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第133話 死人帰り3

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 沙也加はそのころ最高に幸せな気分を味わっている。
 妊娠がわかったのだ。
 竜弥と沙夜は
 「よくやった。」
と喜ぶ、たすくもうれしいがまだ学生の身分である、少し複雑だ。
 そこへ美月から電話がかかってくる
 「できたわよ、赤ちゃん。」
 「おめでとう。」
 「2人揃ってお母さんね。」
 「ええ、仕事の話があるのだけれど。」
美月はいつまでも沙也加の惚気(のろけ)に付き合うつもりはない
 「えー、こんな時に仕事。」
 「あなたの力が必要よ。」
 「どんな内容。」
 「死体が動き出したんだけど、複数の霊が憑りついて動いているのよ。」
 「分かったわ、今から行くわ。」
沙也加とたすくは事務所へ行き、沙也加の車で若宮村へ行く。
 市村家に着くと美月が出てくる。
 美月の服は背中が切られている。
 たすくが美月に聞く
 「背中、どうしたんですか。」
 「ナイフで切られたわ、ケガはないわよ。」
 「そうですか。」
たすくに汗がにじむ。
 沙也加たちは父親に娘の部屋へ案内される。
 たすくは死臭に顔をそむける。
 沙也加は娘の死体に複数の霊が憑いているのが見える。
 沙也加はペットボトルの蓋を開けるとお経を唱え始める。
 娘の死体から霊が1体離れる、沙也加はそれを水の刃で切りつけると霊は霧散する。
 彼女はお経を続ける、霊が離れるたびに水の刃で切りつけ霊を霧散させる。
 最後の霊が離れると娘は動かなくなる。
 松乃の死体は棺桶に入れられ、葬式が行われる。
 そして荼毘に付される。
 沙也加たちはそこまで見届け、仕事の終わりとした。
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