40 / 175
40話 ダブルデート
しおりを挟む
九郎はあかねの家のインターフォンを押す。今日はダブルデートの日である。
一久が顔を出すがあやめに引っ張られて消える。あやめは肩で息をしながら挨拶する。
「おはよう、九郎。」「あやめ、おはよう。お父さん大丈夫。」「気にしないでいいわよ。」
あやめは九郎を引っ張って行く。久沓神明社の鳥居の所に来ると玉枝が姿を現す。
白シャツに水色のテーパードパンツである。
あやめが玉枝に言う
「かっこいいですね。」「ありがとう。あやめちゃんもかわいいわよ。」
3人はバスに乗って駅に行く。部長とは駅で待ち合わせている。部長はすでに来ている。
と言うか目立っていた。白のスーツ姿で改札口の真ん中に直立不動で立っている。玉枝は部長に合わせて今着ている服に紺のジャケットを羽織る。
そして玉枝は部長に方へ行く。部長は玉枝に気づくとお辞儀をする。玉枝は部長に挨拶する。
「こんにちは。お待たせしましたか。」「いいえ、今来たところです。」
九郎たち4人は電車に乗る。部長のデートは意外にも映画である。九郎は山登りを想像していた。
あやめが九郎に言う。
「映画楽しみね。」「そうだねアクションものだから楽しめそうだよ。」
部長が選んだ映画はラブロマンスとかではなく、マッチョが戦うアクションものだ。
駅につき電車を降り、歩いて映画館へ行く、席は指定席で中央の後ろ辺りだ。
映画は意外と面白く九郎は集中して見てしまう。あやめは部長と玉枝の様子をうかがっている。
部長は緊張しているのか微動だにしない。玉枝はリラックスして見ている。あやめは部長が告白できるのか心配になる。
映画が終わるとフレンチレストランへ行く。席は予約されていて、席に着くと食前酒とオードブルが出てくる。
九郎は水族館のデートを思い出す。あやめは楽しそうである。部長は意外にも慣れている様子である。玉枝が座る時にも椅子を引いていた。
次にスープが出てきて、魚料理、肉料理が出てくる。そしてパンが出てくる。そこまで来るとデザートが出てくるがウエイターが赤いバラの花束を持って来て部長に渡す。
花束を受け取った部長は、赤くなり汗を流す。そして花束を玉枝に差出て言う。
「玉枝さん、好きです、付き合ってください。」「ごめんなさい、誰とも付き合う気はないの。お友達でいてください。」
九郎は沈黙がすごく重く感じる。あやめが声を振り絞るように言う。
「部長、嫌われたわけではありませんよ。友達から始めればいいではないですか。」「そ、そうだな。嫌われたわけではないな。」
部長は無理に笑う。玉枝は無表情だった。食事が終わり駅に行くと部長と別れる。九郎とあやめは気分が重い。玉枝が九郎に言う。
「私が部長をふることは分かっていたでしょ。」「そうですけど。部長がかわいそうで。」
「彼は新しい恋を見つけるわよ。」「当分引きずりそうな気がしますけど。」「大丈夫よ。」
久沓神明社の鳥居の所に来ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。あやめの家に行くと一久が待っていた。
九郎は一久の晩酌に付き合う。九郎は少し飲みたい気分だった。
一久が顔を出すがあやめに引っ張られて消える。あやめは肩で息をしながら挨拶する。
「おはよう、九郎。」「あやめ、おはよう。お父さん大丈夫。」「気にしないでいいわよ。」
あやめは九郎を引っ張って行く。久沓神明社の鳥居の所に来ると玉枝が姿を現す。
白シャツに水色のテーパードパンツである。
あやめが玉枝に言う
「かっこいいですね。」「ありがとう。あやめちゃんもかわいいわよ。」
3人はバスに乗って駅に行く。部長とは駅で待ち合わせている。部長はすでに来ている。
と言うか目立っていた。白のスーツ姿で改札口の真ん中に直立不動で立っている。玉枝は部長に合わせて今着ている服に紺のジャケットを羽織る。
そして玉枝は部長に方へ行く。部長は玉枝に気づくとお辞儀をする。玉枝は部長に挨拶する。
「こんにちは。お待たせしましたか。」「いいえ、今来たところです。」
九郎たち4人は電車に乗る。部長のデートは意外にも映画である。九郎は山登りを想像していた。
あやめが九郎に言う。
「映画楽しみね。」「そうだねアクションものだから楽しめそうだよ。」
部長が選んだ映画はラブロマンスとかではなく、マッチョが戦うアクションものだ。
駅につき電車を降り、歩いて映画館へ行く、席は指定席で中央の後ろ辺りだ。
映画は意外と面白く九郎は集中して見てしまう。あやめは部長と玉枝の様子をうかがっている。
部長は緊張しているのか微動だにしない。玉枝はリラックスして見ている。あやめは部長が告白できるのか心配になる。
映画が終わるとフレンチレストランへ行く。席は予約されていて、席に着くと食前酒とオードブルが出てくる。
九郎は水族館のデートを思い出す。あやめは楽しそうである。部長は意外にも慣れている様子である。玉枝が座る時にも椅子を引いていた。
次にスープが出てきて、魚料理、肉料理が出てくる。そしてパンが出てくる。そこまで来るとデザートが出てくるがウエイターが赤いバラの花束を持って来て部長に渡す。
花束を受け取った部長は、赤くなり汗を流す。そして花束を玉枝に差出て言う。
「玉枝さん、好きです、付き合ってください。」「ごめんなさい、誰とも付き合う気はないの。お友達でいてください。」
九郎は沈黙がすごく重く感じる。あやめが声を振り絞るように言う。
「部長、嫌われたわけではありませんよ。友達から始めればいいではないですか。」「そ、そうだな。嫌われたわけではないな。」
部長は無理に笑う。玉枝は無表情だった。食事が終わり駅に行くと部長と別れる。九郎とあやめは気分が重い。玉枝が九郎に言う。
「私が部長をふることは分かっていたでしょ。」「そうですけど。部長がかわいそうで。」
「彼は新しい恋を見つけるわよ。」「当分引きずりそうな気がしますけど。」「大丈夫よ。」
久沓神明社の鳥居の所に来ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。あやめの家に行くと一久が待っていた。
九郎は一久の晩酌に付き合う。九郎は少し飲みたい気分だった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

