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61話 2人で弁当
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翌朝、朝食の席に着いたのは、九郎、あやめ、玉枝、つよし、美琴、部長、先輩2人の8人だけである。
後の男子部員は、玉枝に挑んで酔いつぶれ二日酔いで寝込んでいる。部長は言う。
「今日は、精鋭8人でハイキングをするぞ。」
九郎は、ハイキングをしない部員はハイキング部員と言えないと思う。
男子部員は、ゴールデンウィークの時に続いて、ペンションでも二日酔いで寝込み、一度もハイキングをしていない。
8人は、オーナーの作った弁当を持ち出発する。コースは自然歩道を通るコースで、ゆっくりと山を登ることになる。
8人は並んで歩いていく。あやめは途中、シモツケソウの群落を見つける。あやめは九郎に言う。
「きれいね。」「持って帰ることはできないよ。」
「分かってる。写真を撮るだけよ。」
写真を撮っているうちにみんなは先に行ってしまい、九郎とあやめはみんなと少し離れて歩くことになる。
山の頂上近くになると霧が出てくる。霧は急に濃くなり前が見えなくなる。部長はみんなに言う。
「霧が晴れるまでここで待つことにする。勝手に動くなよ。」
離れていた九郎とあやめには部長の指示が聞こえていない。あやめが九郎に言う。
「皆に追いつきましょ。このままだとはぐれるわ。」「じっとしていた方が良いかもしれないよ。」
「そうだけど、みんなどこにいるかわからないわ。」「コースをたどって、ゆっくり進もう。」
九郎とあやめは、少しづつ進んでいく。そして徐々に霧は晴れてくる。2人は、周りが見通せるようになると遊歩道のコースから外れた山の中にいることに気づく。
部長は霧が晴れるとみんなに言う。
「揃っているか、かけている者はいないだろうな。」「九郎とあやめがいません。」
つよしが答える。部長はつよしに聞く。
「霧が出る前、2人はどこにいた。」「後方を少し離れてついて来ていました。」
「遊歩道から外れたかもしれないな。」「みんなで探しますか。」
「遊歩道から外れると俺たちも迷いかねない。警察に連絡するか。」
部長はスマホを取り出す。玉枝が部長をとどめて言う。
「私が2人を連れてきます。」「しかし、玉枝さんまで迷いますよ。」
「大丈夫です。皆さんはここで待っていてください。」
玉枝は山の中に入って行く。彼女は九郎とあやめの気配を捉えている。まっすぐ、2人に向かってゆく。
九郎はあやめに言う。
「とりあえず、尾根に出ようか。」「いる場所わかるかしら。」
「このままだとどこにいるかもわからないよ。」「そうね。」
九郎とあやめはゆっくり登り始める。2人は開けた場所に出ると休憩をとる。そして、弁当を食べ始める。
あやめがから揚げを箸でとり、九郎にアーンをする。
「あやめ、恥ずかしいよ。」「2人きりよ。誰も見てないわ。」
九郎はから揚げを口に入れる。今度は九郎が卵焼きを箸でとり、あやめにアーンをする。
2人が甘い時間を過ごしながら弁当と食べ終わろうとする時、突然、玉枝が声をかける。
「そろそろ、食べ終わってくれないかしら。」「玉枝さん、いつからいたの。」
「あやめちゃんがから揚げをアーンするあたりから。」「最初から見てたんですか、声をかけてください。」
九郎は抗議して、あやめは赤くなる。
「おいしい弁当が終わったら、みんなの所に戻るわよ。」「助かったー」「戻れるのね。」
九郎とあやめは、ホッとする。2人は玉枝が連れ戻してみんなと合流する。部長が2人に言う。
「良かった。けがはないか。」「心配をかけました。けがはありません。」
この後、ハイキングは予定通り行われ、無事にペンションへ戻る。
後の男子部員は、玉枝に挑んで酔いつぶれ二日酔いで寝込んでいる。部長は言う。
「今日は、精鋭8人でハイキングをするぞ。」
九郎は、ハイキングをしない部員はハイキング部員と言えないと思う。
男子部員は、ゴールデンウィークの時に続いて、ペンションでも二日酔いで寝込み、一度もハイキングをしていない。
8人は、オーナーの作った弁当を持ち出発する。コースは自然歩道を通るコースで、ゆっくりと山を登ることになる。
8人は並んで歩いていく。あやめは途中、シモツケソウの群落を見つける。あやめは九郎に言う。
「きれいね。」「持って帰ることはできないよ。」
「分かってる。写真を撮るだけよ。」
写真を撮っているうちにみんなは先に行ってしまい、九郎とあやめはみんなと少し離れて歩くことになる。
山の頂上近くになると霧が出てくる。霧は急に濃くなり前が見えなくなる。部長はみんなに言う。
「霧が晴れるまでここで待つことにする。勝手に動くなよ。」
離れていた九郎とあやめには部長の指示が聞こえていない。あやめが九郎に言う。
「皆に追いつきましょ。このままだとはぐれるわ。」「じっとしていた方が良いかもしれないよ。」
「そうだけど、みんなどこにいるかわからないわ。」「コースをたどって、ゆっくり進もう。」
九郎とあやめは、少しづつ進んでいく。そして徐々に霧は晴れてくる。2人は、周りが見通せるようになると遊歩道のコースから外れた山の中にいることに気づく。
部長は霧が晴れるとみんなに言う。
「揃っているか、かけている者はいないだろうな。」「九郎とあやめがいません。」
つよしが答える。部長はつよしに聞く。
「霧が出る前、2人はどこにいた。」「後方を少し離れてついて来ていました。」
「遊歩道から外れたかもしれないな。」「みんなで探しますか。」
「遊歩道から外れると俺たちも迷いかねない。警察に連絡するか。」
部長はスマホを取り出す。玉枝が部長をとどめて言う。
「私が2人を連れてきます。」「しかし、玉枝さんまで迷いますよ。」
「大丈夫です。皆さんはここで待っていてください。」
玉枝は山の中に入って行く。彼女は九郎とあやめの気配を捉えている。まっすぐ、2人に向かってゆく。
九郎はあやめに言う。
「とりあえず、尾根に出ようか。」「いる場所わかるかしら。」
「このままだとどこにいるかもわからないよ。」「そうね。」
九郎とあやめはゆっくり登り始める。2人は開けた場所に出ると休憩をとる。そして、弁当を食べ始める。
あやめがから揚げを箸でとり、九郎にアーンをする。
「あやめ、恥ずかしいよ。」「2人きりよ。誰も見てないわ。」
九郎はから揚げを口に入れる。今度は九郎が卵焼きを箸でとり、あやめにアーンをする。
2人が甘い時間を過ごしながら弁当と食べ終わろうとする時、突然、玉枝が声をかける。
「そろそろ、食べ終わってくれないかしら。」「玉枝さん、いつからいたの。」
「あやめちゃんがから揚げをアーンするあたりから。」「最初から見てたんですか、声をかけてください。」
九郎は抗議して、あやめは赤くなる。
「おいしい弁当が終わったら、みんなの所に戻るわよ。」「助かったー」「戻れるのね。」
九郎とあやめは、ホッとする。2人は玉枝が連れ戻してみんなと合流する。部長が2人に言う。
「良かった。けがはないか。」「心配をかけました。けがはありません。」
この後、ハイキングは予定通り行われ、無事にペンションへ戻る。
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