水の巫女の助手になる

ぽとりひょん

文字の大きさ
上 下
109 / 144

第109話 見えてる?

しおりを挟む
 常盤克幸ときわかつゆきはマンションに住んでいる。
 マンションのエントランスには何かが居る。
 克幸にはエレベーターの乗り降りの際、それが目の端に映る。
 しかし、克幸は無視をしている。
 克幸には時たまあり得ないものが見えることがある。
 彼はその度、見えないふりをしてやり過ごしている。
 ある日、エントランスの何かが克幸の顔を覗き込む。
 それはおじさんの顔である。
 それから毎日、それは彼の顔を覗き込む。
 そして、それは語り掛けてくる
 「見えてる?」
克幸は何もないように装って、やり過ごす。
 それは克幸の前に立つようになる。
 とうとうそれは克幸と一緒にエレベーターに乗り込む。
 彼の部屋は6階だが4階のボタンを押す。
 彼は4階で降りるがそれは付いて来なかった。
 朝、登校するためエレベーターに乗るとそれがいる。
 克幸は下校途中、五條家を訪れる。
 彼は、クラスメートが亡くなる前に五條家に相談に行くというのを聞いていたのである。
 家長代行の五條樹が応対する
 「どのような用件ですか。」
 「霊に付きまとわれているのです。」
 「そうですか。」
 「このままだと、家にまで付いて来そうです。」
 「私たちは呪い専門ですので除霊はできません。」
 「そうなのですか。」
 「代わりに、祓い屋を紹介しましょう。」
樹は克幸に古馬沙也加を紹介される。
 克幸は浜田駅から朝宮駅に行く。
 古馬沙也加の事務所は朝宮駅の近くにある。
 しかし。探偵事務所になっている。
 彼は、ここでいいのかと思いながら訪れる。
 所長の沙也加が応対する
 「何か御用ですか。」
 「五條さんの紹介で来ました。」
 「霊の調査ですね。」
 「はい、マンションに住んでいるのですが、エントランスに霊がいるのです。」
 「無視してはどうですか。」
 「無視していたのですが、付きまとわれるよになったのです、何とかならないでしょうか。
 「分かりました、ところで依頼料は大丈夫ですか。」
彼女は電卓でおおよその依頼料をはじき出す。
 克幸は金額を見て、携帯で父親と相談する。
 そして、依頼料は父親が払うことになる
 「依頼料は父が払います。」
沙也加は依頼を受けることにする。
 克幸は沙也加とたすくを案内する。
 3人は朝宮駅から浜田駅に移動し、駅から歩いてマンションに着く。
 エントランスの入るが霊の姿は見えない。
 克幸は言う
 「いつもはここに居るのです。」
 「そうですか、霊の気配もありませんね。」
 「一応、家までお願いします。」
沙也加とたすくは手をつなぐ。
 3人はエレベーターに乗るがここにも霊はいない。
 6階につき、通路に出ると克幸は青くなる
 「家に前にあいつがいます。」
沙也加は霊に近づくと水の刃で霊を切りつけ霧散させる。
 克幸は驚く、水が刃となって霊を切りつけたのだ
 「霊が消えた。」
 「これで大丈夫ですよ。」
 「ありがとうございます。」
依頼はあっさり片付く。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

逢魔ヶ刻の迷い子3

naomikoryo
ホラー
——それは、閉ざされた異世界からのSOS。 夏休みのある夜、中学3年生になった陽介・隼人・大輝・美咲・紗奈・由香の6人は、受験勉強のために訪れた図書館で再び“恐怖”に巻き込まれる。 「図書館に大事な物を忘れたから取りに行ってくる。」 陽介の何気ないメッセージから始まった異変。 深夜の図書館に響く正体不明の足音、消えていくメッセージ、そして—— 「ここから出られない」と助けを求める陽介の声。 彼は、次元の違う同じ場所にいる。 現実世界と並行して存在する“もう一つの図書館”。 六人は、陽介を救うためにその謎を解き明かしていくが、やがてこの場所が“異世界と繋がる境界”であることに気付く。 七不思議の夜を乗り越えた彼らが挑む、シリーズ第3作目。 恐怖と謎が交錯する、戦慄のホラー・ミステリー。 「境界が開かれた時、もう戻れない——。」

実体験したオカルト話する

鳳月 眠人
ホラー
夏なのでちょっとしたオカルト話。 どれも、脚色なしの実話です。 ※期間限定再公開

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

龍神の巫女の助手になる~大学生編~

ぽとりひょん
ホラー
大学生になった中野沙衣は、探偵事務所?を開くが雇う助手たちが長続きしない。 沙衣の仕事のお祓いの恐怖に耐えられないのだ。 そんな時、高校性のころから知り合いの中井祐二が仕事の依頼に来る。 祐二は依頼料を払う代わりに助手のバイトをすることになる。 しかし、祐二は霊に鈍感な男だった。

怪談実話 その3

紫苑
ホラー
ほんとにあった怖い話…

ファムファタールの函庭

石田空
ホラー
都市伝説「ファムファタールの函庭」。最近ネットでなにかと噂になっている館の噂だ。 男性七人に女性がひとり。全員に指令書が配られ、書かれた指令をクリアしないと出られないという。 そして重要なのは、女性の心を勝ち取らないと、どの指令もクリアできないということ。 そんな都市伝説を右から左に受け流していた今時女子高生の美羽は、彼氏の翔太と一緒に噂のファムファタールの函庭に閉じ込められた挙げ句、見せしめに翔太を殺されてしまう。 残された六人の見知らぬ男性と一緒に閉じ込められた美羽に課せられた指令は──ゲームの主催者からの刺客を探し出すこと。 誰が味方か。誰が敵か。 逃げ出すことは不可能、七日間以内に指令をクリアしなくては死亡。 美羽はファムファタールとなってゲームをコントロールできるのか、はたまた誰かに利用されてしまうのか。 ゲームスタート。 *サイトより転載になります。 *各種残酷描写、反社会描写があります。それらを増長推奨する意図は一切ございませんので、自己責任でお願いします。

処理中です...