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第36話 戻らずの森1
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古馬沙也加の探偵事務所にテレビ局のディレクターが訪れている。
「私たちは心霊番組の取材として六角堂を取り上げる計画をしていたのですが、公方先生が除霊をしてしまったのです。」
「はい、私が依頼しました。」
「そうでしたか、そこで別の心霊スポットの取材を計画しておりまして、公方先生に依頼をしようとしていましたが亡くなられてしまったのです。」
「師匠はテレビの依頼を受けなかったと思います。」
「私たちは、先生にお弟子さんがいたという情報を得まして、古馬先生のことを知ったのです、六角堂の除霊では公方先生のサポートをされたとか。」
「確かにそうです。」
「そこで古馬先生にテレビに出演をお願いしに来たのです。」
「お断りします。」
「そこを何とか、先生はお美しい方ですので、すぐに有名人ですよ。」
「聞えないのですか、断ると言っているのです。」
「何とかお願いします、場所は、戻らずの森なんです。」
「中止をお勧めします。」
「先生もですか、もう何人もの霊能者の方に断られて計画が進まないのです。」
「私はテレビに出たくありませんし、手に負えない可能性もあります。」
沙也加は一方的にしゃべるディレクターが苦手である。
散々頼み込まれたが、彼女は断り続ける。
ディレクターは渋々諦めて帰っていく。
数日後、沙也加の事務所にディレクターから電話がある
「同行する霊能者が見つかりました、次の取材では、ぜひ先生にお願いします。」
というものである。
この電話は、沙也加がディレクターの声を聴く最後の機会となる。
ディレクターは霊能力者、芸能人、カメラマン、アシスタントの5人で森に入り消息を絶ったのだ。
1泊の予定が1週間経っても戻らず、連絡も取れないことからテレビ局から警察に捜索願が出される。
捜索にはボランティア加わり行われたが、痕跡も見つからない。
とうとう週刊誌に記事として取り上げられてしまう。
たすくが沙也加に言う
「あのディレクター、自分が取材対象になってしまいましたよ。」
「私は、中止を勧めたわよ。」
「戻らずの森ってなんですか。」
「その森で行方不明になると消えてしまうのよ、持ち物はおろか死体さえ出てこないわ。」
「どこかよその世界にでも行ったのでしょうか。」
「どうかしら、関わりたくないわね。」
沙也加には、その森には直感で危険だと感じていたのである。
この時は思っていなかった、その森に関わろうとは・・・
「私たちは心霊番組の取材として六角堂を取り上げる計画をしていたのですが、公方先生が除霊をしてしまったのです。」
「はい、私が依頼しました。」
「そうでしたか、そこで別の心霊スポットの取材を計画しておりまして、公方先生に依頼をしようとしていましたが亡くなられてしまったのです。」
「師匠はテレビの依頼を受けなかったと思います。」
「私たちは、先生にお弟子さんがいたという情報を得まして、古馬先生のことを知ったのです、六角堂の除霊では公方先生のサポートをされたとか。」
「確かにそうです。」
「そこで古馬先生にテレビに出演をお願いしに来たのです。」
「お断りします。」
「そこを何とか、先生はお美しい方ですので、すぐに有名人ですよ。」
「聞えないのですか、断ると言っているのです。」
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「中止をお勧めします。」
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「私はテレビに出たくありませんし、手に負えない可能性もあります。」
沙也加は一方的にしゃべるディレクターが苦手である。
散々頼み込まれたが、彼女は断り続ける。
ディレクターは渋々諦めて帰っていく。
数日後、沙也加の事務所にディレクターから電話がある
「同行する霊能者が見つかりました、次の取材では、ぜひ先生にお願いします。」
というものである。
この電話は、沙也加がディレクターの声を聴く最後の機会となる。
ディレクターは霊能力者、芸能人、カメラマン、アシスタントの5人で森に入り消息を絶ったのだ。
1泊の予定が1週間経っても戻らず、連絡も取れないことからテレビ局から警察に捜索願が出される。
捜索にはボランティア加わり行われたが、痕跡も見つからない。
とうとう週刊誌に記事として取り上げられてしまう。
たすくが沙也加に言う
「あのディレクター、自分が取材対象になってしまいましたよ。」
「私は、中止を勧めたわよ。」
「戻らずの森ってなんですか。」
「その森で行方不明になると消えてしまうのよ、持ち物はおろか死体さえ出てこないわ。」
「どこかよその世界にでも行ったのでしょうか。」
「どうかしら、関わりたくないわね。」
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