18 / 87
第18話 羅城門
しおりを挟む
逢神直高は、平安京の貴族に仕える武士として働いていたが、鬼を退治したことで、仕えにいた秋ノ葉を妻に娶っている。
直高は鬼退治で貴族の間では有名人であり、当然、鬼退治の命令が時よりくる。
しかし、退治に行くと鬼ではなく盗賊の類であることが多い。
今回も鬼退治の命令が来る。
羅城門に鬼が住み着いたので退治して欲しいというのだ。
羅城門には、行く当ての無い人が住み着いていたが、段々人の数が減っていく、あるものは鬼が人をさらうところを見たという者もいる。
直高は羅城門に行き気配を探る、2階部分に人の気配がするので2階へと上がる、2階にはやせこけた若い男がいる。
男は直直高を見ると驚き後ずさる
「何を驚いている。」
「武士様かい。」
「そうだ武士だ。」
「良かった、鬼かと思ったよ。」
「どうしてそう思う。」
「噂になっているんだよ、ここに居ると鬼にさらわれるそうだ。」
「なのにいるのか。」
「行くところがない。」
「そうか。」
直高は下に降りようとする
「もう行ってしまうのか。」
「鬼はいなそうだからな。」
「もう少しいてくれないか、鬼が怖いんだ。」
「言ったろ、鬼はいないって。」
「ああ、そうだな。」
男は黙り込み、直高は下に降りる。
直高は夜に出直すことにする。
直高が立ち去ると男がいる2階部分にもやがかかる。
そして長い手が天井から垂れ下がって来る。
そして、男を掴むと一気に天井に引き上げる
「ぎゃあぁぁ」
男が叫ぶが聞くものは誰もいない。
天井には鬼がぶら下がっている、そして手足が異様に長い。
鬼は足で天井にぶら下がり、男の臓物から生きたまま食べ始める
「痛い、いてーよ」
男はうめくが鬼は構わずかぶりつく、男のうめき声は段々小さくなり聞こえなくなる。
天井からは血がしたたり落ち、ガリガリと咀嚼音が聞こえてくる。
夜、直高は再び羅城門に足を運ぶ、気配を探るが何もいない。
男がいる2階に上がることにする。
2階に男はいなかったが、血の匂いがする。
直高の血が騒ぐ、鬼がいるぞ、早く刀を手に取り、刀に鬼の血を与えろと・・・
彼は呪われた刀の名を口にする
「来い、羽左衛門ノ贄ノ夜叉」
虚空から護符に包まれた鞘に収まった刀が虚空から浮かびあがる。
直高がが刀を手に取り、抜き祓うと、心の中が鬼への憎しみで満たされる。
長い手が直高を掴み一気に天井へ引き上げる。
彼は鬼の両足を刀で切り落とす。
彼と鬼は一緒に床まで落ちる。
鬼は切られた足が回復するどころか体液を吸われるように傷口が干からびていく、さらに激痛が走る
「うおぉぉー」
鬼は叫ぶ、直高は怒りの形相で鬼に迫る。
鬼は長い手を槍のように突いて来る。
直高は易々と避けると鬼の腕を切り落とす、そして首をはねる。
彼は鬼の頭を命令を遂行した証に持ち帰ることにする。
そして、妻の秋ノ葉が待つ家路を急ぐ。
直高は鬼退治で貴族の間では有名人であり、当然、鬼退治の命令が時よりくる。
しかし、退治に行くと鬼ではなく盗賊の類であることが多い。
今回も鬼退治の命令が来る。
羅城門に鬼が住み着いたので退治して欲しいというのだ。
羅城門には、行く当ての無い人が住み着いていたが、段々人の数が減っていく、あるものは鬼が人をさらうところを見たという者もいる。
直高は羅城門に行き気配を探る、2階部分に人の気配がするので2階へと上がる、2階にはやせこけた若い男がいる。
男は直直高を見ると驚き後ずさる
「何を驚いている。」
「武士様かい。」
「そうだ武士だ。」
「良かった、鬼かと思ったよ。」
「どうしてそう思う。」
「噂になっているんだよ、ここに居ると鬼にさらわれるそうだ。」
「なのにいるのか。」
「行くところがない。」
「そうか。」
直高は下に降りようとする
「もう行ってしまうのか。」
「鬼はいなそうだからな。」
「もう少しいてくれないか、鬼が怖いんだ。」
「言ったろ、鬼はいないって。」
「ああ、そうだな。」
男は黙り込み、直高は下に降りる。
直高は夜に出直すことにする。
直高が立ち去ると男がいる2階部分にもやがかかる。
そして長い手が天井から垂れ下がって来る。
そして、男を掴むと一気に天井に引き上げる
「ぎゃあぁぁ」
男が叫ぶが聞くものは誰もいない。
天井には鬼がぶら下がっている、そして手足が異様に長い。
鬼は足で天井にぶら下がり、男の臓物から生きたまま食べ始める
「痛い、いてーよ」
男はうめくが鬼は構わずかぶりつく、男のうめき声は段々小さくなり聞こえなくなる。
天井からは血がしたたり落ち、ガリガリと咀嚼音が聞こえてくる。
夜、直高は再び羅城門に足を運ぶ、気配を探るが何もいない。
男がいる2階に上がることにする。
2階に男はいなかったが、血の匂いがする。
直高の血が騒ぐ、鬼がいるぞ、早く刀を手に取り、刀に鬼の血を与えろと・・・
彼は呪われた刀の名を口にする
「来い、羽左衛門ノ贄ノ夜叉」
虚空から護符に包まれた鞘に収まった刀が虚空から浮かびあがる。
直高がが刀を手に取り、抜き祓うと、心の中が鬼への憎しみで満たされる。
長い手が直高を掴み一気に天井へ引き上げる。
彼は鬼の両足を刀で切り落とす。
彼と鬼は一緒に床まで落ちる。
鬼は切られた足が回復するどころか体液を吸われるように傷口が干からびていく、さらに激痛が走る
「うおぉぉー」
鬼は叫ぶ、直高は怒りの形相で鬼に迫る。
鬼は長い手を槍のように突いて来る。
直高は易々と避けると鬼の腕を切り落とす、そして首をはねる。
彼は鬼の頭を命令を遂行した証に持ち帰ることにする。
そして、妻の秋ノ葉が待つ家路を急ぐ。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる