する。
「あやめ、お願いがあるんだけど。」「何、私のできることならするよ。」
「両親にあやめを紹介したいんだ。」「夏休みに行く話していたから大丈夫よ。」
「両親が僕に彼女が出来たこと信じていないんだよ。」「どうして、この前、彼女が出来たって騒いでいたと思ってけど。」
「落ち着いたら、僕に彼女ができるわけないと結論に至った様なんだ。」「私が彼女だって証明すればいいのね。」
「頼むよ。」「完璧な彼女になって見せるわ。」
あやめの気合が伝わってくる。九郎とあやめは3日後、九郎の実家に出発することになる。
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