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第75話 牛頭沼2
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翌朝、沙也加とたすくは牛頭沼へ向かう、沼の周りは大きな公園になっている。
沙也加は公園の駐車場に車を止める。
そして2人は手をつないで沼の周りを歩く、沼は整備されていて入れないように柵も作られている。
たすくは沙也加に
「取材スタッフが何かに引きずり込まれたんですよね。」
「そうらしいわ。」
「でも、柵があるのにどうやって引きずり込んだんでしょう。」
「あなたも六角堂の時、池に柵があるのに引きずり込まれたでしょ。」
「そうでした、でもどうやって落ちたかはっきり覚えていないんです。」
「頭から引きずり込まれたのよ。」
「二度とごめんです。」
2人は30分ほどで沼を1周する。
「危なそうな霊はいませんね。」
「そうね、霊の数が少なすぎるわ。」
「そういえばそうですね。」
「夜を待った方が良さそうね。」
こうして夜を待つことになる。
2人は公園でのんびり過ごす。
「たすくは大学を卒業したらどうするの。」
「まだ決めていません。」
「私の事務所に永久就職はどお、かわいいお嫁さんが付いて来るわよ。」
「沙也加は、いつまでこの仕事を続けるの。」
「体力の続く限りかな。」
「ぼくが働くので、結婚したら引退しませんか。」
「どうして、危険だから。」
「そうです、いつ死んでもおかしくないじゃないですか。」
「辞められないな。」
「どうしてですか。」
「私にしかできないからよ。」
「結婚しても続けるのですね。」
「そうよ、あなたと一緒にね。」
この後、2人は他愛のない話で時間をつぶす。
日か落ち、暗闇が迫って来る。
しかし、牛頭沼の周りには所々街路灯があり真っ暗になることはない。
沙也加とたすくは手をつなぎ、ゆっくり歩きながら沼の周りを周る。
そして、深夜0時頃、沼から黒い塊が這い上がって来る
「何ですかあれ、霊団に似てますけど。」
「霊団よ、おかしいわ、さっきまで気配がなかったのよ。」
沙也加は、沼の水で水の刃を作り霊団を切りつける、霊団は水の刃と共に霧散する。
その時、彼女は異様な気配を感じる。
たすくを握る手が震える。
「沙也加・・・」
たすくは彼女に声をかけようとすると異様な気配を感じる、たすくが感じられるのは異形の気配である。
沙也加とたすくの前に突然、白い着物を着た女が立っている。
女の額には2本の角があり、赤い目で2人を見ている。
沙也加は公園の駐車場に車を止める。
そして2人は手をつないで沼の周りを歩く、沼は整備されていて入れないように柵も作られている。
たすくは沙也加に
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「そうらしいわ。」
「でも、柵があるのにどうやって引きずり込んだんでしょう。」
「あなたも六角堂の時、池に柵があるのに引きずり込まれたでしょ。」
「そうでした、でもどうやって落ちたかはっきり覚えていないんです。」
「頭から引きずり込まれたのよ。」
「二度とごめんです。」
2人は30分ほどで沼を1周する。
「危なそうな霊はいませんね。」
「そうね、霊の数が少なすぎるわ。」
「そういえばそうですね。」
「夜を待った方が良さそうね。」
こうして夜を待つことになる。
2人は公園でのんびり過ごす。
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「私の事務所に永久就職はどお、かわいいお嫁さんが付いて来るわよ。」
「沙也加は、いつまでこの仕事を続けるの。」
「体力の続く限りかな。」
「ぼくが働くので、結婚したら引退しませんか。」
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「そうです、いつ死んでもおかしくないじゃないですか。」
「辞められないな。」
「どうしてですか。」
「私にしかできないからよ。」
「結婚しても続けるのですね。」
「そうよ、あなたと一緒にね。」
この後、2人は他愛のない話で時間をつぶす。
日か落ち、暗闇が迫って来る。
しかし、牛頭沼の周りには所々街路灯があり真っ暗になることはない。
沙也加とたすくは手をつなぎ、ゆっくり歩きながら沼の周りを周る。
そして、深夜0時頃、沼から黒い塊が這い上がって来る
「何ですかあれ、霊団に似てますけど。」
「霊団よ、おかしいわ、さっきまで気配がなかったのよ。」
沙也加は、沼の水で水の刃を作り霊団を切りつける、霊団は水の刃と共に霧散する。
その時、彼女は異様な気配を感じる。
たすくを握る手が震える。
「沙也加・・・」
たすくは彼女に声をかけようとすると異様な気配を感じる、たすくが感じられるのは異形の気配である。
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