55 / 175
55話 巫女神楽
しおりを挟む
玉枝は、毎日夕方から巫女神楽の練習をすることになる。九郎は、大学の講義が終わるとあやめとあやめの家に向かう。
久沓神明社の鳥居の所に来ると玉枝は気配を強くして人に姿を見えるようにする。あやめの家に行くと一久が待っている。
「待っていたよ、九郎君、玉枝さん。」「お邪魔します。」
九郎と玉枝は居間へ行き、あやめは着替えに自分の部屋に行く。あやめが巫女姿になって居間に来る。
九郎は、あやめの巫女姿を見て、目に焼き付けようと思いながら言う。
「あやめ、きれいだよ。」「ありがとう。」
一久もあやめに言う。
「本当にきれいだよ。」「見慣れているでしょ。」
玉枝は服を変えて巫女姿になる。
「九郎ちゃん、どお似合っている。」「どこか、いかがわしいですよ。」
玉枝の巫女姿は妖艶に見える。特に胸の大きさが際立っている。一久は、玉枝の巫女姿に目を奪われている。
「あなた、何見とれているんですか。」「い、いや・・・すごいなと」
かえでの抗議に一久は驚いたように言う。かえではあきれて言う。
「あなた、きれいなんだから玉枝さんを褒めてあげてください。」「うん、すごくきれいだ。」
九郎は、氏子たちが玉枝の巫女姿を見てどんな反応するか、一久の反応を見て予想できた。
九郎たちが、拝殿の左側にある建物にいくと氏子や雅楽を演奏する人たちが集まっている。
一久は挨拶をするとともに九郎と玉枝を紹介する。
氏子たちは玉枝を見て言う。
「玉枝ちゃん、すごいなー」「わしも10年若ければ、がんばるんじゃが。」
玉枝の巫女姿は評判良かった。巫女神楽の練習が始まる。玉枝の指導をかえでがする。
玉枝は教えられるとすぐに覚えていく。かえでが驚いて言う。
「玉枝さん神楽を舞ったことあるの。」「私は何度もしたことがありますよ。」
氏子たちも感心する。九郎はあやめが舞う姿に見とれている。
玉枝はすぐに神楽を舞えるようになり巫女神楽の練習は予定より早く出来上がる。
6月末の日曜日、久沓神明社で夏の神事が行われる。
神社には、氏子や町内の役員などが集まる。九郎は神事の準備を手伝っている。あやめと玉枝は巫女姿になっている。
拝殿でお祓いをして清めが行われる。その後、それぞれの町内を回った神輿が境内に入って来る。
久沓神明社の前の坂には出店が出ている。玉枝が九郎に言う。
「出店に行かない。」「玉枝さんもうすぐ出番でしょ。」
「まだ時間あるわよ。神楽は午後からだから。」
玉枝はそういいながら九郎の背中に胸を押しつけてくる。九郎は赤くなりながら。
「玉枝さんは目立つからダメです。」「私を独占したいのね。」
玉枝は誤解されそうなことを言う。あやめが来て言う。
「折詰あるから、今のうちにお昼食べましょ。」「うん、そうする。」
3人はあやめの家の台所で昼食を食べることにする。
境内に神輿が集まると氏子や町内の役員などが本殿に集まる。
九郎も本殿に行く。雅楽の演奏が始まり巫女姿のあやめと玉枝が舞い始める。
九郎は巫女神楽を初めてみる。彼はあやめの見せる神秘的な美しさに見とれる。
しかし、巫女神楽は玉枝の見せる妖艶な美しさに観客たちは目を奪われる。
巫女神楽が終わると
「今年の神楽はすごかったですな。」「実に神秘的でした。」
などと感想がささやかれる。
そして、神輿が各町内に帰って行き、神事が終わる。
その後、拝殿の左側にある建物に氏子や役員が集まって反省検討会と言うお疲れ会が行われる。
このころには半分くらいの人がお酒が入って出来上がっている。ここでは玉枝は人気者になっている。
「玉枝ちゃん、きれいだったよ。」「ありがとうございます。おひとつどうぞ。」
玉枝は酒を注いで回っている。氏子総代があやめに言う。
「九郎君とは、いつ結婚するんだ。」「そこまでの仲ではありません。」
「隠さなくてもいいよ。おじさん、仲人してあげるよ。」「飲み過ぎですよ。」
氏子たちの間では、九郎とあやめは結婚すると決まっているらしい。
久沓神明社の鳥居の所に来ると玉枝は気配を強くして人に姿を見えるようにする。あやめの家に行くと一久が待っている。
「待っていたよ、九郎君、玉枝さん。」「お邪魔します。」
九郎と玉枝は居間へ行き、あやめは着替えに自分の部屋に行く。あやめが巫女姿になって居間に来る。
九郎は、あやめの巫女姿を見て、目に焼き付けようと思いながら言う。
「あやめ、きれいだよ。」「ありがとう。」
一久もあやめに言う。
「本当にきれいだよ。」「見慣れているでしょ。」
玉枝は服を変えて巫女姿になる。
「九郎ちゃん、どお似合っている。」「どこか、いかがわしいですよ。」
玉枝の巫女姿は妖艶に見える。特に胸の大きさが際立っている。一久は、玉枝の巫女姿に目を奪われている。
「あなた、何見とれているんですか。」「い、いや・・・すごいなと」
かえでの抗議に一久は驚いたように言う。かえではあきれて言う。
「あなた、きれいなんだから玉枝さんを褒めてあげてください。」「うん、すごくきれいだ。」
九郎は、氏子たちが玉枝の巫女姿を見てどんな反応するか、一久の反応を見て予想できた。
九郎たちが、拝殿の左側にある建物にいくと氏子や雅楽を演奏する人たちが集まっている。
一久は挨拶をするとともに九郎と玉枝を紹介する。
氏子たちは玉枝を見て言う。
「玉枝ちゃん、すごいなー」「わしも10年若ければ、がんばるんじゃが。」
玉枝の巫女姿は評判良かった。巫女神楽の練習が始まる。玉枝の指導をかえでがする。
玉枝は教えられるとすぐに覚えていく。かえでが驚いて言う。
「玉枝さん神楽を舞ったことあるの。」「私は何度もしたことがありますよ。」
氏子たちも感心する。九郎はあやめが舞う姿に見とれている。
玉枝はすぐに神楽を舞えるようになり巫女神楽の練習は予定より早く出来上がる。
6月末の日曜日、久沓神明社で夏の神事が行われる。
神社には、氏子や町内の役員などが集まる。九郎は神事の準備を手伝っている。あやめと玉枝は巫女姿になっている。
拝殿でお祓いをして清めが行われる。その後、それぞれの町内を回った神輿が境内に入って来る。
久沓神明社の前の坂には出店が出ている。玉枝が九郎に言う。
「出店に行かない。」「玉枝さんもうすぐ出番でしょ。」
「まだ時間あるわよ。神楽は午後からだから。」
玉枝はそういいながら九郎の背中に胸を押しつけてくる。九郎は赤くなりながら。
「玉枝さんは目立つからダメです。」「私を独占したいのね。」
玉枝は誤解されそうなことを言う。あやめが来て言う。
「折詰あるから、今のうちにお昼食べましょ。」「うん、そうする。」
3人はあやめの家の台所で昼食を食べることにする。
境内に神輿が集まると氏子や町内の役員などが本殿に集まる。
九郎も本殿に行く。雅楽の演奏が始まり巫女姿のあやめと玉枝が舞い始める。
九郎は巫女神楽を初めてみる。彼はあやめの見せる神秘的な美しさに見とれる。
しかし、巫女神楽は玉枝の見せる妖艶な美しさに観客たちは目を奪われる。
巫女神楽が終わると
「今年の神楽はすごかったですな。」「実に神秘的でした。」
などと感想がささやかれる。
そして、神輿が各町内に帰って行き、神事が終わる。
その後、拝殿の左側にある建物に氏子や役員が集まって反省検討会と言うお疲れ会が行われる。
このころには半分くらいの人がお酒が入って出来上がっている。ここでは玉枝は人気者になっている。
「玉枝ちゃん、きれいだったよ。」「ありがとうございます。おひとつどうぞ。」
玉枝は酒を注いで回っている。氏子総代があやめに言う。
「九郎君とは、いつ結婚するんだ。」「そこまでの仲ではありません。」
「隠さなくてもいいよ。おじさん、仲人してあげるよ。」「飲み過ぎですよ。」
氏子たちの間では、九郎とあやめは結婚すると決まっているらしい。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる