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45話 玉枝のいる社本家の朝
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九郎は、あやめの家に部屋を借りて寝る。玉枝はネグリジェ姿で添い寝している。
朝になり、朝食の用意が出来るとあやめが九郎を起こしに行く。あやめが部屋を開けると九郎に抱き着く玉枝のネグリジェ姿が見える。
あやめは、玉枝の添い寝を聞いていたが見ると嫌な気持ちが湧き上がってくる。あやめは2人に言う。
「2人とも何やっているんですか。」
九郎と玉枝は目を覚ます。九郎はあやめに気づきあたふたする。玉枝は落ち着いている。
「おはよう。あやねちゃん。」「玉枝さんそんな恰好で何しているんです。」
「添い寝よ。焼いてるのあやめちゃん。」「恰好を考えてください。」
「あやめちゃん、交代。」「えっ、何。」
玉枝はあやめを九郎のいる布団に入れる。九郎は慌てる。
「あやめ、ごめん。」「私・・・」
あやめは真っ赤になる。玉枝が九郎に言う。
「今よ、あやめちゃんとするのよ。」「何言っているんですか。」
九郎の胸の中には玉枝に放り込まれたあやめがいる。あやめは赤い顔して上目遣いで見ている。九郎はあやめを抱きしめそうになる。
しかし、いきなり抱きしめたら節操がなさすぎる。九郎は自制心を総動員して言う。
「あやめのことは嫌じゃないけど、今はだめだよ。」「私、じゃ嫌。」
「あやめが一番だけど流されるのは嫌だ。」「うん、わかった。」
あやめは顔を九郎の胸にうずめる。九郎は、「あやめかわいすぎる」を心の中で叫ぶ。
そこに一久が九郎を呼びに来る。
「九郎君、・・・あ、お邪魔しました。」
彼は邪魔してはいけないと去って行く。九郎は叫ぶ。
「誤解です。」
彼の声は一久には届かない。九郎とあやめ、玉枝は台所へ行く。一久は妻のかえでに玉枝を紹介する。
「こちらは、怨霊の玉枝さん、九郎君と一緒にいるそうだ。」「私は、あなたが女を連れ込んだと思いましたわ。」
「そんなことしないよ。」「でもすごい美人ね。九郎君、大丈夫なの。」
「怨霊ですから何もありません。」「昨夜は、玉枝さんが怨霊を退治してくれたんだ。」
「私はかえでです。玉枝さんよろしく。」
かえでは玉枝が怨霊ということに動じてないようである。かえでは気づいたように言う。
「玉枝さんの分を作らないと。」「私は怨霊なので朝食を食べなくても大丈夫です。」
「そう、ならいいけど。」「はい。」
かえでは九郎に聞く。
「九郎君、玉枝さん美人だから困らないの。やっぱり男の子だし。」「大丈夫です。わきまえていますから。」
あやめがかえでに言う
「お母さん大丈夫よ。玉枝さんに添い寝と混浴までしてもらっているんだから。」「それはいけないわ。」
「九郎は大丈夫よ。」「あやめ、負けているわよ。」
「どうして。」「あなたも一泊旅行とかして、添い寝と混浴をしなさい。」
聞いていた九郎がぎょっとする。あやめとの添い寝と混浴は夢のような話である。だが、あやめの母親の発言となると話は別である。
あやめが九郎を見る。九郎はごまかすように言う。
「いつか旅行行けるといいね。」「ばか。」
あやめは目をそらす。九郎は朝食を食べるのに集中する。彼はこの恥ずかしい状態から逃げたかった。
玉枝は朝食が終わると洗い物を手伝う。あやめは自分の部屋に入って行く。
九郎と一久が残される。一久は九郎に言う。
「九郎君、さっきは済まなかった。あやめとあんなに仲良くなっているとは知らなくて。」「誤解です。あれは玉枝さんのいたずらです。」
「そうか、残念だな。」「残念ですか?」
「私は、君とあやめの仲を応援しているんだよ。」「僕でよいのですか。」
「君なら安心できるよ。」「ありがとうございます。」
「九郎ちゃん、お父さんの許しが出たんだから、押し倒しちゃいなさい。」
洗い物を終えた玉枝が言う。一久は玉枝に言う。
「玉枝さん、若い者をからかうのはほどほどにしてください。」「分かりましたわ。」
玉枝は答えると服を水色のフリルの付いたワンピースにする。あやめも部屋から出てくる。
九郎とあやめ、玉枝の3人は大学へ出かける。玉枝があやめに言う。
「あやめちゃん、私の添い寝を見てやきもち焼いたでしょ。」「むかついただけです。」
「これからは、やり返せばいいのよ。」「それはまだ早いんじゃ・・・」
「あやめちゃんには資格があるのよ。」「本気にしますよ。」
