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5話 燐火
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九郎が帰宅しようとすると玉枝が聞く。
「部活には入らないのかしら。」
「運動部はごめんだし、文化部はクラブ棟に怖そうなのもがいるからね。」
「悪霊のことかしら。」
「あれ、悪霊なんだ。近づかなくて正解かな。」
「退治しに行かない。」
「僕には関係ないよ。」
「私の力を見せてあげるわ。」
玉枝は、やる気である。九郎は玉枝がどうやって悪霊を退治するのか少し興味があって行くことにする。
クラブ棟は、文化部の部室が入っている3階建ての建物である。クラブ棟に入ると変わった格好をした学生が混じりカオスな雰囲気である。
そして、1階の廊下の突き当りに九郎が嫌な怖そうな感じのするものがいる。それは黒い靄を纏った赤い服の女の霊である。玉枝は悪霊と言っていた。
彼女は九郎に言う
「さっさと片づけましょうか。」
「簡単に言うけど大丈夫なの。」
「大丈夫よ。私、強いから。」
「僕、お祓いとかできないからね。」
九郎は傍観者を決め込む。玉枝は、悪霊に近づいていく。
玉枝は悪霊に言う
「さっさと立ち去るがよい。」
悪霊がうなり声を上げる
「おおおぉぉー」
「威嚇しているつもりかしら。」
玉枝が言うと彼女の周りに青い炎がいくつも浮かび上がる。悪霊は髪を振り乱し、髪が玉枝に襲い掛かる。しかし、髪は青い炎に焼かれて焼失する。
玉枝は、悪霊に青い炎をぶつける。悪霊は青い炎に包まれもがきながら消えていく。九郎は、玉枝の圧倒的な強さに驚く。
人が集まってくる。
「今の見たか。」
「青く光っていたな。」
九郎はこっそりとそこを抜け出す。玉枝が九郎に言う
「どうだった。」
彼女は自信満々である。
「どうと言われてもよく分かりません。」
九郎の答えに玉枝はがっかりする。
「あの炎は人に見えるんですね。」
「そうよ。気配を大きくすれば私をほかの人たちに見せることもできるわよ。」
「なら、僕にまとわりつく必要ないですか。」
「見える人が少ないからいいのよ。」
「僕は特別なのかな。」
「そういうこと。」
「それであの青い炎は何なの。」
「私は、燐火と呼んでいるわ。」
「燐火か。遅くならないうちに帰るよ。」
「スーパー寄って行ってね。」
九郎と玉枝は帰って行く。
「部活には入らないのかしら。」
「運動部はごめんだし、文化部はクラブ棟に怖そうなのもがいるからね。」
「悪霊のことかしら。」
「あれ、悪霊なんだ。近づかなくて正解かな。」
「退治しに行かない。」
「僕には関係ないよ。」
「私の力を見せてあげるわ。」
玉枝は、やる気である。九郎は玉枝がどうやって悪霊を退治するのか少し興味があって行くことにする。
クラブ棟は、文化部の部室が入っている3階建ての建物である。クラブ棟に入ると変わった格好をした学生が混じりカオスな雰囲気である。
そして、1階の廊下の突き当りに九郎が嫌な怖そうな感じのするものがいる。それは黒い靄を纏った赤い服の女の霊である。玉枝は悪霊と言っていた。
彼女は九郎に言う
「さっさと片づけましょうか。」
「簡単に言うけど大丈夫なの。」
「大丈夫よ。私、強いから。」
「僕、お祓いとかできないからね。」
九郎は傍観者を決め込む。玉枝は、悪霊に近づいていく。
玉枝は悪霊に言う
「さっさと立ち去るがよい。」
悪霊がうなり声を上げる
「おおおぉぉー」
「威嚇しているつもりかしら。」
玉枝が言うと彼女の周りに青い炎がいくつも浮かび上がる。悪霊は髪を振り乱し、髪が玉枝に襲い掛かる。しかし、髪は青い炎に焼かれて焼失する。
玉枝は、悪霊に青い炎をぶつける。悪霊は青い炎に包まれもがきながら消えていく。九郎は、玉枝の圧倒的な強さに驚く。
人が集まってくる。
「今の見たか。」
「青く光っていたな。」
九郎はこっそりとそこを抜け出す。玉枝が九郎に言う
「どうだった。」
彼女は自信満々である。
「どうと言われてもよく分かりません。」
九郎の答えに玉枝はがっかりする。
「あの炎は人に見えるんですね。」
「そうよ。気配を大きくすれば私をほかの人たちに見せることもできるわよ。」
「なら、僕にまとわりつく必要ないですか。」
「見える人が少ないからいいのよ。」
「僕は特別なのかな。」
「そういうこと。」
「それであの青い炎は何なの。」
「私は、燐火と呼んでいるわ。」
「燐火か。遅くならないうちに帰るよ。」
「スーパー寄って行ってね。」
九郎と玉枝は帰って行く。
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