11 / 175
11話 ハイキング部
しおりを挟む
午後に講義がないため、九郎とあやめはつよしと美琴に連れられてハイキング部を見学することにする。
クラブ棟の2階の西端にハイキング部の部室がある。部室に入ると男子が3人のんびりと座っている。
つよしが声をかける
「部長、見学者を連れてきました。」
「よくやった。そして、ハイキング部にようこそ。」
いかつい顔の筋肉質の体をした男子が部長らしい。
九郎は質問する
「ハイキング部は、何をするんですか。」
「ハイキングに決まっているよ。そしてペンションに泊まって、キャンプファイヤーなどをして遊ぶクラブだ。」
「普段は何をするんですか。」
「部室でお茶会をする。つまり、お菓子を食べながら雑談するのだ。」
九郎はあやめに聞く
「どうする。」「どうしましょ。」
ここで部長が話を始める
「ハイキング部は今年から始まったんだ。去年までは第2ワンダーフォーゲル部だった。」
「もう一つワンダーフォーゲル部があるのですか。」
「あちらはアルプス縦走などして過酷だぞ。そこで第2ワンダーフォーゲル部を作ったのさ。」
「ゆるい感じのワンダーフォーゲル部なら山ガールとか入ってくれると考えたんだがこの状態だった。」
部長は、テーブルの上に写真をぶちまける。そこには、いかつい山男が映っている。女子の姿はない。
「そこで、今年はハイキング部にしたのだ。おかげでみこ君をはじめ3人の女子が入ってくれた。」
九郎は、世界中のワンダーフォーゲル部に謝れと思う。九郎とあやめは帰ろうとする。
部長が泣きつく
「そちらの彼女だけでも入ってくれないか。」
「私は翼君と一緒でないと入りません。」
あやめの言葉に部長は言う
「君もぜひ入ってくれ。参加は自由だ。男子部員は50人以上いるぞ。」
正直者が50人以上もいるとは、九郎は頭が痛くなる。部長は九郎に懇願する。つよしを見ると手を合わせている。
九郎は言う
「とりあえず名前だけですよ。」「だったら、私も名前書いてもいいですよ。」
あやめも入部することになる。九郎とあやめが席に座るとコーヒーとお菓子が出てくる。本当にゆるい部活のようだ。
「楽しそうなところ見つけたね。私も参加したいわ。」
玉枝が興味ありげに言う。
結局、2時間ほど雑談して過ごすことになる。そして昨年までは、きちんと訓練して山に挑んでいたことが判る。そのため2年生以上の先輩は5人しかいない。
ほとんどが1年生のクラブで幽霊部員が多そうである。
九郎とあやめは2人で帰宅する。
「本当にハイキング部入ってよかったの。」
「様子見で、雰囲気悪かったら出ないことにするよ。」
「そうね、今はだらけているだけだわ。」
「そうだね、ゆるいよね。」
「うん、明日はお願いね。」
「お祓いのこと。」
「そうよ。」
「ご期待にかなうようにするよ。」
2人はスーパーの前まで来ると分かれて帰って行く。九郎がスーパーに寄るので、あやめとはスーパーまで一緒することになっている。
九郎はスーパーで買い物をすると下宿へ帰る。
クラブ棟の2階の西端にハイキング部の部室がある。部室に入ると男子が3人のんびりと座っている。
つよしが声をかける
「部長、見学者を連れてきました。」
「よくやった。そして、ハイキング部にようこそ。」
いかつい顔の筋肉質の体をした男子が部長らしい。
九郎は質問する
「ハイキング部は、何をするんですか。」
「ハイキングに決まっているよ。そしてペンションに泊まって、キャンプファイヤーなどをして遊ぶクラブだ。」
「普段は何をするんですか。」
「部室でお茶会をする。つまり、お菓子を食べながら雑談するのだ。」
九郎はあやめに聞く
「どうする。」「どうしましょ。」
ここで部長が話を始める
「ハイキング部は今年から始まったんだ。去年までは第2ワンダーフォーゲル部だった。」
「もう一つワンダーフォーゲル部があるのですか。」
「あちらはアルプス縦走などして過酷だぞ。そこで第2ワンダーフォーゲル部を作ったのさ。」
