水の巫女の助手になる

ぽとりひょん

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第117話 犬神3

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 沙也加の探偵事務所に舟戸沙姫が訪れる。
 彼女は嫌な予感を感じる
 「叔母様、何か用でしょうか。」
 「頼みごとを聞いて欲しいの、たすくさんもいいでしょ。」
 「何をするつもりですか。」
 「沙也加とたすくさんはキスをするだけでいいわ、後は何とかするから。」
沙也加とたすくは赤くなる
 「何をするつもりです。」
 「泥棒に逃げられてしまったの。」
 「それで私たちのキスと関係があるのですか。」
 「せかさないで、相手は人並外れた動きと力を持っているわ。」
 「そうですか。」
 「それでその男、犬神じゃないかと思うの。」
 「確認はしていないんですね。」
 「ええ、だから彼の前でキスして欲しいの。」
 「私が見て犬神憑きか確認してからでいいでしょ。」
 「でもキス慣れているでしょ。」
 「人前ではしません。」
 「では、頼みますね。」
沙姫は引き受けるとの確認も取らず立ち去る、2人の参加は決定事項のようだ。

 戌井吉勝は自分のアパートに堂々と帰ってきている。
 沙姫と沙夜は再び彼を捕まえることに挑戦する。
 今回は沙也加とたすくもいる。
 彼のアパートの周囲に警察官が配置され、みんな18リットルの水が入ったポリタンクを持っている。
 また、アパートの周囲に霧が立ち込める。
 飛び彦がアパートを出るとまた霧が出ている。
 彼はまた2人組の女の仕業だと思う。
 彼は用心する、前回は逃げることが出来たが関わりたくない相手である。
 霧の中から水刃が飛んでくる、彼は避けると反対の方向へ逃げる。
 彼は誘導されるのを避けるつもりである。
 行く手を妨げるよに水のトゲが地面から突き出る。
 彼はトゲを飛び越え逃げる。
 いくつかの攻撃をかわしながら反対方向へ逃げると
 先日の2人組の女性に出くわす
 「私の方が1枚上手でしたね。」
沙姫が勝ち誇ったように言う
 「でも、どうやって捕まえるつもりだ。」
飛び彦が言う。
 沙也加とたすくは手をつないで彼を見る。
 彼の体には痩せた犬のような獣の霊が憑りついている。
 たすくが沙也加に言う
 「何ですかあれ。」
 「あれが犬神かしら、初めて見るわ。」
沙也加が答える。
 沙夜が聞く
 「憑いているのね。」
 「はい。」
沙也加とたすくはキスをする。
 すると陽の光が出て獣の霊の力を弱める。
 沙姫が飛び彦に水の刀で切りかかる。
 彼はかわすが先日の切れはない。
 かわしたところには沙夜が待ち構え、盾で彼を殴りつける。
 彼は地面に倒れる。
 沙也加が水の刀で獣の首をはねると獣の霊は霧散する。
 「取り付いていた霊は祓ったわ。」
沙也加が言うと、警察官が彼を逮捕する。
 飛び彦は、人並外れた運動神経と力を失っている。
 沙夜がたすくに言う
 「いつ、沙也加と結婚するの。」
 「僕はまだ学生ですから。」
 「早く、沙也加を幸せにしてくださいね。」
沙也加とたすくは赤くなり気まずそうにする。
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