41 / 175
41話 部長のメンタル
しおりを挟む
翌朝、九郎が目を覚ますと玉枝は朝食をテーブルに並べている。
今朝は、卵雑炊に子持ちししゃもを焼いたものにみそ汁である。
九郎は「いただきます」をして食べ始める。
「玉枝さん、おいしいよ。」「ありがとう。」
玉枝は喜ぶ。九郎はごはんを食べると着替え始める。玉枝もネグリジェから服を変える。
薄い生地のグレーのワンピースである。
インターフォンが鳴り九郎がドアを開ける。あやめが挨拶する
「おはよう、九郎、玉枝さん。」「おはよう、あやめ。」「あやめちゃん、おはよう。」
3人はアパートを出る。通りに出ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。
あやめが九郎に言う。
「部長、大丈夫かしら。」「僕があやめにふられたら立ち直れないよ。」
「試してあげましょうか。」「ごめんなさい。二度と言いません。」
「よろしい。」「部長、元気だといいね。」
2人が大学に入るとつよしが声をかけてくる。つよしはデートの結果が気になるようで九郎に聞く。
「デートどうなった。」「楽しかったよ。」「お前のことじゃないよ。部長はどうなった。」
「部長に聞いてくれ。」「部長に聞くの怖いだろ。」
「なら、見守っていればいいよ。」「そうか。」
九郎はつよしがどちらにとったのかわからなかった。3人は教室に行き席に着く。すると美琴が来る。美琴は、つよしに言う。
「デートの結果、部長に聞いてね。」「みこが聞いてくれ。」
「嫌よ、怖いもの。」「俺も怖いよ。」
美琴は九郎とあやめがデートの結果を教えてくれないと察していたようだ。
講義後、4人はハイキング部の部室に行く。部室には部長と2人の先輩がいる。部長が九郎に言う
「玉枝さんの電話番号教えてくれないか。」「僕も知らないです。」
「兄弟だろ。」「いつも一方的にかけてくるだけですから。」
「そうなのか。」「女は秘密がある方が魅力的だそうです。」
「確かにそうだな。」
部長は納得する。つよしが恐る恐る部長に聞く。
「昨日のデートはどうでしたか。」「楽しかったぞ。」
「では、付き合うことになったんですね。」「いや、ふられた。友達になった。」
「残念ですね。」「俺は友達からやり直すのだ。」
部長は全然諦めていなかった。九郎は部長のメンタルの強さを読み違えていたようだ。玉枝が九郎に言う。
「もう、デートはいかないからね。」
九郎はこの件で今後悩まされることを覚悟する。
今朝は、卵雑炊に子持ちししゃもを焼いたものにみそ汁である。
九郎は「いただきます」をして食べ始める。
「玉枝さん、おいしいよ。」「ありがとう。」
玉枝は喜ぶ。九郎はごはんを食べると着替え始める。玉枝もネグリジェから服を変える。
薄い生地のグレーのワンピースである。
インターフォンが鳴り九郎がドアを開ける。あやめが挨拶する
「おはよう、九郎、玉枝さん。」「おはよう、あやめ。」「あやめちゃん、おはよう。」
3人はアパートを出る。通りに出ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。
あやめが九郎に言う。
「部長、大丈夫かしら。」「僕があやめにふられたら立ち直れないよ。」
「試してあげましょうか。」「ごめんなさい。二度と言いません。」
「よろしい。」「部長、元気だといいね。」
2人が大学に入るとつよしが声をかけてくる。つよしはデートの結果が気になるようで九郎に聞く。
「デートどうなった。」「楽しかったよ。」「お前のことじゃないよ。部長はどうなった。」
「部長に聞いてくれ。」「部長に聞くの怖いだろ。」
「なら、見守っていればいいよ。」「そうか。」
九郎はつよしがどちらにとったのかわからなかった。3人は教室に行き席に着く。すると美琴が来る。美琴は、つよしに言う。
「デートの結果、部長に聞いてね。」「みこが聞いてくれ。」
「嫌よ、怖いもの。」「俺も怖いよ。」
美琴は九郎とあやめがデートの結果を教えてくれないと察していたようだ。
講義後、4人はハイキング部の部室に行く。部室には部長と2人の先輩がいる。部長が九郎に言う
「玉枝さんの電話番号教えてくれないか。」「僕も知らないです。」
「兄弟だろ。」「いつも一方的にかけてくるだけですから。」
「そうなのか。」「女は秘密がある方が魅力的だそうです。」
「確かにそうだな。」
部長は納得する。つよしが恐る恐る部長に聞く。
「昨日のデートはどうでしたか。」「楽しかったぞ。」
「では、付き合うことになったんですね。」「いや、ふられた。友達になった。」
「残念ですね。」「俺は友達からやり直すのだ。」
部長は全然諦めていなかった。九郎は部長のメンタルの強さを読み違えていたようだ。玉枝が九郎に言う。
「もう、デートはいかないからね。」
九郎はこの件で今後悩まされることを覚悟する。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?

ご自慢の聖女がいるのだから、私は失礼しますわ
ネコ
恋愛
伯爵令嬢ユリアは、幼い頃から第二王子アレクサンドルの婚約者。だが、留学から戻ってきたアレクサンドルは「聖女が僕の真実の花嫁だ」と堂々宣言。周囲は“奇跡の力を持つ聖女”と王子の恋を応援し、ユリアを貶める噂まで広まった。婚約者の座を奪われるより先に、ユリアは自分から破棄を申し出る。「お好きにどうぞ。もう私には関係ありません」そう言った途端、王宮では聖女の力が何かとおかしな騒ぎを起こし始めるのだった。

私は側妃なんかにはなりません!どうか王女様とお幸せに
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のキャリーヌは、婚約者で王太子のジェイデンから、婚約を解消して欲しいと告げられた。聞けば視察で来ていたディステル王国の王女、ラミアを好きになり、彼女と結婚したいとの事。
ラミアは非常に美しく、お色気むんむんの女性。ジェイデンが彼女の美しさの虜になっている事を薄々気が付いていたキャリーヌは、素直に婚約解消に応じた。
しかし、ジェイデンの要求はそれだけでは終わらなかったのだ。なんとキャリーヌに、自分の側妃になれと言い出したのだ。そもそも側妃は非常に問題のある制度だったことから、随分昔に廃止されていた。
もちろん、キャリーヌは側妃を拒否したのだが…
そんなキャリーヌをジェイデンは権力を使い、地下牢に閉じ込めてしまう。薄暗い地下牢で、食べ物すら与えられないキャリーヌ。
“側妃になるくらいなら、この場で息絶えた方がマシだ”
死を覚悟したキャリーヌだったが、なぜか地下牢から出され、そのまま家族が見守る中馬車に乗せられた。
向かった先は、実の姉の嫁ぎ先、大国カリアン王国だった。
深い傷を負ったキャリーヌを、カリアン王国で待っていたのは…
※恋愛要素よりも、友情要素が強く出てしまった作品です。
他サイトでも同時投稿しています。
どうぞよろしくお願いしますm(__)m

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる