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第113話 たすく、さらわれる2

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 沙也加は事務所で待ったいるが予定の時間になってもたすくは現れない。
 彼女は気になるが、依頼もないのでのんびり待つことにする。
 夕方になって沙也加が心配になってきたころ、美月がやって来る
 「たすく様がさらわれましたわ。」
 「たすくが、どういうこと」
 「さらったのは鬼頭亜香子ですわ。」
 「やってくれるわね。」
 「どうするつもり。」
 「取り返すのよ。」
沙也加は当然のように言う。
 たすくは沙也加のものなのだ。
 美月は言う
 「たすく様はこれからも狙われますわよ。」
 「そうでしょうね。」
 「沙也加、私と提携を結ばない。」
 「あなたと。」
 「ええ、五條家の傘下なら手を出しずらくなるわ。」
 「条件があるんでしょ。」
 「もちろんあるわ。」
 「妾の件ね。」
 「そうよ、結婚もお付き合いもいいから子種が欲しいわ。」
 「条件をのむと思っているの。」
 「もちろんよ。」
 「そんなの嫌に決まっているでしょ。」
 「浮気とは違うわ、取引よ。」
沙也加はたすくが他の誰かと夜を過ごすのに耐えられない
 「それ以外の条件なら飲むわよ。」
 「条件は1つだけよ。」
沙也加は断腸の思いで答える
 「分かったわ。」
 「賢い選択よ。」
沙也加は美月に負けた気分である。
 美月は沙也加に言う
 「あとは任せて、直ぐにたすく様は解放されるわ。」
沙也加と亜香子は美月の手の中で踊っているのである。
 美月は家に連絡を入れる。
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