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56話 夏休みの計画
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九郎とあやめは6月中、巫女神楽の練習でハイキング部に顔を出していなかった。
その頃、ハイキング部では重要な話し合いがされていた。男子部員が言う。
「露天風呂は混浴にしましょう。」「混浴、玉枝さんと混浴・・・」
部長は妄想と垂れ流すようにつぶやく。美琴が言う。
「混浴だと女子は来ませんよ。当然玉枝さんも来ません。」「それはいかん。混浴はだめだ。」
部長は声上げて宣言する。男子部員が言う。
「ここは多数決を取りましょう。」「混浴になったら、私もあやめも玉枝さんも行きません。」
美琴が男子部員に止めを刺す。混浴の露天風呂は否決される。
夏休みのハイキング部の活動は、ペンションに泊まって、露天風呂とキャンプファイヤーを楽しむことに決まる。
神事の翌日、九郎が目を覚ますと玉枝がテーブルに朝食を並べている。
ご飯に豆腐とオクラのサラダ、みそ汁である。
九郎は「いただきます」をして食べる。玉枝は料理の出来を聞いてくる。
「お味はどお。」「暑くなってきたから、食べやすくていいよ。」
九郎は答えて、食べ終わると着替え始める。玉枝もネグリジェから服を変える
水色のフレンチスリーブのトップスにしろ色のロングスカートである。
大学へ行く準備を整え、しばらくするとインターフォンが鳴る。九郎がドアを開けるとあやめがいる。
「おはよう、九郎、玉枝さん。」「おはよう、あやめ。」「おはよう、あやめちゃん。」
あやめは借りていた本を返すと次の巻を借りる。3人は大学に出発する。玉枝は通りに出る前に気配を小さくして見えなくなる。
大学に入るとつよしと美琴が声をかけてくる。4人は教室に入って座る。つよしが九郎とあやめに言う。
「部の夏の活動は、ペンションに泊まって、露天風呂とキャンプファイヤーに決まったよ。」「本当に遊んでばかりだな。」
「露天風呂は混浴になるところだったんだぞ。」「混浴。」「混浴だったらいかないわよ。」
美琴が説明を加える。
「混浴だったら女子が参加しないと言って混浴を阻止したのよ。」
玉枝が残念そうに言う。
「混浴楽しそうだったのに。」
あやめは九郎との混浴を想像して赤くなりながら九郎に言う。
「九郎は混浴が良かったの。」「混浴は遠慮するよ。」
九郎は玉枝との混浴を思い出しながらあやめが他の男子に見られるのは面白くないと考える。
講義が終わった後、4人はハイキング部の部室に行く。
部室には部長と2人の先輩に3人の男子部員がいる。部長は九郎を見ると迫るように言う。
「夏休みにペンションに泊まりに行くことになった。玉枝さんを誘って欲しい。」「分かりました。声をかけてみます。」
あやめと美琴が席に着くと男子部員がコーヒーとお菓子を用意する。九郎は部長に聞く。
「いつ、行くんですか。」「夏休みが始まった次の日の7月13日から15日までだ。」
部長は九郎たちに夏休みのハイキングのしおりを渡す。手書きのイラスト入りの力作となっている。
すると九郎のスマホに電話がかかってくる。一久からの電話である。
「九郎君、今日、家に寄ってくれないか。」「何かありましたか。」
「お祓いの依頼が入ったんだ。九郎君と玉枝さんに手伝ってもらいたい。」「分かりました。」
九郎は、あやめの家に寄ることになる。
その頃、ハイキング部では重要な話し合いがされていた。男子部員が言う。
「露天風呂は混浴にしましょう。」「混浴、玉枝さんと混浴・・・」
部長は妄想と垂れ流すようにつぶやく。美琴が言う。
「混浴だと女子は来ませんよ。当然玉枝さんも来ません。」「それはいかん。混浴はだめだ。」
部長は声上げて宣言する。男子部員が言う。
「ここは多数決を取りましょう。」「混浴になったら、私もあやめも玉枝さんも行きません。」
美琴が男子部員に止めを刺す。混浴の露天風呂は否決される。
夏休みのハイキング部の活動は、ペンションに泊まって、露天風呂とキャンプファイヤーを楽しむことに決まる。
神事の翌日、九郎が目を覚ますと玉枝がテーブルに朝食を並べている。
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九郎は「いただきます」をして食べる。玉枝は料理の出来を聞いてくる。
「お味はどお。」「暑くなってきたから、食べやすくていいよ。」
九郎は答えて、食べ終わると着替え始める。玉枝もネグリジェから服を変える
水色のフレンチスリーブのトップスにしろ色のロングスカートである。
大学へ行く準備を整え、しばらくするとインターフォンが鳴る。九郎がドアを開けるとあやめがいる。
「おはよう、九郎、玉枝さん。」「おはよう、あやめ。」「おはよう、あやめちゃん。」
あやめは借りていた本を返すと次の巻を借りる。3人は大学に出発する。玉枝は通りに出る前に気配を小さくして見えなくなる。
大学に入るとつよしと美琴が声をかけてくる。4人は教室に入って座る。つよしが九郎とあやめに言う。
「部の夏の活動は、ペンションに泊まって、露天風呂とキャンプファイヤーに決まったよ。」「本当に遊んでばかりだな。」
「露天風呂は混浴になるところだったんだぞ。」「混浴。」「混浴だったらいかないわよ。」
美琴が説明を加える。
「混浴だったら女子が参加しないと言って混浴を阻止したのよ。」
玉枝が残念そうに言う。
「混浴楽しそうだったのに。」
あやめは九郎との混浴を想像して赤くなりながら九郎に言う。
「九郎は混浴が良かったの。」「混浴は遠慮するよ。」
九郎は玉枝との混浴を思い出しながらあやめが他の男子に見られるのは面白くないと考える。
講義が終わった後、4人はハイキング部の部室に行く。
部室には部長と2人の先輩に3人の男子部員がいる。部長は九郎を見ると迫るように言う。
「夏休みにペンションに泊まりに行くことになった。玉枝さんを誘って欲しい。」「分かりました。声をかけてみます。」
あやめと美琴が席に着くと男子部員がコーヒーとお菓子を用意する。九郎は部長に聞く。
「いつ、行くんですか。」「夏休みが始まった次の日の7月13日から15日までだ。」
部長は九郎たちに夏休みのハイキングのしおりを渡す。手書きのイラスト入りの力作となっている。
すると九郎のスマホに電話がかかってくる。一久からの電話である。
「九郎君、今日、家に寄ってくれないか。」「何かありましたか。」
「お祓いの依頼が入ったんだ。九郎君と玉枝さんに手伝ってもらいたい。」「分かりました。」
九郎は、あやめの家に寄ることになる。
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