38 / 144
第38話 戻らずの森3
しおりを挟む
森に入った3人は中を進んでいく、下草は生えておらず意外に歩きやすいが昼なのに薄暗い。
アシスタントが怯えたように
「この森、変ですよ、さっきから鳥の鳴き声がしません。」
「そうね、霊も全く見かけないわ。」
「霊がいないとおかしいのですか。」
「ええ、どこにでもいるものよ。」
沙也加は答える。
沙也加は、空気中の水分を使って気配を探っている、周囲数百メートルに動くものがあれば感知できるはずであるが何もない。
「何もないですね、毎年行方不明者が出ていればゴミか何か落ちていそうですが。」
たすくが言う。
森の中は異常なほど何もない。
半日、歩き回るが何も見つからない。
3人は、森の中で夜を過ごすことになる。
アシスタントは、怯え切っている
「ここで夜を過ごすのですか。」
「そうよ、ここには霊も何もいないから大丈夫よ。」
「でも、気味か悪くて。」
「仕事でしょ。」
沙也加が説得する。
「そうでした、私の将来がかかっているのでした。」
「何か約束してきたのですか。」
たすくが聞く
「はい、何か情報を持ち帰れば昇進できるんです。」
沙也加は高額の報酬のために来た自分と同じだと思う。
森の夜が更けていき、3人は眠る。
沙也加は変化を感じ取る。
急に空気中の水分が増加しているのだ。
これは、沙也加が水を操るため感知できたものである。
彼女は、たすくとアシスタントを起こし水の陣を張り、2人に声を出さないように指示する。
あたりは濃い霧に包まれる、そして、祭りばやしがどこからか聞こえてくる。
アシスタントが陣を出ようとする、それをたすくが止める。
霧の中を何かが歩いて来る、霧の中から現れたそれは、異形のものであった。
一つ目に耳まで裂けた口をしており、赤黒い肌をして裸に腰巻をしている姿は角があれば赤鬼である。
それはあたりに探し物があるように見回す、しかし、水の陣の中にいる沙也加たちは見えない。
それは、しばらくして立ち去って行く。
沙也加は陣を張る続ける、夜明けまでまだ3時間近くある。
アシスタントが怯えたように
「この森、変ですよ、さっきから鳥の鳴き声がしません。」
「そうね、霊も全く見かけないわ。」
「霊がいないとおかしいのですか。」
「ええ、どこにでもいるものよ。」
沙也加は答える。
沙也加は、空気中の水分を使って気配を探っている、周囲数百メートルに動くものがあれば感知できるはずであるが何もない。
「何もないですね、毎年行方不明者が出ていればゴミか何か落ちていそうですが。」
たすくが言う。
森の中は異常なほど何もない。
半日、歩き回るが何も見つからない。
3人は、森の中で夜を過ごすことになる。
アシスタントは、怯え切っている
「ここで夜を過ごすのですか。」
「そうよ、ここには霊も何もいないから大丈夫よ。」
「でも、気味か悪くて。」
「仕事でしょ。」
沙也加が説得する。
「そうでした、私の将来がかかっているのでした。」
「何か約束してきたのですか。」
たすくが聞く
「はい、何か情報を持ち帰れば昇進できるんです。」
沙也加は高額の報酬のために来た自分と同じだと思う。
森の夜が更けていき、3人は眠る。
沙也加は変化を感じ取る。
急に空気中の水分が増加しているのだ。
これは、沙也加が水を操るため感知できたものである。
彼女は、たすくとアシスタントを起こし水の陣を張り、2人に声を出さないように指示する。
あたりは濃い霧に包まれる、そして、祭りばやしがどこからか聞こえてくる。
アシスタントが陣を出ようとする、それをたすくが止める。
霧の中を何かが歩いて来る、霧の中から現れたそれは、異形のものであった。
一つ目に耳まで裂けた口をしており、赤黒い肌をして裸に腰巻をしている姿は角があれば赤鬼である。
それはあたりに探し物があるように見回す、しかし、水の陣の中にいる沙也加たちは見えない。
それは、しばらくして立ち去って行く。
沙也加は陣を張る続ける、夜明けまでまだ3時間近くある。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
羅刹の花嫁 〜帝都、鬼神討伐異聞〜
長月京子
キャラ文芸
自分と目をあわせると、何か良くないことがおきる。
幼い頃からの不吉な体験で、葛葉はそんな不安を抱えていた。
時は明治。
異形が跋扈する帝都。
洋館では晴れやかな婚約披露が開かれていた。
侯爵令嬢と婚約するはずの可畏(かい)は、招待客である葛葉を見つけると、なぜかこう宣言する。
「私の花嫁は彼女だ」と。
幼い頃からの不吉な体験ともつながる、葛葉のもつ特別な異能。
その力を欲して、可畏(かい)は葛葉を仮初の花嫁として事件に同行させる。
文明開化により、華やかに変化した帝都。
頻出する異形がもたらす、怪事件のたどり着く先には?
人と妖、異能と異形、怪異と思惑が錯綜する和風ファンタジー。
(※絵を描くのも好きなので表紙も自作しております)
第7回ホラー・ミステリー小説大賞で奨励賞をいただきました。
ありがとうございました!
君との空へ【BL要素あり・短編おまけ完結】
Motoki
ホラー
一年前に親友を亡くした高橋彬は、体育の授業中、その親友と同じ癖をもつ相沢隆哉という生徒の存在を知る。その日から隆哉に付きまとわれるようになった彬は、「親友が待っている」という言葉と共に、親友の命を奪った事故現場へと連れて行かれる。そこで彬が見たものは、あの事故の時と同じ、血に塗れた親友・時任俊介の姿だった――。
※ホラー要素は少し薄めかも。BL要素ありです。人が死ぬ場面が出てきますので、苦手な方はご注意下さい。
続・骸行進(裏怪談)
メカ
ホラー
本作で語る話は、前作「骸行進」の中で
訳あって語るのを先送りにしたり、語られずに終わった話の数々である。
前作に引き続き、私の経験談や知り合い談をお話しましょう・・・。
また、前作では語られなかった「仲間たち」の話も・・・是非お楽しみください。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
駅前でアヘ顔ダブルピース晒して、あんな恥かしくて危ない歌を熱唱する羽目になるなんて
蓮實長治
ホラー
駅前で新興宗教がやってた街宣。
うっかり、それに関わってしまった結果……。
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「pixiv」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。
感染
saijya
ホラー
福岡県北九州市の観光スポットである皿倉山に航空機が墜落した事件から全てが始まった。
生者を狙い動き回る死者、隔離され狭まった脱出ルート、絡みあう人間関係
そして、事件の裏にある悲しき真実とは……
ゾンビものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる