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60話 キャンプファイヤー
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除霊騒ぎに隣の部屋にいた部長が部屋に来る。
「玉枝さん、大丈夫ですか。」「平気よ。地縛霊を祓っただけですわ。」
玉枝は何でもないように言う。青くなっていた美琴も落ち着く。
部長は、ペンションのオーナー夫婦に除霊のことを話しに行く。オーナー夫婦は言う。
「出たのですか。年に1人位のお客さんが血まみれの男がいるというので先月お祓いをしてもらったところなんです。」「地縛霊は除霊しましたから大丈夫ですよ。」
「本当ですか。」「翼玉枝さんが除霊の仕事をしていて、彼女が払ってくれたのです。」
「お代はいくらほどでしょうか。」「いらないそうです。」
「分かりました。食事でサービスさせていただきます。」「それは、ありがたいです。」
オーナー夫婦の話では、5年くらい前に喧嘩から殺人事件が起きたとのことであった。
それを聞いて、男子部員の1人が部屋替えを要求しだが部長は却下した。
その部員を玉枝がなだめると部員は元気になる。九郎は男は単純な生き物だと思い知らされる。
部長の指示でペンションの敷地を借りてキャンプファイヤーの用意をする。
夕食が終わるとキャンプファイヤーを始める。先輩がギターを弾き始める。
玉枝は部長とビールを飲んでいる。男子部員たちが玉枝とキスをかけて飲み比べを挑み始める。
あやめが九郎に言う。
「デジャヴを見ている気がするんだけど。」「ゴールデンウィークのキャンプと同じ展開だよ。」
九郎は答えながら周りを気にする。キャンプファイヤーの灯りに霊たちが集まってきているのだ。
つよしと美琴はこっそり抜け出している。九郎は空を見て言う。
「ここから見える夜空はすごいね。」「星がたくさん見えるわ。」
あやめは答えながら寄りかかってくる。九郎はそっと肩を抱く。
彼は心の中でガッツポーズをする。肩を抱いてもいやがられてないぞ。これは大きな前進だと思う。
あやめはキスの覚悟をして、九郎に寄りかかったが彼は肩を抱くだけである。
彼女は、これぐらいが私たちにはちょうど良い進展なのかもしれないと考える。
玉枝の周りでは、男子部員が飲み比べを一人また一人と挑んでいき敗北している。
九郎とあやめは少し早めに部屋に戻る。九郎が部屋に戻ってしばらくするとつよしが戻ってくる。
「九郎、キス位はしたのか。」「肩を抱いたよ。」
「なかなか進展しないな。俺たちはしたぞ。」「キスか?」
「違うよ。愛を確かめ合ったのさ。」「外でしてきたのか。」
「おかげで蚊に刺されたよ。」
九郎はつよしの行動力に感心する。あやめが部屋にいると美琴が戻ってくる。
「蚊に刺されちゃった。」「何をしてたの。」
「抱き合ったのよ。」「外で?誰か見られたらどうするの。」
「スリルがあっていいじゃない。あやめはしたの。」「そんなことしません。」
「キスよ。」「してないわよ。肩を抱いてくれたわ。」
「あやめ、それでいいの。」「私たちはゆっくりでいいわ。」
「あやめたちアツアツなのに行動が伴わないよね。」「あなたたちが行動しすぎているだけだわ。」
そこへ玉枝が戻ってくる。あやめが玉枝に言う。
「玉枝さん、酒臭いですよ。」「全員、酔いつぶしたわよ。」
「玉枝さん、あれだけ飲んでも体形変わらないなんて羨ましいです。」
美琴が自分のスタイルと比べて抜群のスタイルの玉枝をうらやむ。
「みこちゃんはかわいいからいいのよ。」
玉枝が慰める。酔いつぶれた男子部員は先輩が部屋に運び込んでいる。
「玉枝さん、大丈夫ですか。」「平気よ。地縛霊を祓っただけですわ。」
玉枝は何でもないように言う。青くなっていた美琴も落ち着く。
部長は、ペンションのオーナー夫婦に除霊のことを話しに行く。オーナー夫婦は言う。
「出たのですか。年に1人位のお客さんが血まみれの男がいるというので先月お祓いをしてもらったところなんです。」「地縛霊は除霊しましたから大丈夫ですよ。」
「本当ですか。」「翼玉枝さんが除霊の仕事をしていて、彼女が払ってくれたのです。」
「お代はいくらほどでしょうか。」「いらないそうです。」
「分かりました。食事でサービスさせていただきます。」「それは、ありがたいです。」
オーナー夫婦の話では、5年くらい前に喧嘩から殺人事件が起きたとのことであった。
それを聞いて、男子部員の1人が部屋替えを要求しだが部長は却下した。
その部員を玉枝がなだめると部員は元気になる。九郎は男は単純な生き物だと思い知らされる。
部長の指示でペンションの敷地を借りてキャンプファイヤーの用意をする。
夕食が終わるとキャンプファイヤーを始める。先輩がギターを弾き始める。
玉枝は部長とビールを飲んでいる。男子部員たちが玉枝とキスをかけて飲み比べを挑み始める。
あやめが九郎に言う。
「デジャヴを見ている気がするんだけど。」「ゴールデンウィークのキャンプと同じ展開だよ。」
九郎は答えながら周りを気にする。キャンプファイヤーの灯りに霊たちが集まってきているのだ。
つよしと美琴はこっそり抜け出している。九郎は空を見て言う。
「ここから見える夜空はすごいね。」「星がたくさん見えるわ。」
あやめは答えながら寄りかかってくる。九郎はそっと肩を抱く。
彼は心の中でガッツポーズをする。肩を抱いてもいやがられてないぞ。これは大きな前進だと思う。
あやめはキスの覚悟をして、九郎に寄りかかったが彼は肩を抱くだけである。
彼女は、これぐらいが私たちにはちょうど良い進展なのかもしれないと考える。
玉枝の周りでは、男子部員が飲み比べを一人また一人と挑んでいき敗北している。
九郎とあやめは少し早めに部屋に戻る。九郎が部屋に戻ってしばらくするとつよしが戻ってくる。
「九郎、キス位はしたのか。」「肩を抱いたよ。」
「なかなか進展しないな。俺たちはしたぞ。」「キスか?」
「違うよ。愛を確かめ合ったのさ。」「外でしてきたのか。」
「おかげで蚊に刺されたよ。」
九郎はつよしの行動力に感心する。あやめが部屋にいると美琴が戻ってくる。
「蚊に刺されちゃった。」「何をしてたの。」
「抱き合ったのよ。」「外で?誰か見られたらどうするの。」
「スリルがあっていいじゃない。あやめはしたの。」「そんなことしません。」
「キスよ。」「してないわよ。肩を抱いてくれたわ。」
「あやめ、それでいいの。」「私たちはゆっくりでいいわ。」
「あやめたちアツアツなのに行動が伴わないよね。」「あなたたちが行動しすぎているだけだわ。」
そこへ玉枝が戻ってくる。あやめが玉枝に言う。
「玉枝さん、酒臭いですよ。」「全員、酔いつぶしたわよ。」
「玉枝さん、あれだけ飲んでも体形変わらないなんて羨ましいです。」
美琴が自分のスタイルと比べて抜群のスタイルの玉枝をうらやむ。
「みこちゃんはかわいいからいいのよ。」
玉枝が慰める。酔いつぶれた男子部員は先輩が部屋に運び込んでいる。
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