8 / 175
8話 4人組結成
しおりを挟む
九郎と玉枝は帰宅すると玉枝が夕食を作る。
おかずは、鶏肉が入った根野菜の煮物である。野菜は丁寧に面取りされている。
玉枝が九郎に料理の出来栄えを聞く
「お味はどお。」
「おいしいよ。」
「おかわりは、私でいいかしら。」
玉枝は一言多いため、九郎の感謝の気持ちは目減りする。
九郎が風呂に入ると玉枝は丁寧に体を洗ってくれる。
「図書館ではありがとう。」
「あの霊のこと、九郎ちゃん危なかったのよ。憑りつかれるところだったわ。」
「玉枝さんは、僕に憑りついていないの。」
玉枝は笑いながら言う
「一緒にいるだけよ。私が憑りついたら死んじゃうわよ。」
「一緒にいてくれるだけでいいです。」
九郎はまだ死にたくない。やっと女の友達が出来たのだ。人生これからなのである。
寝ると玉枝はネグリジェ姿で添い寝してくる。九郎は精神統一しながら眠りにつく。
朝起きると玉枝は朝食を作ってくれている。今朝はご飯でみそ汁と卵焼きに子持ちししゃもを焼いたものである。
大学へ行くため、九郎が着替えると玉枝は桜色のワンピース姿になる。
「どお、似合う?」
「似合っているよ。」
九郎はきれいだと思うが玉枝に言うと図に乗ると思うので言わない。
大学へ着くと木村つよしが声をかけてくる。
「翼、おはよう。」
「おはよう。」
「社本さんと一緒じゃないのか。」
「違うよ。」
「昨日は社本さんと1日一緒にいただろ。」
九郎は、昨日のことを思い出し、1日一緒にいたことに気づく。
「そうだね。」
「どうやって、あの社本さんを落としたんだ。」
「友達になっただけだよ。」
「うらやましい奴め。社本さんかわいいから、みんな声をかけていたんだぞ。」
「みんなって、木村もか。」
「俺も撃沈している。」
「社本さん人気あるんだ。」
「知らなかったのか。どこまで行ったんだ。キスしたか。」
「友達になっただけだよ。一緒にお昼食べて、レポート書いただけだよ。」
「あっ、レポート忘れていた。見せてくれ。」
「昨日、教授に提出したよ。」
「そうか。」
つよしは肩を落とす。
教室に入って九郎とつよしは並んで席に着く。そこにあやめが九郎の隣に座る。あやめの隣には女子が座る。あやめの友達のようだ。
あやめが九郎に挨拶する
「おはよう。今日は友達と一緒?」
「木村つよしです。友達だよな、九郎。」
つよしは、九郎を名前で呼んで友達アピールする。
「そうだな、つよし。」「おはよう。社本さんも友達と一緒?」
「柏木美琴だよ。みこと呼んで。」
「みこさん、よろしく。」
つよしが軽い感じで挨拶する。
美琴が言う
「あなたが翼君ね。あやめから聞いているよ。」
「翼九郎です。」
九郎は答えながら、あやめが霊が見えることを話したのではと思うが、あやめが口が軽いはずはないと考え直す。
「昨日、2人でレポート書いたんでしょ。いいな。私、まだ書いてないのよ。」
つよしが美琴に言う
「みこさん、俺、レポート書いていないから一緒に書きましょう。」
「本当、約束よ。」
「講義のあと図書館でどうですか。」
「あそこ、幽霊が出るよ。」
「僕がついているから大丈夫だよ。」
「なら、お願いします。」
つよしはちゃっかり美琴と約束を取り付ける。
美琴は小柄で笑顔がかわいい女子である。
4人は、午前中の講義を揃って受ける。
昼食は4人揃って学食へ行く。九郎とあやめは弁当、つよしと美琴は学食のランチである。
美琴が九郎に言う
「翼君、本当に弁当すごいね。これだけ料理できるって尊敬するなー」
「九郎、料理できないて言ってなかったか。」
つよしの突っ込みに九郎がうそを言う
「料理できるって恥ずかしいじゃないか。」
「料理男子は持てるんだぞ。」
九郎は心の中で玉枝に謝る。しかし、玉枝は弁当を褒められて喜んでいる。
おかずは、鶏肉が入った根野菜の煮物である。野菜は丁寧に面取りされている。