「それでいいわ。」
玉枝は笑顔で答える。九郎は嫌な予感がする。
朝になり、朝食の用意が出来るとあやめが九郎を起こしに行く。あやめが部屋を開けると九郎に抱き着く玉枝のネグリジェ姿が見える。
あやめは、玉枝の添い寝を聞いていたが見ると嫌な気持ちが湧き上がってくる。あやめは2人に言う。
「2人とも何やっているんですか。」
九郎と玉枝は目を覚ます。九郎はあやめに気づきあたふたする。玉枝は落ち着いている。
「おはよう。あやねちゃん。」「玉枝さんそんな恰好で何しているんです。」
「添い寝よ。焼いてるのあやめちゃん。」「恰好を考えてください。」
「あやめちゃん、交代。」「えっ、何。」
玉枝はあやめを九郎のいる布団に入れる。九郎は慌てる。
「あやめ、ごめん。」「私・・・」
あやめは真っ赤になる。玉枝が九郎に言う。
「今よ、あやめちゃんとするのよ。」「何言っているんですか。」
九郎の胸の中には玉枝に放り込まれたあやめがいる。あやめは赤い顔して上目遣いで見ている。九郎はあやめを抱きしめそうになる。
しかし、いきなり抱きしめたら節操がなさすぎる。九郎は自制心を総動員して言う。
「あやめのことは嫌じゃないけど、今はだめだよ。」「私、じゃ嫌。」
「あやめが一番だけど流されるのは嫌だ。」「うん、わかった。」
あやめは顔を九郎の胸にうずめる。九郎は、「あやめかわいすぎる」を心の中で叫ぶ。
そこに一久が九郎を呼びに来る。
「九郎君、・・・あ、お邪魔しました。」
彼は邪魔してはいけないと去って行く。九郎は叫ぶ。
「誤解です。」
彼の声は一久には届かない。九郎とあやめ、玉枝は台所へ行く。一久は妻のかえでに玉枝を紹介する。
「こちらは、怨霊の玉枝さん、九郎君と一緒にいるそうだ。」「私は、あなたが女を連れ込んだと思いましたわ。」
「そんなことしないよ。」「でもすごい美人ね。九郎君、大丈夫なの。」
「怨霊ですから何もありません。」「昨夜は、玉枝さんが怨霊を退治してくれたんだ。」
「私はかえでです。玉枝さんよろしく。」
かえでは玉枝が怨霊ということに動じてないようである。かえでは気づいたように言う。
「玉枝さんの分を作らないと。」「私は怨霊なので朝食を食べなくても大丈夫です。」
「そう、ならいいけど。」「はい。」
かえでは九郎に聞く。
「九郎君、玉枝さん美人だから困らないの。やっぱり男の子だし。」「大丈夫です。わきまえていますから。」
あやめがかえでに言う
「お母さん大丈夫よ。玉枝さんに添い寝と混浴までしてもらっているんだから。」「それはいけないわ。」
「九郎は大丈夫よ。」「あやめ、負けているわよ。」
「どうして。」「あなたも一泊旅行とかして、添い寝と混浴をしなさい。」
聞いていた九郎がぎょっとする。あやめとの添い寝と混浴は夢のような話である。だが、あやめの母親の発言となると話は別である。
あやめが九郎を見る。九郎はごまかすように言う。
「いつか旅行行けるといいね。」「ばか。」
あやめは目をそらす。九郎は朝食を食べるのに集中する。彼はこの恥ずかしい状態から逃げたかった。
玉枝は朝食が終わると洗い物を手伝う。あやめは自分の部屋に入って行く。
九郎と一久が残される。一久は九郎に言う。
「九郎君、さっきは済まなかった。あやめとあんなに仲良くなっているとは知らなくて。」「誤解です。あれは玉枝さんのいたずらです。」
「そうか、残念だな。」「残念ですか?」
「私は、君とあやめの仲を応援しているんだよ。」「僕でよいのですか。」
「君なら安心できるよ。」「ありがとうございます。」
「九郎ちゃん、お父さんの許しが出たんだから、押し倒しちゃいなさい。」
洗い物を終えた玉枝が言う。一久は玉枝に言う。
「玉枝さん、若い者をからかうのはほどほどにしてください。」「分かりましたわ。」
玉枝は答えると服を水色のフリルの付いたワンピースにする。あやめも部屋から出てくる。
九郎とあやめ、玉枝の3人は大学へ出かける。玉枝があやめに言う。
「あやめちゃん、私の添い寝を見てやきもち焼いたでしょ。」「むかついただけです。」
「これからは、やり返せばいいのよ。」「それはまだ早いんじゃ・・・」
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「それでいいわ。」
玉枝は笑顔で答える。九郎は嫌な予感がする。
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