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37話 親からの電話
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九郎はアパートに帰ると風呂に入る。玉枝も全裸で入ってくる。玉枝は九郎の体を丁寧に洗う。九郎が玉枝に言う。
「玉枝さん、部長を気に入っていたみたいだね。」「私は、争いが起きないために部長の近くにいたのよ。」
「部長は玉枝さんのこと気にいったみたいだったよ。」「そうね、でも私、怨霊だから残念ね。」
部長が玉枝に恋しても失恋確定のようである。
「でも、男子部員が玉枝さんとデートしたいと言うかもしれないよ。」
「みんな、お断りして。」「いいの、楽しめるかもしれないよ。」
「デートに行ったら九郎のこと守れないでしょ。」「それくらい大丈夫だよ。」
しかし、玉枝はデートする気はないようである。九郎は風呂を出ると布団に入る。当然のようにネグリジェ姿の玉枝が入って来る。
九郎は今日も色欲を抑えるのに苦労する。
ゴールデンウィークはまだ残っているが九郎は出かける用事はない。九郎が部屋でごろごろしているとインターフォンが鳴る。
九郎がドアを開けるとあやめがいる。あやめが九郎に言う
「おはよう、九郎。」「あやめ、おはよう。どうしたの。」
「借りていた本を返しに来たのとお昼玉枝さんと一緒に作ろうと思って食材買ってきたの。」「ありがとう。暇していたんだ。」
あやめは本を返すと続きの本を借りる。玉枝がコーヒーを入れたので、雑談をして過ごす。
しばらくするとあやめは玉枝と昼食を作りだす。すると九郎の携帯に電話がかかってくる。母親からだ。
「お母さんどうしたの。」「ゴールデンウィークは顔出さないの。」
「こちらにいるよ。」「友達はできたの。」
「いるよ。」「よかったわ。独りぼっちじゃないかと思って心配してたのよ。」
その時、あやめの声が母親の電話に聞こえる。
「誰か、一緒にいるの。」「友達がお昼作りに来ているんだ。」
「女の子の友達?」「そうだけど。」
「お父さん。九郎が女の子と付き合っているんですって。」「お母さん何言っているんだ。」
母親は父親と何か話しているらしい。今から行くかどうか相談しているようだ。
しばらくして父親が電話にでる。
「よくやったぞ、九郎。夏休みには連れてきなさい。」「嫌だよ。」
「なら、今から押し掛けるぞ。」「分かりました。連れていきます。」
「楽しみにしているぞ、未来のお嫁さんかー」「そんな仲じゃないよ。」
九郎は抗議しようとするが電話は切れる。あやめが九郎に聞く。
「ご両親からの電話?」「そうだけど、あやめを夏休みに紹介しろって言ってたよ。」
「いいわよ。」「でも、あやめのこと彼女だと思っているみたいなんだ。どうしよう。」
「彼女と言うことでもいいわ。」「あやめ、迷惑じゃない。」
「構わないわ。」「僕の彼女になってください。」
「えっ。」「あー、ごめん、実家に帰っている時だけでいいから。」
あやめは赤くなっている。九郎はあやめが本当に彼女になってくれればいいと思う。
昼は、ご飯に豚の生姜焼き、サラダ、みそ汁である。あやめが九郎に聞く。
「おいしい。」「おいしいよ。」
「玉枝さんにいろいろ教えてもらったのよ。」「それじゃ、あやめの手料理を食べれる人は幸せだね。」
「言い過ぎよ。」「本当のことだから。」
2時間ほど雑談してあやめは帰ることにする。九郎はあやめを久沓神明社の鳥居の所まで送って行く。少しでも長く一緒にいたかったのだ。
「玉枝さん、部長を気に入っていたみたいだね。」「私は、争いが起きないために部長の近くにいたのよ。」
「部長は玉枝さんのこと気にいったみたいだったよ。」「そうね、でも私、怨霊だから残念ね。」
部長が玉枝に恋しても失恋確定のようである。
「でも、男子部員が玉枝さんとデートしたいと言うかもしれないよ。」
「みんな、お断りして。」「いいの、楽しめるかもしれないよ。」
「デートに行ったら九郎のこと守れないでしょ。」「それくらい大丈夫だよ。」
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「おはよう、九郎。」「あやめ、おはよう。どうしたの。」
「借りていた本を返しに来たのとお昼玉枝さんと一緒に作ろうと思って食材買ってきたの。」「ありがとう。暇していたんだ。」
あやめは本を返すと続きの本を借りる。玉枝がコーヒーを入れたので、雑談をして過ごす。
しばらくするとあやめは玉枝と昼食を作りだす。すると九郎の携帯に電話がかかってくる。母親からだ。
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「こちらにいるよ。」「友達はできたの。」
「いるよ。」「よかったわ。独りぼっちじゃないかと思って心配してたのよ。」
その時、あやめの声が母親の電話に聞こえる。
「誰か、一緒にいるの。」「友達がお昼作りに来ているんだ。」
「女の子の友達?」「そうだけど。」
「お父さん。九郎が女の子と付き合っているんですって。」「お母さん何言っているんだ。」
母親は父親と何か話しているらしい。今から行くかどうか相談しているようだ。
しばらくして父親が電話にでる。
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「なら、今から押し掛けるぞ。」「分かりました。連れていきます。」
「楽しみにしているぞ、未来のお嫁さんかー」「そんな仲じゃないよ。」
九郎は抗議しようとするが電話は切れる。あやめが九郎に聞く。
「ご両親からの電話?」「そうだけど、あやめを夏休みに紹介しろって言ってたよ。」
「いいわよ。」「でも、あやめのこと彼女だと思っているみたいなんだ。どうしよう。」
「彼女と言うことでもいいわ。」「あやめ、迷惑じゃない。」
「構わないわ。」「僕の彼女になってください。」
「えっ。」「あー、ごめん、実家に帰っている時だけでいいから。」
あやめは赤くなっている。九郎はあやめが本当に彼女になってくれればいいと思う。
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「おいしい。」「おいしいよ。」
「玉枝さんにいろいろ教えてもらったのよ。」「それじゃ、あやめの手料理を食べれる人は幸せだね。」
「言い過ぎよ。」「本当のことだから。」
2時間ほど雑談してあやめは帰ることにする。九郎はあやめを久沓神明社の鳥居の所まで送って行く。少しでも長く一緒にいたかったのだ。
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