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第2章 ポンコツ冒険者とダンジョン孤児
第1話 ベアトリスと買い物
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エアハルトは防具の修理と新しい剣が出来るまで、休みになる。エアハルトは出かけずにアングラートの食卓の裏庭で木剣で稽古を1人続ける。
ベアトリスが、エアハルトの稽古を影から観察している。エアハルトは短期間で剣の腕をかなり上げている。ベアトリスは、エアハルトの剣の腕を確認すると仕事に戻る。
エアハルトが食堂で昼食を食べているとベアトリスが近づいてきてエアハルトに言う。
「せっかくの休みなのに私との約束を果たしてくれないのですか。」「僕の服を選んでくれる約束だよね。」
「はい、そうです。」「でも、ベアトリスさん仕事があるでしょ。」
「いつでも休めますから、大丈夫です。」「じゃあ、明日でもいいかな。」
「喜んでお付き合いしますわ。」「お願いします。」
ベアトリスは機嫌良さそうに仕事に戻って行く。これってデートかな。また、アロイスさんたちが知ったら騒ぎになるだろうな。黙っておこう。
翌朝、エアハルトが朝食を食べているとベアトリスが出てくる。いつもの服ではなく、ふわりとした赤いスカートにフリルの付いた白いブラウスを着ている。
金色の瞳と同じ金髪はポニーテールにしている。エアハルトは見とれて固まる。エアハルトが反応しないのでベアトリスは少しムッとして言う。
「何の感想もないの?」「いや、見とれていたんだ。」
「本当。」「とてもかわいいよ。」
「うれしいわ。エアハルトさんのためにおしゃれして良かった。」「案内をお願いできるかな。」「はい。」
エアハルトとベアトリスは、街中に出かける。ベアトリスは、エアハルトにとって縁がないような店をいくつも紹介していく。
エアハルトはベアトリスがすすめる服を3着購入する。昼になり、2人は食事のためレストランに入る。エアハルトは、いつもとは違う雰囲気に緊張する。
席に着くとベアトリスが言う。
「エアハルトさん、すごい冒険をしたんですよね。アロイスさんたちが褒めていましたもの。」「ダンジョンで罠にかかって死にかけただけですよ。」
「生きて帰ってきてよかったわ。アビリティはいくつですか。」「僕のアビリティですか。」
「聞いてはいけなかったでしょうか。」「いいえ、適正剣士、俊敏140、力132、剣技120、持久力101です。」
「魔力はどうなんですか。」「魔力は0です。代わりに耐毒性47もあるんです。」
「スキルは無いんですか。」「まだ発現していません。魔力0なんて、ひどいでしょ。」
「そんなことありませんわ。剣士なんですから剣の腕が立てばよいのではないですか。」「そうなんですが、魔法を使えないと深層の魔物と戦えないそうです。」
「まだスキルがありますわ。スキル次第で変わるかもしれません。」「そうですが、まだ発現していないものに期待する訳にはいけません。僕は剣の腕を上げていきます。」
「素敵ですわ。」「あははー、すみません。熱くなってしまいました。」
ベアトリスの金色の瞳がエアハルトをいとおし気に見つめる。
レストランを出るとエアハルトがベアトリスに言う。
「お礼に何かプレゼントしたいです。」「そんな、気を遣わなくてもいいんですわ。」
「僕がベアトリスさんにプレゼントしたいんです。」「分かりました。おねだりしますね。」「はい。」
ベアトリスは装飾品店に行く。店にはエアハルトに手が出ないような宝石も並べられている。エアハルトは内心覚悟する。
ベアトリスは金メッキの三日月のイヤリングを選ぶ。そして、店員に行って1組のペンダントにしてもらう。ベアトリスはエアハルトに言う。
「月は女神の象徴なんですよ。お揃いのペンダントにしました。1つをエアハルトさんがつけてください。女神の加護があるように。」「ありがとうございます。お揃いですね。」
「はい、私はエアハルトさんの無事を願います。」「必ず、ベアトリスさんの所へ戻ってきます。」
エアハルトの言葉にベアトリスは赤くなる。2人がアングラートの食卓に戻るとアロイスたちが食堂で食事をしている。4人はエアハルトに気づいて言う。
「今度はベアトリスちゃんとデートか。ベアトリスちゃん、天使のようにかわいいよ。」「僕は服を買いに行っただけです。」
「そう言うのをデートと言うんだ。一緒に食べようぜ。」「はい。」
エアハルトはいつものようにアロイスたちと食事をする。
防具を修理に出して3日後、エアハルトはフィンの工房に行く。
「フィン、こんにちわ。どうだい。」「できているよ。まずは防具を見てくれ。改良を加えてある。」
エアハルトは防具を装着してみる。
「いいよ。ぴったりだ。」「良かった。剣は2本作ってある。確認してくれ。」
フィンは、剣を1本、エアハルトに渡す。エアハルトは剣を抜いて、右手で持つ。
「少し軽いかな。」「お前は、スピード重視だから軽くして見たが合わないか。」
「悪くはないけど、打ち込みの威力が欲しいな。」「こっちの剣はどうだ。」
エアハルトは剣を受け取ると抜いて確かめる。
「こちらの方がいいよ。」「その剣は普通より重いぞ。代わりに厚さがあるから折れづらいがな。」
「僕は重い方がいいのかな。」「まあ、剣の方も調整していくからそれで試してくれ。」「助かるよ。」
エアハルトは装備を新調して明日からダンジョンに行くことにする。その頃、カリスパーティーのイオンの耳にエアハルトがアルフレートの誘いを断ったことが耳に入っていた。
ベアトリスが、エアハルトの稽古を影から観察している。エアハルトは短期間で剣の腕をかなり上げている。ベアトリスは、エアハルトの剣の腕を確認すると仕事に戻る。
エアハルトが食堂で昼食を食べているとベアトリスが近づいてきてエアハルトに言う。
「せっかくの休みなのに私との約束を果たしてくれないのですか。」「僕の服を選んでくれる約束だよね。」
「はい、そうです。」「でも、ベアトリスさん仕事があるでしょ。」
「いつでも休めますから、大丈夫です。」「じゃあ、明日でもいいかな。」
「喜んでお付き合いしますわ。」「お願いします。」
ベアトリスは機嫌良さそうに仕事に戻って行く。これってデートかな。また、アロイスさんたちが知ったら騒ぎになるだろうな。黙っておこう。
翌朝、エアハルトが朝食を食べているとベアトリスが出てくる。いつもの服ではなく、ふわりとした赤いスカートにフリルの付いた白いブラウスを着ている。
金色の瞳と同じ金髪はポニーテールにしている。エアハルトは見とれて固まる。エアハルトが反応しないのでベアトリスは少しムッとして言う。
「何の感想もないの?」「いや、見とれていたんだ。」
「本当。」「とてもかわいいよ。」
「うれしいわ。エアハルトさんのためにおしゃれして良かった。」「案内をお願いできるかな。」「はい。」
エアハルトとベアトリスは、街中に出かける。ベアトリスは、エアハルトにとって縁がないような店をいくつも紹介していく。
エアハルトはベアトリスがすすめる服を3着購入する。昼になり、2人は食事のためレストランに入る。エアハルトは、いつもとは違う雰囲気に緊張する。
席に着くとベアトリスが言う。
「エアハルトさん、すごい冒険をしたんですよね。アロイスさんたちが褒めていましたもの。」「ダンジョンで罠にかかって死にかけただけですよ。」
「生きて帰ってきてよかったわ。アビリティはいくつですか。」「僕のアビリティですか。」
「聞いてはいけなかったでしょうか。」「いいえ、適正剣士、俊敏140、力132、剣技120、持久力101です。」
「魔力はどうなんですか。」「魔力は0です。代わりに耐毒性47もあるんです。」
「スキルは無いんですか。」「まだ発現していません。魔力0なんて、ひどいでしょ。」
「そんなことありませんわ。剣士なんですから剣の腕が立てばよいのではないですか。」「そうなんですが、魔法を使えないと深層の魔物と戦えないそうです。」
「まだスキルがありますわ。スキル次第で変わるかもしれません。」「そうですが、まだ発現していないものに期待する訳にはいけません。僕は剣の腕を上げていきます。」
「素敵ですわ。」「あははー、すみません。熱くなってしまいました。」
ベアトリスの金色の瞳がエアハルトをいとおし気に見つめる。
レストランを出るとエアハルトがベアトリスに言う。
「お礼に何かプレゼントしたいです。」「そんな、気を遣わなくてもいいんですわ。」
「僕がベアトリスさんにプレゼントしたいんです。」「分かりました。おねだりしますね。」「はい。」
ベアトリスは装飾品店に行く。店にはエアハルトに手が出ないような宝石も並べられている。エアハルトは内心覚悟する。
ベアトリスは金メッキの三日月のイヤリングを選ぶ。そして、店員に行って1組のペンダントにしてもらう。ベアトリスはエアハルトに言う。
「月は女神の象徴なんですよ。お揃いのペンダントにしました。1つをエアハルトさんがつけてください。女神の加護があるように。」「ありがとうございます。お揃いですね。」
「はい、私はエアハルトさんの無事を願います。」「必ず、ベアトリスさんの所へ戻ってきます。」
エアハルトの言葉にベアトリスは赤くなる。2人がアングラートの食卓に戻るとアロイスたちが食堂で食事をしている。4人はエアハルトに気づいて言う。
「今度はベアトリスちゃんとデートか。ベアトリスちゃん、天使のようにかわいいよ。」「僕は服を買いに行っただけです。」
「そう言うのをデートと言うんだ。一緒に食べようぜ。」「はい。」
エアハルトはいつものようにアロイスたちと食事をする。
防具を修理に出して3日後、エアハルトはフィンの工房に行く。
「フィン、こんにちわ。どうだい。」「できているよ。まずは防具を見てくれ。改良を加えてある。」
エアハルトは防具を装着してみる。
「いいよ。ぴったりだ。」「良かった。剣は2本作ってある。確認してくれ。」
フィンは、剣を1本、エアハルトに渡す。エアハルトは剣を抜いて、右手で持つ。
「少し軽いかな。」「お前は、スピード重視だから軽くして見たが合わないか。」
「悪くはないけど、打ち込みの威力が欲しいな。」「こっちの剣はどうだ。」
エアハルトは剣を受け取ると抜いて確かめる。
「こちらの方がいいよ。」「その剣は普通より重いぞ。代わりに厚さがあるから折れづらいがな。」
「僕は重い方がいいのかな。」「まあ、剣の方も調整していくからそれで試してくれ。」「助かるよ。」
エアハルトは装備を新調して明日からダンジョンに行くことにする。その頃、カリスパーティーのイオンの耳にエアハルトがアルフレートの誘いを断ったことが耳に入っていた。
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