玉枝が九郎に料理の出来栄えを聞く
「お味はどお。」
「おいしいよ。」
「おかわりは、私でいいかしら。」
玉枝は一言多いため、九郎の感謝の気持ちは目減りする。
九郎が風呂に入ると玉枝は丁寧に体を洗ってくれる。
「図書館ではありがとう。」
「あの霊のこと、九郎ちゃん危なかったのよ。憑りつかれるところだったわ。」
「玉枝さんは、僕に憑りついていないの。」
玉枝は笑いながら言う
「一緒にいるだけよ。私が憑りついたら死んじゃうわよ。」
「一緒にいてくれるだけでいいです。」
九郎はまだ死にたくない。やっと女の友達が出来たのだ。人生これからなのである。
寝ると玉枝はネグリジェ姿で添い寝してくる。九郎は精神統一しながら眠りにつく。
朝起きると玉枝は朝食を作ってくれている。今朝はご飯でみそ汁と卵焼きに子持ちししゃもを焼いたものである。
大学へ行くため、九郎が着替えると玉枝は桜色のワンピース姿になる。
「どお、似合う?」
「似合っているよ。」
九郎はきれいだと思うが玉枝に言うと図に乗ると思うので言わない。
大学へ着くと木村つよしが声をかけてくる。
「翼、おはよう。」
「おはよう。」
「社本さんと一緒じゃないのか。」
「違うよ。」
「昨日は社本さんと1日一緒にいただろ。」
九郎は、昨日のことを思い出し、1日一緒にいたことに気づく。
「そうだね。」
「どうやって、あの社本さんを落としたんだ。」
「友達になっただけだよ。」
「うらやましい奴め。社本さんかわいいから、みんな声をかけていたんだぞ。」
「みんなって、木村もか。」
「俺も撃沈している。」
「社本さん人気あるんだ。」
「知らなかったのか。どこまで行ったんだ。キスしたか。」
「友達になっただけだよ。一緒にお昼食べて、レポート書いただけだよ。」
「あっ、レポート忘れていた。見せてくれ。」
「昨日、教授に提出したよ。」
「そうか。」
つよしは肩を落とす。
教室に入って九郎とつよしは並んで席に着く。そこにあやめが九郎の隣に座る。あやめの隣には女子が座る。あやめの友達のようだ。
あやめが九郎に挨拶する
「おはよう。今日は友達と一緒?」
「木村つよしです。友達だよな、九郎。」
つよしは、九郎を名前で呼んで友達アピールする。
「そうだな、つよし。」「おはよう。社本さんも友達と一緒?」
「柏木美琴だよ。みこと呼んで。」
「みこさん、よろしく。」
つよしが軽い感じで挨拶する。
美琴が言う
「あなたが翼君ね。あやめから聞いているよ。」
「翼九郎です。」
九郎は答えながら、あやめが霊が見えることを話したのではと思うが、あやめが口が軽いはずはないと考え直す。
「昨日、2人でレポート書いたんでしょ。いいな。私、まだ書いてないのよ。」
つよしが美琴に言う
「みこさん、俺、レポート書いていないから一緒に書きましょう。」
「本当、約束よ。」
「講義のあと図書館でどうですか。」
「あそこ、幽霊が出るよ。」
「僕がついているから大丈夫だよ。」
「なら、お願いします。」
つよしはちゃっかり美琴と約束を取り付ける。
美琴は小柄で笑顔がかわいい女子である。
4人は、午前中の講義を揃って受ける。
昼食は4人揃って学食へ行く。九郎とあやめは弁当、つよしと美琴は学食のランチである。
美琴が九郎に言う
「翼君、本当に弁当すごいね。これだけ料理できるって尊敬するなー」
「九郎、料理できないて言ってなかったか。」
つよしの突っ込みに九郎がうそを言う
「料理できるって恥ずかしいじゃないか。」
「料理男子は持てるんだぞ。」
九郎は心の中で玉枝に謝る。しかし、玉枝は弁当を褒められて喜んでいる。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説



とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる