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第73話 鶏塚(にわとりづか)
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沙也加の探偵事務所に初老の男が訪れる
「私は、旅館を経営しているのですが、妻が原因不明の病気で寝込んでいます、そこで古馬先生に見ていただきたいのです。」
「私は医者でなく探偵ですが。」
「存じています、医者が匙を投げましたので、知り合いの神主に見てもらったところ呪いではないかと言うんです。」
「では、その呪いを調べて欲しいということですか。」
「はい、お願いします。」
「私は呪いは門外ですし解呪も出来ません。」
「何とかお願いできませんでしょうか。」
「ただ、もうすぐ呪いの専門家が来るかもしれませんので待ちましょう。」
男は、たすくの出したお茶を飲みながらその人物を待つことにする。
しばらくするとその人物がやって来る。
五條美月が
「たすく様はいますか。」
と言いながら入って来る。
しかし、今日はトレードマークの黒ずくめの衣装ではなく、フリル付きの明るい衣装である。
いきなりたすくに言い寄る
「たすく様、仕事が終わったらデートしませんか。」
「ぼくには沙也加がいると言っているですけど。」
たすくは断る、沙也加の前だ当然である。
沙也加が男に言う
「この人です。」
「えっ、大丈夫ですか。」
男は心配になる。
「美月さん、お客さんよ。」
「えーお客、面倒くさいなー」
美月は乗り気ではない、デートを断られて気分が良くないのだ。
「お客と言うのはあなた。」
美月は面倒と言いながら仕事モードになる。
「はい、旅館を経営しているのですが、妻が寝込んでいて、神主に見てもらったところ呪われていると。」
「その神主は呪いの正体は分からなかったの。」
「はい、呪いではないかと言うことでした。」
「じゃ、呪いと決まったわけじゃないのね。」
「そういうことになります。」
「今回は、沙也加とたすく様と3人で行きましょう。」
美月は沙也加と共同で仕事をすることを提案する。
「奥さんに何か憑いていたら私が祓うのね。」
「そういうことよ。」
こうして、3人は翌日。旅館に向かうことになる。
翌日、美月の車で旅館に向かう、運転手付きの車である。
後部座席の中央にたすく両側に沙也加と美月が座る
「たすく様と旅行なんて嬉しいですわ。」
美月は2人の世界に浸ろうとする
「私もいることを忘れないで。」
沙也加が抗議する。
旅館に着くと男の妻を見る、美月も霊を見ることはできる、妻に霊が憑いていることはない。
沙也加は旅館の気配を探るが力のある霊の気配はなく、妻にも霊は憑いていない。
沙也加はカバンに入れてある紙を広げる円の中に梵字のような模様がある。
そして沙也加は言う
「あちらの方に何かあるみたい。」
部屋から北東の方を指す。
美月が部屋に陣を張り探る
「これは鶏塚の呪いね。」
「鶏塚ですか。」
「ええ、鶏を埋めて呪いをかけるの。」
「呪いは解けるのですか。」
「鶏を掘り出して弔えばいいわ。」
「どこに埋まっているのですか。」
「沙也加が言った通りの方向に埋まっているわ。」
「裏庭ですね。」
男はシャベルを用意する。
3人と男は裏庭に行く、すると割と新しく土を掘り返した跡がある。
男が土を掘り返すと雄の鶏が埋まっている。
美月が男に言う
「後は弔うだけよ。」
「ありがとうございます。」
男は感謝する。
帰りの車も後部座席にたすくが中央に座り両側に沙也加と美月が座る。
美月が沙也加に質問する
「あなた魔術使えたの。」
「ええ、優秀ではないけど少しね。」
「龍神の力があれば、魔術は必要ないんじゃない。」
「私は龍神様の力が弱いからいろいろと習ったのよ。」
「優秀な親を持つと苦労するわね。」
「あなたはどうなの、呪いの一族でしょ。」
「私は優秀だし、霊も見えるからね、一族では実力者よ。」
「足元すくわれないよにね。」
「分かっているわ、あなたたち何度か死にかけているでしょ。」
「知っているの。」
「一族の情報網よ。」
沙也加とたすくのことは美月に筒抜けのようだ。
「私は、旅館を経営しているのですが、妻が原因不明の病気で寝込んでいます、そこで古馬先生に見ていただきたいのです。」
「私は医者でなく探偵ですが。」
「存じています、医者が匙を投げましたので、知り合いの神主に見てもらったところ呪いではないかと言うんです。」
「では、その呪いを調べて欲しいということですか。」
「はい、お願いします。」
「私は呪いは門外ですし解呪も出来ません。」
「何とかお願いできませんでしょうか。」
「ただ、もうすぐ呪いの専門家が来るかもしれませんので待ちましょう。」
男は、たすくの出したお茶を飲みながらその人物を待つことにする。
しばらくするとその人物がやって来る。
五條美月が
「たすく様はいますか。」
と言いながら入って来る。
しかし、今日はトレードマークの黒ずくめの衣装ではなく、フリル付きの明るい衣装である。
いきなりたすくに言い寄る
「たすく様、仕事が終わったらデートしませんか。」
「ぼくには沙也加がいると言っているですけど。」
たすくは断る、沙也加の前だ当然である。
沙也加が男に言う
「この人です。」
「えっ、大丈夫ですか。」
男は心配になる。
「美月さん、お客さんよ。」
「えーお客、面倒くさいなー」
美月は乗り気ではない、デートを断られて気分が良くないのだ。
「お客と言うのはあなた。」
美月は面倒と言いながら仕事モードになる。
「はい、旅館を経営しているのですが、妻が寝込んでいて、神主に見てもらったところ呪われていると。」
「その神主は呪いの正体は分からなかったの。」
「はい、呪いではないかと言うことでした。」
「じゃ、呪いと決まったわけじゃないのね。」
「そういうことになります。」
「今回は、沙也加とたすく様と3人で行きましょう。」
美月は沙也加と共同で仕事をすることを提案する。
「奥さんに何か憑いていたら私が祓うのね。」
「そういうことよ。」
こうして、3人は翌日。旅館に向かうことになる。
翌日、美月の車で旅館に向かう、運転手付きの車である。
後部座席の中央にたすく両側に沙也加と美月が座る
「たすく様と旅行なんて嬉しいですわ。」
美月は2人の世界に浸ろうとする
「私もいることを忘れないで。」
沙也加が抗議する。
旅館に着くと男の妻を見る、美月も霊を見ることはできる、妻に霊が憑いていることはない。
沙也加は旅館の気配を探るが力のある霊の気配はなく、妻にも霊は憑いていない。
沙也加はカバンに入れてある紙を広げる円の中に梵字のような模様がある。
そして沙也加は言う
「あちらの方に何かあるみたい。」
部屋から北東の方を指す。
美月が部屋に陣を張り探る
「これは鶏塚の呪いね。」
「鶏塚ですか。」
「ええ、鶏を埋めて呪いをかけるの。」
「呪いは解けるのですか。」
「鶏を掘り出して弔えばいいわ。」
「どこに埋まっているのですか。」
「沙也加が言った通りの方向に埋まっているわ。」
「裏庭ですね。」
男はシャベルを用意する。
3人と男は裏庭に行く、すると割と新しく土を掘り返した跡がある。
男が土を掘り返すと雄の鶏が埋まっている。
美月が男に言う
「後は弔うだけよ。」
「ありがとうございます。」
男は感謝する。
帰りの車も後部座席にたすくが中央に座り両側に沙也加と美月が座る。
美月が沙也加に質問する
「あなた魔術使えたの。」
「ええ、優秀ではないけど少しね。」
「龍神の力があれば、魔術は必要ないんじゃない。」
「私は龍神様の力が弱いからいろいろと習ったのよ。」
「優秀な親を持つと苦労するわね。」
「あなたはどうなの、呪いの一族でしょ。」
「私は優秀だし、霊も見えるからね、一族では実力者よ。」
「足元すくわれないよにね。」
「分かっているわ、あなたたち何度か死にかけているでしょ。」
「知っているの。」
「一族の情報網よ。」
沙也加とたすくのことは美月に筒抜けのようだ。
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