継母の心得 〜 番外編 〜
トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。
【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

婚約破棄されたショックですっ転び記憶喪失になったので、第二の人生を歩みたいと思います
ととせ
恋愛
「本日この時をもってアリシア・レンホルムとの婚約を解消する」
公爵令嬢アリシアは反論する気力もなくその場を立ち去ろうとするが…見事にすっ転び、記憶喪失になってしまう。
本当に思い出せないのよね。貴方たち、誰ですか? 元婚約者の王子? 私、婚約してたんですか?
義理の妹に取られた? 別にいいです。知ったこっちゃないので。
不遇な立場も過去も忘れてしまったので、心機一転新しい人生を歩みます!
この作品は小説家になろうでも掲載しています

慟哭の螺旋(「悪役令嬢の慟哭」加筆修正版)
浜柔
ファンタジー
前世で遊んだ乙女ゲームと瓜二つの世界に転生していたエカテリーナ・ハイデルフトが前世の記憶を取り戻した時にはもう遅かった。
運命のまま彼女は命を落とす。
だが、それが終わりではない。彼女は怨霊と化した。

捨てられた私が聖女だったようですね 今さら婚約を申し込まれても、お断りです
木嶋隆太
恋愛
聖女の力を持つ人間は、その凄まじい魔法の力で国の繁栄の手助けを行う。その聖女には、聖女候補の中から一人だけが選ばれる。私もそんな聖女候補だったが、唯一のスラム出身だったため、婚約関係にあった王子にもたいそう嫌われていた。他の聖女候補にいじめられながらも、必死に生き抜いた。そして、聖女の儀式の日。王子がもっとも愛していた女、王子目線で最有力候補だったジャネットは聖女じゃなかった。そして、聖女になったのは私だった。聖女の力を手に入れた私はこれまでの聖女同様国のために……働くわけがないでしょう! 今さら、優しくしたって無駄。私はこの聖女の力で、自由に生きるんだから!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる