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第2章 ポンコツ冒険者とダンジョン孤児
第12話 レベル2になる
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アメリーはエアハルトから異常種との遭遇から戦い、決着そしてダンジョンを出るまでを聞き取り、調書に書いていく。次にエアハルトのアビリティを測定する。
エアハルトが水晶玉に手をかざすと宝具がアビリティを紙に書きだす。
適正 剣士 レベル2 俊敏240 力185 剣技170 持久力143 魔力0 毒耐性67 スキルなし
アメリーはアビリティを見て驚く、レベル2になったばかりなのに数値がかなり高いのだ。数値だけならレベル3に近い。
「おめでとう。レベル2よ。」「魔力はどうですか。」
「0よ。」「そうですか。」
エアハルトは肩を落とす。レベル2になれば魔力が発言するかもしれないと期待していた。しかし、魔力0である。素直に喜ぶことはできない。
「何、落ち込んでいるの。たった8カ月でレベル2になったのよ。」「そうですが、僕は魔力が欲しい。」
「あなたは、エルメンヒルトと同じ8カ月でレベル2になったのよ。」「エルと同じ、これじゃエルに追いつけない。」
「エアハルト君、贅沢よ。大半の冒険者はレベル1のまま辞めていくのよ。君は勝ち残っているのよ。」「そうですね。」
「エアハルト、パーティーしよう。いい店知っているんだ。アメリーは報告書を作るから2人きりだな。」「アロイスさんたちがいるよ。また、アングラートの食卓で食事会だな。」
「アングラートの食卓か。エアハルトに弁当を作っている子がいるんだろ。」「そうだよ。」
「わかった。そこでいいよ。」「ベアトリスと喧嘩しないでよ。」
エアハルトとアルマが出てくるとアロイスたちが待っていた。
「エアハルト、どうだった。レベル2になったか。」「レベル2だよ。でも魔力0だ。」
「それがどうした。生き残った者が勝者だ。」「うん、そうだね。」
「じゃあ、飲むぞー」「「「おう」」」アルマも来るんだぞ。」「もちろん行くよ。」
6人は冒険者ギルドを出てアングラートの食卓に向かう。食堂に入るとアロイスが大声で言う。
「エアハルトがレベル2になったぞ。それもたった8カ月だ。今夜は俺のおごりだ。みんな祝ってくれ。」「「「おおっ、アロイスいいぞー」」」
テーブルに食事と酒や飲み物が出される。
「それではみんなーエアハルトに乾杯!」「「「乾杯ー」」」
食堂は大騒ぎになる。アルマはベアトリスを探す。そして、金髪に金色の瞳の少女を見つける。アルマは席を立ちベアトリスに近づいて行く。
「あなたが、ベアトリスさん。」「はい、何か御用ですか。」
「あなたね、エアハルトの弁当に毒を入れているのは。」「よくご存じですね。」
「何か恨みでもあるの。」「私はエアハルトさんのこと好きですよ。」
「じゃあどうして毒なんか・・・」「エアハルトさんは魔法が使えませんから、せめて毒耐性のお手伝いをしたのです。」
「死んだらどうするの。」「私はエアハルトさんに無事に帰ってきてほしいのです。」
「いかれているよ。」「でも、今回は役に立ったでしょ。毒を持っていたんでしょ。」
「そうね。助かったよ。」「ポーターでしょ。私のエアハルトさんを守ってね。」
「いつあなたのものになったの。」「もしかして、あなたも彼を狙っているの。」
「そうだ。俺もエアハルトが好きだ。」「頑張ってくださいね。」
アルマがベアトリスを睨みつけるがベアトリスは意に介せず仕事に戻る。仕方なくアルマは席に戻る。エアハルトがアルマに聞く。
「ベアトリスと話していたけど何かあったの。」「何もないよ。あいさつしただけ。」
アルマは不機嫌そうにから揚げにかぶりつく。アロイスがアルマに言う。
「笑えよ。今はお祝いをしているんだから。」「分かっている。」
食堂にエアハルトたちを置いて逃げたパーティーが入って来る。彼らはエアハルトの周りを囲むと頭を下げる。
「押し付けてしまって、済まなかった。」「いいよ。僕の意思で残ったんだから。」
「かし1つになるな。俺たちはグーゲルパーティーだ。俺は剣士のディータ・グーゲル、リーダーをしている。」「僕はエアハルト・アンカー、こちらはパートナーのアルマ・ヤーンだ。」
「剣士のカール・ハーマンだ。」「魔法使いのクヌート・タンホイザーだ。」「ヒーラーのユリアーネ・テレマンよ。よろしくね。」
「あそこで逃げたのは正解だよ。エアハルトもでベルアップしなかったら死んでいたかもしれないからな。まあー飲んで行ってくれ。今夜は俺のおごりだからな。」
宴は夜遅くまで続けられた。アロイスたち客は酔いつぶれるまで飲み続けたのだ。
翌日、エアハルトが異常種を倒し、レベル2になったことは街中に広まる。カリスパーティーのイオンがエルメンヒルトに言う。
「エアハルトの奴、8カ月でレベル2になったぞ。本当にエルメンヒルトの後を追うつもりなのかな。」「私はもうすぐレベル3になるわ。」
「ああ、俺もレベル4になる。」「イオンがレベル4とは、わしは追いつかれてしまうな。」
魔法使いの老人ケープが言う。イオンが興奮したように言う。
「俺とエルメンヒルトがレベルアップしたらイーリスクランの遠征に加えてもらうぞ。」「いよいよ深層だな。」「ポーターを雇わないといけないな。」
カリスパーティーは深層への遠征の話で盛り上がる。1週間後、イオンがレベル4、エルメンヒルトがレベル3になる。
エルメンヒルトのレベル3は最短での昇格を記録して話題になる。一方、エアハルトには悪いうわさが広がり始める。
エアハルトが水晶玉に手をかざすと宝具がアビリティを紙に書きだす。
適正 剣士 レベル2 俊敏240 力185 剣技170 持久力143 魔力0 毒耐性67 スキルなし
アメリーはアビリティを見て驚く、レベル2になったばかりなのに数値がかなり高いのだ。数値だけならレベル3に近い。
「おめでとう。レベル2よ。」「魔力はどうですか。」
「0よ。」「そうですか。」
エアハルトは肩を落とす。レベル2になれば魔力が発言するかもしれないと期待していた。しかし、魔力0である。素直に喜ぶことはできない。
「何、落ち込んでいるの。たった8カ月でレベル2になったのよ。」「そうですが、僕は魔力が欲しい。」
「あなたは、エルメンヒルトと同じ8カ月でレベル2になったのよ。」「エルと同じ、これじゃエルに追いつけない。」
「エアハルト君、贅沢よ。大半の冒険者はレベル1のまま辞めていくのよ。君は勝ち残っているのよ。」「そうですね。」
「エアハルト、パーティーしよう。いい店知っているんだ。アメリーは報告書を作るから2人きりだな。」「アロイスさんたちがいるよ。また、アングラートの食卓で食事会だな。」
「アングラートの食卓か。エアハルトに弁当を作っている子がいるんだろ。」「そうだよ。」
「わかった。そこでいいよ。」「ベアトリスと喧嘩しないでよ。」
エアハルトとアルマが出てくるとアロイスたちが待っていた。
「エアハルト、どうだった。レベル2になったか。」「レベル2だよ。でも魔力0だ。」
「それがどうした。生き残った者が勝者だ。」「うん、そうだね。」
「じゃあ、飲むぞー」「「「おう」」」アルマも来るんだぞ。」「もちろん行くよ。」
6人は冒険者ギルドを出てアングラートの食卓に向かう。食堂に入るとアロイスが大声で言う。
「エアハルトがレベル2になったぞ。それもたった8カ月だ。今夜は俺のおごりだ。みんな祝ってくれ。」「「「おおっ、アロイスいいぞー」」」
テーブルに食事と酒や飲み物が出される。
「それではみんなーエアハルトに乾杯!」「「「乾杯ー」」」
食堂は大騒ぎになる。アルマはベアトリスを探す。そして、金髪に金色の瞳の少女を見つける。アルマは席を立ちベアトリスに近づいて行く。
「あなたが、ベアトリスさん。」「はい、何か御用ですか。」
「あなたね、エアハルトの弁当に毒を入れているのは。」「よくご存じですね。」
「何か恨みでもあるの。」「私はエアハルトさんのこと好きですよ。」
「じゃあどうして毒なんか・・・」「エアハルトさんは魔法が使えませんから、せめて毒耐性のお手伝いをしたのです。」
「死んだらどうするの。」「私はエアハルトさんに無事に帰ってきてほしいのです。」
「いかれているよ。」「でも、今回は役に立ったでしょ。毒を持っていたんでしょ。」
「そうね。助かったよ。」「ポーターでしょ。私のエアハルトさんを守ってね。」
「いつあなたのものになったの。」「もしかして、あなたも彼を狙っているの。」
「そうだ。俺もエアハルトが好きだ。」「頑張ってくださいね。」
アルマがベアトリスを睨みつけるがベアトリスは意に介せず仕事に戻る。仕方なくアルマは席に戻る。エアハルトがアルマに聞く。
「ベアトリスと話していたけど何かあったの。」「何もないよ。あいさつしただけ。」
アルマは不機嫌そうにから揚げにかぶりつく。アロイスがアルマに言う。
「笑えよ。今はお祝いをしているんだから。」「分かっている。」
食堂にエアハルトたちを置いて逃げたパーティーが入って来る。彼らはエアハルトの周りを囲むと頭を下げる。
「押し付けてしまって、済まなかった。」「いいよ。僕の意思で残ったんだから。」
「かし1つになるな。俺たちはグーゲルパーティーだ。俺は剣士のディータ・グーゲル、リーダーをしている。」「僕はエアハルト・アンカー、こちらはパートナーのアルマ・ヤーンだ。」
「剣士のカール・ハーマンだ。」「魔法使いのクヌート・タンホイザーだ。」「ヒーラーのユリアーネ・テレマンよ。よろしくね。」
「あそこで逃げたのは正解だよ。エアハルトもでベルアップしなかったら死んでいたかもしれないからな。まあー飲んで行ってくれ。今夜は俺のおごりだからな。」
宴は夜遅くまで続けられた。アロイスたち客は酔いつぶれるまで飲み続けたのだ。
翌日、エアハルトが異常種を倒し、レベル2になったことは街中に広まる。カリスパーティーのイオンがエルメンヒルトに言う。
「エアハルトの奴、8カ月でレベル2になったぞ。本当にエルメンヒルトの後を追うつもりなのかな。」「私はもうすぐレベル3になるわ。」
「ああ、俺もレベル4になる。」「イオンがレベル4とは、わしは追いつかれてしまうな。」
魔法使いの老人ケープが言う。イオンが興奮したように言う。
「俺とエルメンヒルトがレベルアップしたらイーリスクランの遠征に加えてもらうぞ。」「いよいよ深層だな。」「ポーターを雇わないといけないな。」
カリスパーティーは深層への遠征の話で盛り上がる。1週間後、イオンがレベル4、エルメンヒルトがレベル3になる。
エルメンヒルトのレベル3は最短での昇格を記録して話題になる。一方、エアハルトには悪いうわさが広がり始める。
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