水の巫女の助手になる

第14話 心霊ビデオ

　沙也加とたすくは東海北高校の職員室にいる。
　東海北高校は沙也加の母校でもある。
　今はノートパソコンでビデオを見たいる。
　ビデオは十数秒の短いものだ
　始め暗い海だろうかぬらっとした波間が映っているそして同課が終わる瞬間場面が変わる。
　制服を着た少女と後ろに髪を振り乱した男が写っている画面にそこで動画は終わる。
　動画を見せて大崎おおさき先生は接明する
　「この動画はある生徒のデジカメに映り込んだものです。」
　「写り込んだとは撮ったものではないのですか。」
沙也加が質問する。
　「はい、その生徒は動画を撮っていないと話しています。」
沙也加はさらに聞く
　「で、何かあったのですね。」
　「はい、動画に映っていた少女とデジカメを持っていた少女は友達なのですが、二人とも修学旅行の途中で調子が悪くなり両親が迎えに来て帰宅しました。その後、二人とも不登校になりました。私が家庭訪問したところ。この画像データを渡されたのです、おそらくは海の中に鳥居のある神社へ行った時のものだと思います。」
　「少女たちに会うことはできますか。」
　「はい、私から連絡を入れます。」
１人目の少女の家に行く、母親が応対に出る
　「娘は部屋から出てこないのです。」
沙也加はミネラルウォーターのペットボトルを取り出し
　「娘さんの部屋へ案内してください。」
と言う、そして、部屋に着くと部屋に入るなり、ペットボトルの水を出し、水の刃を作り出し飛ばす。
　水の刃は少女の周りを飛び回ると水に戻る。
　そして、沙也加は少女に語り掛ける
　「もう大丈夫ですよ、あの男は出てきませんよ。」
少女は泣き出す。
　沙也加は母親と大崎先生に話す
　「明日から学校へ行けますよ。」
たすくには沙也加の水の刃が飛び回っただけだが何かを切ったのだろうと思う。

　沙也加には少女の家に着いてから既に気配に気が付いていた。
　そして少女の部屋に入ると少女は部屋の隅にうずくまり、首と足に髪の毛が絡まり憑いている。
　沙也加は水の刃で髪の毛を切ると髪の毛は霧散する。
　そして気配も消える、本体は遠くにいるようだ。

　さらに２人目の少女の家に行く、ここでも沙也加はミネラルウォーターのペットボトルを取り出す。
　母親に娘の部屋を案内させると部屋に入り、ペットボトルの水を出し、水の刃を作り出し飛ばす。
　水の刃は少女の周りを飛び回ると水に戻る。
　そして、沙也加は少女に語り掛ける
　「大丈夫、もうあの男は出てきませんよ。」
少女は
　「もう怖い思いしなくていいの。」
　「はい」
沙也加はうなづく
　「明日から学校へ行けますよ。」
と母親と大崎先生に話す。

　沙也加は、少女の家に着くと気配から状況は1人目と同じだと感る。
　やはり少女の部屋に入ると少女は部屋の隅にうずくまり、首と足に髪の毛が絡まり憑いている。
　沙也加は水の刃で髪の毛を切ると髪の毛は霧散する。
　気配な消え去る、本体はここにもいない。
　沙也加は少女に語り掛ける
　「もう、大丈夫ですよ。」
少女は震えながら
　「あれは、もう来ない？」
　「はい、来ませんよ。」
少女は、安堵したように沙也加を見る。