「ゆるい感じのワンダーフォーゲル部なら山ガールとか入ってくれると考えたんだがこの状態だった。」
部長は、テーブルの上に写真をぶちまける。そこには、いかつい山男が映っている。女子の姿はない。
「そこで、今年はハイキング部にしたのだ。おかげでみこ君をはじめ3人の女子が入ってくれた。」
九郎は、世界中のワンダーフォーゲル部に謝れと思う。九郎とあやめは帰ろうとする。
部長が泣きつく
「そちらの彼女だけでも入ってくれないか。」
「私は翼君と一緒でないと入りません。」
あやめの言葉に部長は言う
「君もぜひ入ってくれ。参加は自由だ。男子部員は50人以上いるぞ。」
正直者が50人以上もいるとは、九郎は頭が痛くなる。部長は九郎に懇願する。つよしを見ると手を合わせている。
九郎は言う
「とりあえず名前だけですよ。」「だったら、私も名前書いてもいいですよ。」
あやめも入部することになる。九郎とあやめが席に座るとコーヒーとお菓子が出てくる。本当にゆるい部活のようだ。
「楽しそうなところ見つけたね。私も参加したいわ。」
玉枝が興味ありげに言う。
結局、2時間ほど雑談して過ごすことになる。そして昨年までは、きちんと訓練して山に挑んでいたことが判る。そのため2年生以上の先輩は5人しかいない。
ほとんどが1年生のクラブで幽霊部員が多そうである。
九郎とあやめは2人で帰宅する。
「本当にハイキング部入ってよかったの。」
「様子見で、雰囲気悪かったら出ないことにするよ。」
「そうね、今はだらけているだけだわ。」
「そうだね、ゆるいよね。」
「うん、明日はお願いね。」
「お祓いのこと。」
「そうよ。」
「ご期待にかなうようにするよ。」
2人はスーパーの前まで来ると分かれて帰って行く。九郎がスーパーに寄るので、あやめとはスーパーまで一緒することになっている。
九郎はスーパーで買い物をすると下宿へ帰る。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛するあなたへ最期のお願い
つぶあん
恋愛
アリシア・ベルモンド伯爵令嬢は必死で祈っていた。
婚約者のレオナルドが不治の病に冒され、生死の境を彷徨っているから。
「神様、どうかレオナルドをお救いください」
その願いは叶い、レオナルドは病を克服した。
ところが生還したレオナルドはとんでもないことを言った。
「本当に愛している人と結婚する。その為に神様は生き返らせてくれたんだ」
レオナルドはアリシアとの婚約を破棄。
ずっと片思いしていたというイザベラ・ド・モンフォール侯爵令嬢に求婚してしまう。
「あなたが奇跡の伯爵令息ですね。勿論、喜んで」
レオナルドとイザベラは婚約した。
アリシアは一人取り残され、忘れ去られた。
本当は、アリシアが自分の命と引き換えにレオナルドを救ったというのに。
レオナルドの命を救う為の契約。
それは天使に魂を捧げるというもの。
忽ち病に冒されていきながら、アリシアは再び天使に希う。
「最期に一言だけ、愛するレオナルドに伝えさせてください」
自分を捨てた婚約者への遺言。
それは…………

【完結】365日後の花言葉
Ringo
恋愛
許せなかった。
幼い頃からの婚約者でもあり、誰よりも大好きで愛していたあなただからこそ。
あなたの裏切りを知った翌朝、私の元に届いたのはゼラニウムの花束。
“ごめんなさい”
言い訳もせず、拒絶し続ける私の元に通い続けるあなたの愛情を、私はもう一度信じてもいいの?
※勢いよく本編完結しまして、番外編ではイチャイチャするふたりのその後をお届けします。

AV研は今日もハレンチ
楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo?
AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて――
薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる